Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

母は仕事、父と娘はスタンプラリー

さて、メーデーが休みの人間は本格的大型連休が始まったはず。
新型インフルエンザの脅威に晒されている現在、
外出は控えるようにと言われていても予約していた旅行を諦めきれず、
海外に飛んでいく人間も多かろう。
仕事でやむなく動かざるを得ない人間も。
かろうじて病気を逃れニアミスで帰国した人も、
健全な免疫力のお陰で元気でいる人も、
親戚・知人・友人が海外で暮らす人も多いことだろう。
いずれにせよ、不穏な動きがこれ以上大きくならないことを祈るばかり。
私自身、見知らぬ人なれど全く縁の無いわけではない人が、
あちらこちら、世界各地にいると思えば、
かの地で暮らし、働く人々の健康と安全を祈らずにはいられない。


そんな今日、私はいつものように出勤、出張。
いつもより早く娘を駅まで送っていく。
重いリュックサックを背負って、(後からわかったのだが、
本を3冊も入れておきながら、宿題を忘れていたの)
娘は連休を一足先に楽しむために、家人の所へ。
ああ、天気は上々。私もこのままフケてしまいたい。
大人だからそんな事はしないけれど、学生だったら・・・。


私が仕事をしている間、家人と娘はスタンプラリーを楽しんでいた。
スルッとkansai3日間フリーチケットを使って・・・。
メーデー休日と授業参観代休日のある人間はいい。
こちらは出張で、慣れぬメンバー、大勢の人間、見知らぬ土地、
かなり疲れた一日だった。むろん体調が良ければ、
もう少し初めての土地を楽しむ余裕もあったのかもしれない。
残念ながら、長引く風邪と微熱に奪われる体調のせいで、
無理をしながら、気だるい一日を過ごさざるを得なかった。


その間、すっかり鉄子に?なってしまった娘と、
元からてっちゃんの家人が、1日かけて踏破というか、
出歩いた路線は・・・しっかり元を取っていたと言えよう。
朝の8時半スタートで始まった2人の旅は、<5/1>
天王寺→(谷町線)→太子堂今市→(谷町線)→大日→(大阪モノレール
→彩都西→(大阪モノレール)→千里中央→(北大阪急行御堂筋線)→淀屋橋
→(徒歩)→大江橋→(京阪)→中之島→(京阪)→祇園四条→(徒歩)
四条河原町→(阪急)→烏丸→(京都市地下鉄烏丸線)→烏丸お池→
京都市地下鉄東西線)→二条城前→(京都市地下鉄東西線)→太秦天神川
→(嵐山電車)→嵐山→(阪急京都線)→十三→(阪急宝塚線)→川西能勢口
→(能勢電鉄)→山下→(能勢電鉄)→川西能勢口→(阪急宝塚線)→十三→
阪急京都線)→家人宅の最寄り駅まで


 

 


鴨川沿いは、いつものように等間隔で人が並んでいた様子。
昼間はともかく、夕方から夜にかけては恋人達の指定席になる川べり。
娘は一人たそがれて川面を眺めている?
さて、次に歩いているのはどこの駅かな?


 

 


スタンプ帳をしっかりと持って、あれ、何をメモしているのかな。
これはどうやら嵐電。桜の頃に乗りたかった電車。それも夜桜。
どうやら嵐山まで来ているから、旅も終盤のよう。
あれに見えるは桂川渡月橋。ええ? 足湯に入ってきたの?
いいなあ。これが嵐山温泉、駅の足湯のお地蔵様。

 

 


嵐山ではサイクリングを楽しむ人も? 山が綺麗だから撮った写真?
その他能勢電鉄山下駅を撮ったものや、一日中歩き回った割には思いのほか
写真が少ないような気がして、見せて貰ってちょっと寂しいかーちゃん。
いや、寂しいのは一緒に行けなかったからだとわかっている。
そのかーちゃんは、京都は笠置という所へ初めて行って来た。
仕事でなければ、季節が季節ならば桜ももみじも楽しめる場所。
温泉や民宿もあったようだが、それは見る事はできなかった。
都会と違って、行きかう燕が巣をかける姿が興味深く眺められ、
小鳥にとって安全な地というものはこういう所かと思わされ。


笠置山自然公園は仏像遺跡もあり、ハイキングも楽しめるよう。
キャンプに来ている人も結構いたような川べり。
いいなあ、ここまで来て仕事だけでは。
巨石信仰、磨崖仏、大海人皇子が笠を置いたので笠置のいわれ、
ふむふむ、平安の末法思想に伴う弥勒信仰の隆盛とともに
庶民から貴族までの信仰の対象となり、「笠置詣で」の風習。
その後は後醍醐天皇縁の地で、・・・。
仕事でもまあ、来てみるものだ。歴史の舞台だったのね。
不勉強でした。


笠置には、仕事抜きでゆっくり来たい。
そして、スタンプラリーはともかく、一緒に電車の旅を楽しみたかったな。
1年前の今頃は入院中。親子キャンプの夢破れ、病院で2人を見送ったっけ。
今年は仕事で置いてけぼり。何だかなあ。
これが我が家の大型連休初日。

ある山寺の歴史 笠置寺 激動の1300年 改訂版

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新太平記〈1〉笠置山の巻 (1971年)

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