Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

イケアで夜食?

殊勝というべきか、追われているというか、
娘は一日中宿題に取り組んでいる。学校の宿題を終わらせないと、
夏期講習分に取り組めないから、ということらしい。
残念ながら、ゆとり教育の名残りが強いこのご時世。
公立小学校のカリキュラムや成績を信じ、
「あて」にして生活はするのは不安。


どう考えても「自ら学ぶ、考える生徒」に到達する以前の問題。
その程度のことにどれだけ時間を掛けるんだという気がする。
基礎基本の徹底とか言うけれど、それさえもやらない児童は、
能力別・習熟度別、ティーティーチング、もしくは、
発達の度合いに合わせて個人教授しかないのでは、という感じ。


学力と階層 教育の綻びをどう修正するか

学力と階層 教育の綻びをどう修正するか


3年生の時、「9歳の壁」の時期の担任の先生はよく言えば自由、
悪く言えば放任主義の先生だったので、何でも好き放題。
クラス崩壊とまではいかなかったようだけれど、それ以来、
その男の先生は担任を一度しか持っていない。小学校なのに。
娘はその自由さを懐かしみ、4年の新任、5年の中堅担任、
いずれも口うるさい女の先生という印象を持ったらしく、
数学の苦手意識の強い子に育ってしまった。


リビングで勉強する子どもはなぜ成績優秀なのか (YELL books)

リビングで勉強する子どもはなぜ成績優秀なのか (YELL books)


長期休暇、宿題がなければ何もしなくてもいいとばかり、
最低限のことしかしない、「何も考えずに遊び暮らす生徒」量産。
虫を捕まえることも出来ず(気持ち悪いといって怖がる)、
野山を駆け回り(与えられたキャンプ期間だけの行事と思っている)、
普段とは異なる生活を満喫する(朝寝を楽しみ昼間からTV三昧)、
親の望むような理想的な夏休みなど存在しないに等しい。
むしろ、仕事に行っている間、子供は家で何をしているのだろうかと、
哀しい疑心暗鬼。結局、サマースクールに放り込むどころか、
夏期講習に放り込んでいる、高学年の夏。


自分自身を振り返る、過去の夏休み。親が家に居たものの勉強したか?
真面目に取り組んだ記憶があるのは2年だか、3年生だか。
夏休み特番のラジオやTV番組を見てメモを取って記録をしたことと、
小学校5年でピンクのペンギンのぬいぐるみを作ったことくらい。
後は何も記憶に残っていない。夏休みのドリルは薄くて、すぐに終わった。
低学年の時の得日記が面倒くさかったっけ。


小学生の頃母の実家、田舎に滞在したものの退屈だった。
道も勝手もわからず、野山といってもどこにどう行けばわからない、
自分に馴染みのない田舎町を子供一人で出歩けるはずもなく、
親戚周りと墓参り、祖母の手伝いの桑摘みと蚕の世話、
火吹き竹を使ったかまどでの煮炊き、五右衛門風呂、鶏の餌やり。
非日常的なイベントの色彩の強い記憶だけが断片的に残るばかり。
親の心子知らずで、今から思えば親はどんな気持ちで帰省していたのか。
帰省費用は馬鹿にならなかったはず。


普段とは異なる次元、世界での生活体験。
それはそれで貴重かもしれないが、私には娘に過ごさせる田舎もない。
ただ、普通の子育てと違うのは、たまたま仕事上の別居結婚。
幼少期は殆ど片親状態、小学生時代は週末家族。
様々な事情があって、最悪のことを考えて土日を家族に確保。
それが目標、生きがいよとばかり、時間調整して仕事をを続けてきた。
家族が集う休日確保のために。


が、しかし。もはや娘も思春期。
小学生とはいえ、両親批判の矛先を研ぎ澄まし始めている年頃。
親と過ごす非日常イベント的色彩の濃い土日を楽しむよりも、
自分自身のペースでのんべんだらりとすることを望む、
そんな今時の学生に育ちつつある。

思春期の子が待っている親のひと言 心が見えてくる魔法のコミュニケーション

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10代の子どもの心のコーチング―思春期の子をもつ親がすべきこと (PHP文庫)

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好きなアニメをどんどん録画し、どう見ても録画時間のトータル、
いつどこでTVを見ているのか逆算すれば、私の仕事で遅い帰宅をよいことに、
だらだらTVに子守をしてもらっていることになる。録画機能の付いたTV、
賢いようで小さな親切余計なお世話。新しい機械を扱うのはいつも若者。
家人の家でも新しくなったブルーレイのテレビを手際よく操作。
どんどん自分がネアンデルタール人になっていくような気がする。


本当は万博公園に象鼻杯、飲みに行きたかったな。
飲めなくても、蓮の花見に行きたかったな。
朝の公園はきっとキノコも一杯生えていて。
昔のようにお出かけを喜ばなくなってきた娘。
何を考えているのか、わからなくなってきた娘。
親よりも大きい足のサイズになり、一体身長は何センチになるのだろう。
来年、再来年になったら確実に見下ろされるのではあるまいな。


かーちゃんは娘が勉強していても、嬉しくもあり寂しくもあり。
勉強していなければそれはそれで、不安で哀しく。
理不尽この上ないけれど、親離れ子離れは親の方が負けるもの。
結局一日中ご飯作りだけに明け暮れ、夕食も食べてしまい・・・。
散歩にも行かないまま、一室に閉じこもる生活に、
せっかくの夏休み最初の日曜日、いいのか娘よと言いたくなってしまう。
かーちゃんの方が持たないよ・・・。


  


もう、平日の家に帰る時間。なのに、家人が突然、宣言する。
帰りにイケアで夜食を食べよう。? 何ですと?
晩御飯、作ったのに、食べたのに。
私をこれ以上メタボにするなよ。
っていうか、それなら晩御飯要らないって言ってよ。
最初から、帰宅途中に「初イケア」すればよかったじゃん!


  


食いしんぼの魂胆はわかっている。北欧料理が食べたい。
HPで夏のセール中、肉団子が安いらしい。
君は何てお子様なんだ、本当に、呆れる。肉団子?
家具でもなく、セールでもなく、お目当ては食事?
20:40までしか入庫できない駐車場に辿りついたのは20:20。
この店、21時閉店なんですが?


  


なのに、セルフのレストランでお目当てを食べようとする私たち。
どうみても、夜食の量じゃなくて・・・。
晩御飯を2回食べているとしか思えない。ああ・・・。
カロリー過多とわかっていても、「美味しい」と思ってしまう、私。


  


そうです、結局食べてしまった。みんなで、大急ぎで。
どうせ来るんなら、もっと早めにゆっくり余裕もって食べようよ。
って言うか、ここ、家具やさんなのに。
家人はあっさり「ニト○で十分」と言うけれど。
せっかく来たんなら買わなくても北欧家具、見たかったよ。
娘の小学校最後の夏休みの最初の日曜日、これ?
ま、娘も喜んで食べていましたが。
晩御飯も含めて、一日三食作ったかーちゃん、複雑な心境。


  

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