Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

母は通院休養、父と娘は鞍馬・嵐山へ

本日大型連休2日目。本来元気であれば同行するはずだった鞍馬行き。
関西に住んでいながら仕事だけに追われて年をとり、
気が付けば観光地らしい観光地も知らず、娘を授かってから、
あちらこちらへ出向く楽しさを知った。
家族に色々事件が起きてから、いつ何時何があるかわからない状況、
思い出だけは沢山作っておこうと意識して、行動し始めて3年。
1番かーちゃんがばてていて、なかなか一緒に行動できない。


休日出勤のためにそれほど無理をしたとは思えないが、
1週間前からの風邪は、抗生剤を飲んでも軽快の様子を見せず。
むろん体を横にして休んでいるわけではなく、通常勤務。
29日も昭和の日で休めるかと思いきや、授業参観とPTA総会。
昨日の出張とあいまって、頭痛・肩凝りどころか、左耳まで痛い。
これは単純に風邪じゃない。歯が浮くような痛みも、微熱も、
普通の風邪、いつもの風邪とは違う。
既に回復の兆しを見せていた嗅覚障害はぶり返し、匂いがわからない。
たまに思い出したように何かの匂いが漂ってくるが、弱々しい。


実は家人宅の近所に、高校の同窓生が開業している。
患者としてお世話にはなりたくないが、
何しろ近所で知っている医者は、整骨院・小児科・内科ぐらい。
この咳や・痰の色の割に、喉が痛くないのはおかしい。
激しい頭痛や耳まで響く鈍痛は・・・。耳鼻科に見て貰うに限る。
かーちゃんが貴重な休日を医者に這って行った間、
元気な娘と家人はかーちゃんのために残しておいた「鞍馬」へ、
スタンプを取りに出向いていった。<5/2>
家人宅最寄り駅→(阪急千里線)→淡路→(阪急京都線)→四条河原町
→(徒歩)→祇園四条→(京阪)→出町柳→(叡山電車)→鞍馬→
叡山電車)→出町柳→(京阪)→三条→(京都市地下鉄東西線)→
太秦天神川→(嵐山電車)→嵐山→(嵐山電車)→四条大宮→(阪急)
→家人宅最寄り駅


娘の目的地は、実は嵐山。1年生の秋に訪れた時雨殿で遊んだのが、
よほど楽しかったらしく、お陰で百人一首も好きになった。
(そのときの記事はこちら→http://d.hatena.ne.jp/neimu/20061125
かの地に再び遊びに行くのが娘の最大の目的らしい。
初夏の鞍馬、まだ見ぬ鞍馬はどれほど素晴らしかろう。
イメージだけが先行するが、この体では動けない。


  

 


爽やかな緑の中を駆け抜けて、一路鞍馬へ。青葉のもみじが美しい。
でっかい天狗の下に立つ娘。美味しそうなご飯を前にニコニコ顔で食事。
写真を見ればかーちゃんは、どれだけ君が楽しかったかわかるよ。
電車の中から、ずいぶん動画を取っていた。
帰宅してみて映像にしたら、感動とのギャップに愕然としていたね。
そう、切り取ることの出来る画面と、揺れる電車から見た景色、
車窓の風景には思いのほか差があるだろう。


それを身をもって知ってこそ、旅の醍醐味。
小旅行といえども、実際に移動するたびの醍醐味なんだよ。
いくらyou tubeのような動画で眺めた所で、臨場感だけは味わえない。
君の見た緑色の木立、流れて行く木々のざわめき、風の音は、
このひ君が味わった一生に一度だけの経験。
おそらく深く心の中に沈んで記憶される父と娘の鞍馬への旅。
叡山電車の旅なんだ。その場にかーちゃんはいられなくて残念だよ。
その時を共有することが出来なくて。


 

 



源義経、もとい牛若丸が幼少時に天狗と共に修行した鞍馬の地。
まだ見ぬかの地、娘に先を越されてしまった。
こんな風にして追い抜かれて行くんだろうな。
嬉しいような哀しいような。
こうして年を重ねて行くのだろうな。
これから先も。娘を引っ張るのではなくて、
娘に教えられるように、引っ張られるように、
世界を広げて行くことが増えて行くんだろうな。
食い気ばかりではなく、身も心も大きく育てよ。
育ち盛りの娘よ。


さて、嵐山に赴き猿達に会うこともなくポスターのみ撮って、
屋形船に乗ることもなく写真のみ写して、
君は時雨電を堪能したことだろう。
その間かーちゃんは、人で溢れかえる耳鼻科に初診を申し込み、
待ち時間の間に整骨院に行って「パンパンの足、回らない首、
跳ね返される背中、バキバキの肩」と呆れられながら、
久しぶりにほぐしてもらったよ。

 


そして、同窓会から半年振りに会う「先生」に、診察して貰い、
レントゲンの結果、予想通りの急性副鼻腔炎
特に頬と鼻の周り、痛んでしょうがなかった左中心に白いこと。
2月18日の歯科大で撮ったCTにはこんな影は無かった。
画像は綺麗なのに、匂いがわからないからアリナミンテストを受けた。
服薬治療でせっかく戻ってきていた匂いも、これで一から振り出し。


やはり副鼻腔炎を患ってこじらせ慢性にすると、
匂いがわからなくなり易いらしい。
レントゲンの早さも説明の丁寧さはぴか一で、
待合室に漏れ聞こえてくる他の患者への説明も、
丁寧で優しい語りかけ、彼の診察(営業)姿勢は立派。
流行っているのも無理は無い。
子どもで溢れかえる待合室には、読み易い児童書を初め、
趣味なのか婦人誌よりも、グルメ雑誌が多かったのが少々笑えた。


「先生」は奥まで洟を取ってくれて、点鼻薬も2種類。
飲み薬もセフェム系ではないものを出してくれた。
今飲んでいる薬と併せもって、飲めるようにしてくれてありがとう。
初めて見るコールタイジン点鼻薬。久しぶりフルナーゼ点鼻薬
ガスロンにNにクラビット。診察が終わると14時半。
初診申し込みから3時間半。ふう・・・。
この間娘は父と2日連続の旅を楽しんでいたわけだ。


お土産は嵐山の琴きき茶屋の桜餅。
私は受診後柏餅を買って帰宅。
バッティングしたが、どちらも食べることに変わりなし。
夕食は作ったものの、さすがにばてた。
さて、下の写真は左が家人、右が娘の撮ったもの。
嵐電でまた足湯を楽しんで来た2人。
一昨年とタオルの模様が違っていたと楽しそう。
今度こそ、一緒に行くぞ、京都鞍馬嵐山・・・。