Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

再びご縁の糸紡ぎ

今年も天空人祭(てんからっと祭)がやって来ました。
ここ垂水神社の境内に娘の7歳の七五三(満年齢で)以来、
時々お参りするようになって以来、はや3度目の秋。
家人が大阪北部にやって来てから満2年が過ぎ、娘は小3の半ば。
早いものです、時間が経つのは。
去年もこの祭で色んな買い物や、糸紡ぎ体験を楽しんだ。
手作り感覚溢れる、半ば70年代のヒッピーライフを連想させる、
スローフードなエコライフ。自然を愛する人々の集い。

 

今年も京野菜を初めとして、スーパーには並ばない土地の野菜、
新鮮な野菜、珍しい食材、まだ漬物になっていない日の菜、
縄文時代から食べられていたというキク芋、赤米・黒米、
サラダに美味しいわさび菜、ふさふさとした葉っぱと土の付いた人参。
炭火で焼いて食べる蓬もち、野菜餡の玄米中華饅、様々な穀類のスープ、
揚げピザ、チャイ、コーヒー、和風・洋風・エスニック食の数々。
あれこれ食べ歩き、狭い境内の小さな店々を覗き、散策。
新鮮野菜数種類と平飼い卵、手作り味噌を2種類購入。

 

 

天川村で取れたというガーネット、ドリームキャッチャー
ネパール民芸品、手作り雑貨、自然素材の楽器、
小さな舞台ではミニコンサート、ギター、歌声、
聞き覚えのある「コンドルは飛んでいく」が流れたりする。
あちこちで顔見知りの人々の挨拶、差し入れ、ちょっとした値引き交渉。
手作りマフラーが余りに安いので、3本も買ってしまった。
娘も母も、みんな交代で使えると楽しいだろうなんて考えてしまう。
家人はココナッツとシナモンのお香を。

 

 

そして、娘は昨年と同じく頑固一徹職人と化した。
見ている限り去年の方が上手に出来ていたような気もするのだが、
随分長い時間、糸紡ぎに熱中していた。
去年のてんからっと祭と糸紡ぎの記事はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/neimu/20071111


動画でアップ出来れば糸紡ぎの様子を観て頂けるのですが、
私のデジカメと技術ではそういう気の利いたことは出来ないので、
(まだやり方を習得していません・・・)娘の熱意だけお届けします。

 

  

 

 


去年と出店している店の顔ぶれも少し異なる。
音楽や歌の出し物も全く同じわけではない。
でも、会場というか、このてんからっと祭の雰囲気は同じ。
奇妙にエコなアットホームな雰囲気に溢れている。
昨日までの小雨交じりの寒さにもめげず、穏やかな空気。
レトロでエスニックな服装の人々。
ちょっと日本ではないような、アジアのバザールのイメージ。


そしてBGMで聞こえてくるのは、七五三のお参りの人のための、
テープで流される雅楽と、実際に打ち鳴らされる太鼓の音。
ちらちらと行き来するのは、可愛い着物姿の女の子男の子。
急な傾斜の石段で、記念写真を写しているお宮参りの家族。
日本の古き良き風習、伝統行事と隣り合わせで、
手作りのお祭が、ほのぼのと行われているのが嬉しい。
その余りにお祭の雰囲気めいた、異国情緒溢れる服装に、
ちょっと引いてしまう部分もあるのだが。

 

昨年まではマイカップ持参だと値引きというお店もあったのに、
今年はそういうエコな値引きのお店は無かった。
ちょっと残念。ちゃんとマイカップを持って行ったのに。
まあ、何もかも値上がりの当節、フェアトレードの時代。
美味しい野菜も、エコで安全な食べ物もそれなりに費用が掛かる。
それにしても、余りに高い値札の付いている物は、
いくら良い品でも手が出ないし、必要の無いものまで買えない。

結局私達はお祭や集いを楽しむけれど、通りすがりのお客。
参加しているように見えて、単なる傍観者なのでは?と
少し胸が痛くなるような気持ちになる。
お祭の趣旨に賛同できるけれど、自分達がそこに関われるのは、
お客さんとしてのみ。それが普通なのだろうけれど、
それでいいのかという気持ちも、かすかに感じる。

                  
私の予定としては、本当はボーっと仕事を忘れてここで過ごすはず。
そして、買った野菜でのんびりとご飯を作ること。
今朝の野菜ジュースのように、ケール・もも缶・りんご・人参、
手作りで1週間に1度の家族の休日を始めて、
ちょっと手の込んだ料理で一日を締めくくる。
そんな予定だったのだが・・・。

フェアトレードの時代

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フェア・トレードを探しに FAIR TRADE TRAIL

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