Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

四天王寺孟蘭盆会万灯供養

研修は思うように進まなかった。少々後味の悪いものに。
スーパーバイズを受けるに当たっては、かなり覚悟がいる。
グループワークとなれば、更に問題が多い。
心理的に無防備だと危険だ。自分はやっぱりこういうものに向いてない。
仕事として割り切ることが出来ればいいが、そうではない所に、
油断や甘えが出る。自分の泣き所だ。


謙虚に物事に当たるには、少々とがっている。
こういう自分の在り方にうんざりする。
長1時間弱、やっと研修を終えたがランチタイムを逃し、
娘と昼食予定の店に出向けば、リニューアルされ別の店に。
ベトナム料理をアレンジしたエスニック料理のいい店だったのに。
そんじょそこらにある平凡なパスタの店に変わっていた。


あっという間に午後の時間は過ぎ行く。
手芸や工作、夏休み中の手慰みにと材料店に赴けば、
あれもこれもと買い求めたくなる。
ちなみに、竹ひごが近所では見つからず、
大規模な手芸用品専門店ビルの木工関係の
材料コーナーでないと見つけることが出来ない。
昔なら夏休み時期なら近所の文房具店で扱っていたものを。
今時、そういう工作をする子供などいないからだろうか。
材料店では、凧用のひごなど3種類揃えてあった。
竹ひごと言うには抵抗のある、丸く削った竹の棒状のものも。


外は日が傾き、歩いていける場所に四天王寺がある。
何十年ぶりだろう、再建された記念に詣でた記憶があるから、
30年ぶり? 孟蘭盆会万灯供養法要が始まっているので、
家人と待ち合わせて見に行くことに。
去年は奈良燈花会を見に行ったけれど、
http://d.hatena.ne.jp/neimu/20070814
今年は近場で。

 

聖徳太子にあやかって耳の聡い賢い娘になりますよう。
ご先祖様の安らかならんことを、
ふつつかな子孫を見守ってくださるよう。
友人知人の親御さんも身罷られた知らせを聞くと、
俄か信心を起こして、お参りをしたくなる私。
娘などは余り沢山のお地蔵様があるので、「虫除け地蔵は無いの?」と
ふざけているいるわけではないものの、不謹慎なことを。


 


もっとも、子供時代、「盂蘭盆会」の意味がわからず、
お盆には裏と表があるのだと思っていた私の娘だから、しょうがないか。


 



父方母方両家の菩提を弔う蝋燭を買い求め、並べる。
宗教云々に拘らず、とにかく無事に過ごせていることを感謝したい。
一度も会うこと無かった父方の祖父母、ご先祖様。
戦争に行って無事帰ってきたものの、ひ孫の顔を見ることなく逝った
母方の祖父。10年以上車椅子のまま逝った祖母。ご先祖様。


 


いつの間にか明るかったはずなのにとっぷりと日は暮れて、
仏舎利を祭る五重塔の上から外の景色を見晴るかせば、
読経の声と参拝する人々のざわめき。
般若心経を唱えながら伽藍内を練り歩く僧侶の姿。
満月に近づいたお月様。
思いのほか強い風に、横殴りの炎の「お認め」供養蝋燭。


 


静かに供養の儀式を見守る。
宗派が違うからと、両親はこういう観光まがいの見物を好まなかったが、
日本文化の年中行事の一つとして、娘には見せておきたかったし、
自分自身もどんなことが行われているのか、知っておきたかった、
四天王寺盂蘭盆会万灯供養法要。


 

荘厳さ・美しさという点では、昨年の奈良春日大社の萬燈籠が上。
しかし、庶民的で参加しやすいという点ではこちらの方か。
帰り道で横断幕、(のぼりじゃないよね)を見かけた。
オリンピック関連で話題の名前を、四天王寺盂蘭盆会に来て見るとは。
縁の人々を応援しているお寺さんを後に、帰宅の途に。
今日も暑い一日だった。