Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

休日出勤後、3D『地底探検』

本来は、土曜日。休日。家族の為に(自分の為に)死守している休日だが、
本日、不本意ながら休日出勤日。致し方ない。
されど心と体はあくまでも正直。隠れた反感が刃を向く瞬間!
・・・寝坊しました! ああ、ナンタルチア! OH MY GOD!
何のことはない、娘が土曜日だからと気を利かせたのか、
余計な御世話なのか・・・目覚ましを切っていた。
しかし、それは言い訳。
いつもなら6時台に目が覚める私が、
過覚醒で4時間は当たり前の睡眠時間の私が、
こういう時に、無意識のなせる業。どっと反動が・・・。


まあ、仕事に大きな穴をあけずに済みましたが。
午後から本番のプレゼンテーションは、前の時間が押して、マキで行けとのお達し。
ただでさえの30分を25分に縮め、本来予定していた事柄を二つほどすっ飛ばし。
無事? 終了・・・。脱力・・・でございます。
このための準備とか構想とか、精神的なプレッシャーとか、
全てあっという間の25分。何だか虚しいなあ。


そんなこんなで、気力体力とも必要以上に消耗。
仕事だけに目を向けていればいいのんきな時代は過ぎ去り、
子供、両親、家人、自分と、あれこれちょこまか気疲れの日々、
体力は思うように頼りにならなくなった証拠? 
いやいや、終わったことは忘れて、打ち上げ打ち上げ。
せっかくの土曜日を犠牲にした反動? 我が家恒例の土曜行事。
映画鑑賞会兼夕食と参りましょうか。


娘は家人と共に大阪歴史博物館へ。映画館で待ち合わせ。
家人と会った途端に、「マイケル・クライトンが亡くなったよね」から
会話が始まった私達。そこへ娘も負けじと参戦。「その人、誰?」
ジュラシック・パークの原作者。でも、かーちゃんにとっては、
アンドロメダ』っていう大好きなSF映画の作者。」
「ERも作っていたんだよ」「お母さんの好きなERも!?」
「66歳で亡くなるなんて早すぎるよねえ。まだ若いのに・・・」

アンドロメダ病原体 (ハヤカワ文庫 SF (208))

アンドロメダ病原体 (ハヤカワ文庫 SF (208))

ジュラシック・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

ジュラシック・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

タイムライン〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

タイムライン〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)


本日は、娘のたっての希望で、『センター・オブ・ジ・アース』3D版。
この3D版が曲者で、あのしょうもない眼鏡の為に割増料金。
時間の関係で、我が家としては異例の日本語版吹き替えで鑑賞。
・・・ひどすぎる、今回の吹き替え。声優も下手だが台詞もひどい。
これから観に行く人には、日本語吹き替え版はお勧めできない。
頭の悪い、気の利かない、すれ違っている会話を聞いているようで、
(もしかしたら映画そのものがそういう組み立てなのか!?)
映画の魅力はこの音声面での激しい聞き辛さで半減。
(後から気が付いたけれど、3Dは日本語吹き替え版しか上映していない!?)


物語そのものは、ジュール・ベルヌの『地底旅行(地底探検)』をもじっただけ。
何の捻りもない。映像とSFX、3Dの画像が遊園地的な楽しみを見せてくれるだけ。
ストーリーそのものも、わくわくするような展開も無く、ごくごく当たり前。
情景描写に等しい流れ。感情の起伏が余り見られず、
映像面以外の盛り上がりに欠ける、はっきり言ってお子様映画でした。
ブレンダン・フレイザー製作総指揮作品って付いていること自体、駄目。
ハムナプトラシリーズで柳の下のドジョウに味を占めたのか、
自ら総指揮・主演で嬉しがって作った遊園地風娯楽作品。
でも、ハムナプトラよりも数段階は落ちる。


視覚的作品にスリルと迫力がそれほどあるかと問われたら、無い。
今時の子供・若者はUSJでもディズニーランドでも3Dに慣れている。
今更、飛び出す絵本ですよと言われても、ふーん、そうって感じ。
この製作者側と受け手側の温度差を改めて感じた次第。
だって、差額為しならわかるけれど、差額大きい割に面白くないんだもん。
小学生なら、絵が掴める的な感覚はロマンチックで楽しいだろうけれど。


ただ、一つ残念だったこと。幼少時目の手術を受けているけれど、
家人は立体視ができない。普段の生活には何の支障もないので、忘れていた。
映画を見終わった後、子供らしくはしゃぐ娘とそれに応じている私に、
「僕には何の事かわからなかったよ」と言われて、?
3D版として作られた映像はそのまま見るとぶれた歪んだ画像にしか過ぎない。
2D版ではない映像を、立体視ができないまま1時間半は、
さぞかし疲れてしんどかっただろうと思う。


前もって言ってくれれば、私だけで娘を連れて行ったのに。
いやいや、家族で一緒にいつもの映画の土曜日を設定してくれた家人。
それでも、申し訳ない気持ちで一杯。画像が売りの映画を楽しめず、ごめん。
気が利かなくて、ごめんなさい。
というわけで、もしかしたら劇場眼鏡を掛けて飛び出して来ないという事態、
見え方に個人差がありますとだけ、申し添えておきましょう。
面白い面白くないは別として。


荒唐無稽。仕事で疲れた頭を休ませるには、それはそれでいいかも。
漫画を見て1時間半過ごすようなもんです。
飛び出す映像にこだわらなければ、2D版で十分な内容。
映画に深い感動や、しみじみした時間を求める方には無用の映画。
くれぐれも日本語吹き替え版は遠慮した方が・・・。
え、それだけ文句言っていて何故観に行ったかって?
ベルニアンではないけれど、ジュール・ベルヌが好きだから。
ついでにプログレ全盛期のリック・ウェイクマン
『地底探検』のLPをリアルタイムで聴いた人間だから。

地底探検?完結編

地底探検?完結編

地底探検(紙ジャケット仕様)

地底探検(紙ジャケット仕様)

休日出勤のプレッシャーから開放されて、夜の帳の中、
今日は予てから目をつけていたシンガポール料理店に。
来月御隣のビルに移転予定。儲かっているようですね、宏亜楼
メニューが少ないのが寂しいですが、「現地の味」を守っていて
日本風にアレンジされていない所が美味しさと人気の秘密かも。
御茶は何度もお湯を足してお代わりできるポットサービスがお得。


いつものように、映画前にコンビにおにぎりとお茶、トルコ風ピタパンサンド。
温かい麺とご飯とお茶。取り皿で分けて舌鼓。
いつもよりも寒く12月上旬並みに冷えこんだ夜、
駅前で、本日開店の店の飾り花を分けて貰って帰宅。
花を活け、そば茶をすすって更けていく今宵でありました。

地底旅行 (岩波文庫)

地底旅行 (岩波文庫)

センター・オブ・ジ・アース

センター・オブ・ジ・アース