Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

クレーマー

世間ではモンスターペアレンツの話題で、まだ盛り上がっているのだろうか?
訳のわからないクレーマーは、どこの世界にでも居るが。
本日、クレーマーの権化、同僚の噴火・爆発で焼け死にそうになった。


自分の日記だから、ブログでぶつぶつ言う分には許して欲しい。
プロジェクト目前で、劇症クレーマーとも言うべき同僚に
心の底から辟易している今日だ。
クレーマーは、愚痴ではなく一方的に攻撃してくる。
議題とは関係なこと、セクションとは関わりの無いこと、
個人的な思い込みの中で、舌禍としか言いようのない、
憂さ晴らしとしか思えない、とてもまともな神経とは思えない、
病的な発作的な見当違いの言動で、
会議をぶち壊すことに快感を覚えているらしい。


仕事の世界では当たり前に、やっかみや足の引っ張り合いがあるものだという。
営利企業なら尚更なのだろうが、非営利企業ではどうなのだろうか。
若い頃仕事を覚えるのに必死で、ひたすら能力を高めることに
与えられた仕事に全力を尽くす時期、今から思えば幸せな時期。
少々周りが見えてくると、自分の仕事ではなく他人の仕事にも目が行く。
それは、自分がどのように遇されているか、
どのように組織を作って動いていくか、中核を為すことに、
責任を任される事を意味する。


その責任を全うするために、赤っ恥をかきながらも体で覚え、
平身低頭で謝り、半ば理不尽とも思える要求に苦心惨憺し、
気力体力の続く限り、倒れて後止むの勢いで仕事をする。
しかし、いつまでもそれは続かない。続けられない。
個人的な努力の範囲を超えて、組織の中で、
一国一城的な部分と運命共同体的な部分と、
幾つにも重なる役割分担、セクション、複雑な絡み。
その中で、しなやかに動けるかどうか・・・。


いつもいつも、縁の下の力持ちで居るわけには行かない。
ある時は支え、ある時は矢面に立ち、ある時は・・・。
そういう風に順繰りに仕事を覚えていく、こなしていく、
時にはやむを得ず、要領で乗り切る、周囲に割り振る、
お願いする、様々な形で行わなければならない。
でも、同じ仕事をする仲間だからという同僚や先輩、
支えあいの意識の強い職場に守られいた若い頃の私は、
恵まれすぎていたのかもしれない。

となりのクレーマー―「苦情を言う人」との交渉術 (中公新書ラクレ)

となりのクレーマー―「苦情を言う人」との交渉術 (中公新書ラクレ)

モンスターペアレント―ムチャをねじ込む親たち

モンスターペアレント―ムチャをねじ込む親たち


今の職場に転勤になった時、あまりの別世界ぶりにびっくり仰天。
度重なる引越し、自分も含めて次々に体を壊す家族。
辞めようと思ったのは、1度や2度ではないけれど、
仕事をしている人間はいつもそういう気持ちと戦いながらも、
どこかで頑張れる応援団を内外に持っていて、復活。
それが日常。


仕事仲間をフォローし合うよりも、批判・罵倒・攻撃ばかり。
そういう日常を免れてきた人間にとっては、今の職場は別世界。
外からのモンスターではなく、身内のモンスターとあっては、
それも突発性劇症クレーマーとあっては・・・。
まるでエイリアンが、内蔵を食い破って飛び出して来るが如き組織。
目が点になるだけではなく、再び入院してしまいそうな胃の痛み。


あちこちで渡り歩いて小噴火を起こしている噂を聞いてはいたが、
今日ここで、もろに溶岩流・火山弾の集中砲火を浴びるとは?
お門違いもいい所なのだが、何もわかっていないのか、
わかっていてわざとそうしているのか、もはや境界が定かでない。
支離滅裂な、受け入れるのが難しい状態。


ゲーム分析。やられたらやり返せはタブー。この場合。
相手を喜ばせることになるから、同じトーンでは返せない。
スーパーバイザーからのアドバイスに従って、行動。
事態の収拾は速やかに冷静に。
されど、何だかサンドバッグになったような気分。
私だって、波風立つ心を持っている。
巻き込まれそうになるのをこらえる胆力も必要なのが、
頭でわかっていても、心はなかなか付いて行きがたい。


クレーマーはクラッシャー、モンスターだ。
自分が相手を叩き潰せるという、マイナスのストロークの快感を求める。
でも、決してそれで満足するわけではなく、
現実に満たされない物を何かに置き換えて、破壊し続ける。
周囲を全てサンドバッグにしても、自分の正当性を主張し、
同意を求め、吹聴し、喚き倒し、言った者勝ちで世渡りをする。
それが勝負の仕方だと信じて疑わない。
本質的な満足を得られないまま、認められないまま、
心から相手にされないまま、クレーマーとしての生き方を貫く。


一人一人の背景は複雑だ。だからこそ、穏やかに暖かく、
みんなで支えあい、(決してぬるま湯ではなく)
そういう職場で育てられてきた私は幸運だったのだろう。
先輩・同僚に恵まれていたのだろう。
そして、クレーマーと化している人間は、
仕事以前の部分でも、仕事の部分でも、
両手で庇う様に、そっと見守る、フォローする、
出来る出来ないの即断即決、私情を挟まない無私の構え、
理に適い情に通じる在りようで物事を解決する、
そういう世界に生きてこなかったのだろう。


嫉妬や怒りを転嫁し続けるエネルギーを爆発させるクレーマー、
モンスター同僚にどう対処するか。
むろん私一人の力では何も出来ない。
胃の痛む、悩み所。
棘だらけの薔薇を花束にするのは難しい。
五寸釘のような棘だらけの薔薇を、一輪挿しにすることさえも。
4月の末悩んだあげく、憩室炎再発のきっかけになった、
このモンスターとの対峙が再び始まる、のか?


出来事には対峙しよう。モンスターそのものには関わらない。
出来事は処理しよう。
マイナスのストロークにはマイナスでは返さない。
クレーマーは言い易い所なら、どこにでも言いに行く。
言い甲斐のありそうな所に、ねじ込んでいく。
我侭・無理難題・罵詈雑言・一方的非難・批判、
時には無視・傍観・非協力という形での自己表現者


火種になるか、火消しになるか。
プラスの方向に動くなら火種に。
マイナスの方向に働くのであれば、火消しに。
今の私に出来ることは・・・。
それにしても、仕事は増える一方だ・・・。

自己実現への再決断―TA・ゲシュタルト療法入門

自己実現への再決断―TA・ゲシュタルト療法入門

アタッチメント障害とその治療―理論から実践へ

アタッチメント障害とその治療―理論から実践へ

人生ドラマの自己分析―交流分析の実際

人生ドラマの自己分析―交流分析の実際