Festina Lente2

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『ハプニング』と道の駅

朝7時に出発。娘をキャンプに送り出す。中央改札口には、
同じく元気な子ども達とその保護者の一団。
あれえ、みんなリュックサックじゃなくてスポーツバッグ。
肩から荷物を提げて歩くには、みんなまだ小さい子達なのに。
今回親バカの私は、車が付いていて引きずることも出来るし、
背負うことも出来る、小さなリュックとして使うことも出来る、
十分にまちのあるセパレートタイプを用意。


持ち込みシートを各自敷くテント泊・ドラム缶風呂も
食器まで持参のキャンプは初体験のはず。
怪我せず存分に楽しんできて欲しい。
あっという間に過ぎ去るバスを見送ると、我々手持ち無沙汰。
一過性「空の巣症候群」。空腹感と寂しさで機能停止状態。
突然、とーちゃんがとんでもないことを口走った。
子供連れだと見られない映画を見よう。え? え?
それは一体どういう意味ですか、朝っぱらから?


まさか、朝の9時半からR12指定の『ハプニング』を観る羽目になろうとは。
シャマランは、傑作『シックス・センス』の監督として有名。
しかし、今回の作品は感動よりも嫌悪感と脱力感に満ちている。
ミツバチが姿を消した謎を科学の授業で振って置いて、
何か謎解きや自然への畏怖・興味関心を引き立てるのかと思えば、
レミングが崖から落ちるのを楽しむ悪趣味にも似た、
人類劇症鬱病化・擬似テロ性自殺志願病及びそのパニック。


植物が人間を襲う。植物が生み出した酸素を消費するだけの、
地球上にはびこる人間を一掃し始めた自然の驚異。
それにしては、自殺のスタイルが様々すぎてリアルで悪趣味。
これを見せることで、何か警告? 京都議定書無視のアメリカの未来?
冒頭のミツバチの話は落ちなし? 一見平穏に見える世界に、
再び同じパニックが起こりって、新手のパンデミック演出?
観ようと誘った家人が両手を覆っている。
映画にも家人にも、やれやれ。


こんな物を創って周囲の反応を窺っているのか、
単に夏にあわせたホラーなのか。理解に苦しむ。
B級よりもひどい、呆れたホラーサスペンス。
ほら吹き・こけおどし・スプラッタ。
家族全員で昨晩見た『スピード・レーサー』の感動と興奮が、
あえなく潰えていく。あんまりだ、とーちゃん。
どうしてこんな映画見ようと思ったの?
いや、本当に子どもにはこんな映画見せられない。

NHKスペシャル 最強ウイルス 新型インフルエンザの恐怖

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口直しならぬ気分直しが必要。即席空の巣症候群をどうにか治し、
心身共に体勢を立て直さねば。当然この映画のパンフは買わず。
1週間前にオープンしたばかりの道の駅へ、レッツゴー。
野菜の品数は少なく玉葱ばかりが目立ったが、朝はもう少し?
ズッキーニが園部・美山とは異なり、本当にカボチャ型。
まだまだお店として、非常に魅力的とまでは行かないけれど、
併設されている市のリージョンセンター、
地域のセンターとしての集会場や、小さな図書館まであるのが嬉しい。


その先の少し離れた場所にある葉菜の森では、産直野菜や植木、
一般食品まで品数豊富。大好きな桃や葡萄まで箱買い出来る。
こちらの方が野菜に品数も多く、道の駅よりもお買い得かも。
何でも開店1周年のイベントとして、流しそうめんのお振る舞い。
昔の鉄道の旅を思い出させる懐かしい冷凍みかんや、
子どものおやつにぴったりのみかんゼリーまで頂いた。
実は私、流しそうめん初体験。すっかり嬉しくなってしまった。
おまけに懐かしの徳島の半田素麺が流されていて、嬉しさ倍増。


 


それこそ宮崎アニメに出て来そうな青空に白い雲、真夏感満喫。
少々気になる、何やら嵐の予感を感じさせる入道雲
ああやっと、とーちゃんとかーちゃんは寂しさも薄れ、
夏の一日を実感。でも娘が旅立った一日はとても長い。
夜、「『篤姫』観ておいてね」の約束を守るべく、
2人でテレビの前に座るも、何となく落ち着かない。
私たち2人の間にいるべき娘が居ないと・・・。


かーちゃんの心の中に青い空、白い雲。真夏の入道雲
娘も笑って眺めていたかと思いを馳せ、
ドラム缶風呂やキャンプ料理、テント泊にお友達、
どんな体験をしているのか気を揉み、
各地の突風による被害、荒れ模様のニュースにやきもきし、
天候の変化に気が気でなく・・・。


あの、久しぶりに見た入道雲は嵐の前触れ。
心地よいお湿りならば歓迎したいけれど、一抹の不安。
夜は更けて、夜は更けて。家人も帰り、娘の寝顔を見ない夜。
かーちゃんは、パソコン相手に日記を綴る。

「雲」の楽しみ方

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雲の世界

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快適キャンプマニュアル

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