Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

北風と太陽

日差しはうららかな春、されど風は冷たく、
少し歩けば汗ばむような、コートを重く感じる今日。
でも、油断すると小雨がぱらつくような雰囲気も。
ちょっと訳のわからないお天気の今日。
今の所お布団干しても大丈夫ねと午前中は家事にいそしむ。
娘はお勉強の後はお菓子作りをしたいらしい。
板チョコを溶かして、ちょいと工夫して固め直すだけだが、
彼女にとっては楽しいパティシエの時間。


私はというと朝食に加え、夕食を作り、昼は自分達でねと、
お勉強会に向かう。同期の仲間は殆ど顔を出さず、
開業、自営、お勤め、諦め、色んな人。
まあ、私の場合は本職に必要な刺激を貰いに来ている、
そんな感じだろうか。
頭と心のメンテナンスにしては、少々お高いが。
そんなこんなで勉強会。


プロは必要なことをする。
マチュアは好きなことをする。
私は何なんだろう。どうしてこんな所にいるんだろう。
本業があって仕事も忙しく、サブで収入を得ることもなく、
ボランティアで動いているだけなのに、
何でだろう何でだろうと古いメロディがぐるぐる頭の中に響く。
お勉強という脳内麻薬が欲しいだけなのか?
自己満足という卑賤な自己肯定感が欲しいだけか?
ちょいと自虐的にならざるを得ない。


やりたいことをして冒険は出来ない。
定収入の道を断つわけにはいかない。
今更脱サラは出来ない。リスクが大きすぎるから。
年齢も若くないから。子供も小さい、両親は年老いている。
病気は待ってはくれない。
心の強さや繊細さには敬意を払うけれど、理想だけでは暮らせない。
わかっているからこそ、勉強だけは続けていたいのか。


明確な目標設定が出来ない自分は、いつでも問題を先送りしている。
等身大の自分自身は、見たくない自分自身。
自分がどんな表れ方をしているか。
表したいのか、表したくないのか矛盾している自分を
両方ともえぐり出しておきたいのか。
何者か自分で決めるといっても、決めきれないから困る。
色んなものになりたくてなれなくて、生きているのだから。

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そんな思いを抱きつつ、ワークで締めくくり。
本日は第一印象イメージワーク。どんなふうに見えますかね?
どんな性格の人? どんな家族がいる人?
どんな人生を送っているように見える?
本当の職業は?


沢山のペルソナに沢山の役割、沢山の立場。
どれにも忠実に等分の力を注ぐ事はできない。
優先順位をつけるのも難しい。
強いて言うなら現在は、収入順になってしまう。
生きていくためだもの。
育てるため、守るためだもの。
それが何か? それがいけない?


時々こういう勉強会に来ていると、色んな人を横において、
「自分の為だけに生活」をしている人がいて、疲れる。
学ぶ熱気とは別に、役に立っている実感と自己犠牲と搾取の構図が
微妙に入り混じっている構図に疲れる。
心酔と隷属、支配と洗脳、支持と肯定・共感、熱意と親近感、
常識があれば各々の心の中で、一線を画すことができるからいいようなものの、
何かを学ぶ時のエネルギーのバランスの危うさを感じて、
時々ドキリとすることがある。


のりにのっているのか、のぼせ上がっているのか、
必死になって取り組む姿と、何かに取り付かれているように取り組む姿との間に
深い裂け目が見えてくるような気がして、ぞっとする時がある。
似ているが非なるもの。
愛情という押し付けであったり、創意工夫の見かけで作為であるような、
新しい企画の中に、真意を伝えずいつまでも小出しにし続ける
魅力という目に見えない吸引力の糸を握っている、カリスマ性を、
どこからどこまでが本物の実力魅力で、
どこからどこまでが営業努力なのか、悩ましい所。
何事にも裏があり表があり、北風と太陽。ギブ&テイク。


勉強を続けるという事は、自分との戦いである前に、
俗っぽい悩みをいつも露呈させる、ありふれた現実、日常だ。
それは人を救うために、人を殺めなくてはならない。
人が死ぬという事は何かを知っているから、人を生かす道を探る、
目に見えない血を流す心を、ともすれば弄ぶのではないか、
より傷つけてしまうのではないかという危惧を抱きつつ、
一歩先を見据える辛さに似ている。


マニュアルで解決することと、解決しないことがある。
知っていてもわかったつもりだけのことも、
知っていたはずなのに忘れてしまったことも、
いつの間にか古びて使い物にならなくなってしまったものも、
慣れからぞんざいになってしまったものも。
そういうもの全てに心を砕いていたら、自分自身が砕けてしまう。
そういう脆さは、経験を積めば無くなるのろうか?


何も感じないでいることが出来れば、耐えられるのにと思う余り、
痛みや匂いが消えてしまい、戻ってくると必要以上に辛い。
香りや匂いが戻ってくると、体の痛みも同じように戻ってくる。
感覚は心や体に優しいとは限らない。
そう思いながら、ケースカンファもぼんやりと聞き流す。
ミッションなどという外来語に頼らない、自分の中に明確に、
それこそ腑に落ちる言葉を捜しながら、今日も終わる。
人の言葉に頼らずに、自分を見つけていくしかないから。


家では甘いチョコレート菓子が待っていた。
私の太陽、私の娘手作りの。
さて、宿題はちゃんと済んでいる?
水をさすのがかーちゃんの役目。
いつだって毎日は北風と太陽。
これが生活、これが人生。即物的でも形而上学的でなくても。

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