Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

刺繍のクリスマスツリー

ギャラリー棗から葉書が届いた。1年ぶりに訪問。
手芸の先生方の指南を受け、編み物・刺繍・染色体験が出来る。
受講料無料、材料費のみ。作品も販売している。
去年はクリスマスリース・干支のねずみストラップを購入。
今年は娘と二人でクリスマスツリーに挑戦。


ご指導はアトリエBOXの浅野先生。
まずは布の上に緑色の原毛を伸ばして、樅の木状に。
次に緑色の刺繍糸でアウトラインステッチ。枝を作る。
ふんわりと柔らかく婉曲させるのが難しい。
その次に雪と木陰を白と水色の原毛で薄く延ばし、
雪の上を銀糸で刺して、チカチカと輝く感じを出す。
木の幹を茶色のサテンステッチで。


金糸でイルミネーションを巻きつけたような感じに、
チェーンステッチ。これも、丸い可愛いチェーンにしようとしても、
ちょっとした糸の引き加減、力の入れ具合で直線になってしまう。
樅の木の天辺に金の星、はっぱの上に赤・青・黄・白・緑のビーズを
金糸で留めて出来上がり。所要時間約1時間。
額に入れて飾れば、ほうらこの通り。
初めて作ったとは思えない出来栄え。(笑)

     

娘はもっと小さな額に、小さな緑色の布をツリーに見立て
小さな可愛いモチーフの付いている糸を、金糸で縫い付けていく。
同じように金の星を天辺につけると出来上がり。
もっとも、玉結びやステッチを知らないので、
先生に手伝ってもらいながら・・・。
5センチ四方の小さな布切れが、選んだ額に収まると、
こんなに素敵に・・・。

     



実は娘はこのツリーを作る前に、藍染でハンカチを染めました。
星座が散りばめられた星空のように美しい仕上がりでした。
ここのギャラリーは元々、染め物の先生のおうちです。
不定期開店なので、本当に時々しか寄れないお店。
私自身、定期的に習う事もなく、独身の頃のように
セーターを編むのに熱中したり、
マクラメでベルトや小物を作ったりという、
ちょっとした手慰みで、気分転換を計りつつ
生産的な喜びに浸る、一石二鳥の手芸に打ち込む
時間の余裕が無くなってしまった、今。



でも、手仕事というのは心のモヤモヤを浄化してくれる。
大作に挑戦したりすることができなくても、
何も考えずに目の前の作品に集中することが、
その熱中できる間だけが、「救い」となる時間。
幾つも幾つも作り上げる気力や体力はないけれど、
季節を祝うささやかな飾り額は、世界に一つだけのもの。
一点もの。思うように出来上がったかどうかはともかく、
その年の記念の品。


親の私になかなか出来ないことは、上手に褒めること。
手芸の先生は、私と親の間の世代。
沢山の生徒さんを教えてきて、褒めるのがとても上手。
工夫を、頭ではなくて体で覚える。
その為には、嫌にならずに続けることが大事だと
よくわかっいて、「〜すれば、・・・になりますよ」と
一歩先をポジティブに夢見させる。
・・・しみじみ手本にしたいと思う。


手芸や料理の前向きなところは、結果が形になって
すぐに確認できる点。夏炉冬扇ではなくて、実用的であれば、
何だか無駄に時間(とお金)を費やした罪悪感も少ない。
何より、自分ではあれこれと娘に教えることは出来ない。
一緒に何かする時間を持ちたいと思っても、
知らないことが多すぎる。予行演習する時間もない。
一緒に習うのが手っ取り早い。(苦笑)


という訳で、今日はクリスマスツリーを作って、
篤姫』の最終回に涙を流して、お休みなさい。

チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」全曲

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新装版 わたし クリスマスツリー (講談社の創作絵本)

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