Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

酒遊館・ヴォーリス・お土産食材

楽しく散策していたのだが、あいにくの天気、小雨が降り出す。
そう、晴れ女のはずのかーちゃん、風邪からの急性副鼻腔炎でばて気味。
本来の力を発揮できぬのか、快晴の旅空が拝めない。
雨宿りも兼ねて行き着いた先は、ランチタイムの酒遊館
本調子でもなく服薬中私に向かって家人のひとこと。
「かーちゃんは当然、利き酒セットだよね」「え?」
米粒食べたいんですけれど・・・。
お酒も米粒のうちって、いや、そのう・・・。

 


 


家人と娘が豪華な食事をしているのに、空きっ腹に利き酒セット。
とーちゃん、私は昼間から飲む人間ではないんだぞ。
世間の皆様に誤解されてしまうじゃないか。
小原庄助さんみたいに、朝寝朝湯は好きだけれど。
いや、ま、せっかくここでご飯を食べるなら、それも。
ああ、意志の弱い私は結局おつまみと酒で昼を済ませる羽目に。
もちろん、2人のお膳から少しはお裾分けを貰いましたが。

 


5つ並んだぐい飲み、左から右に行くにつれてさっぱり味から濃厚に。
さかやうた(純米吟醸)、湖東富貴(ことぶき・本醸造)、
純米ハートランド、鬼ころがし(本醸造)、湖東富貴オールド(貴醸酒)。
確かに何も食べていない時は、さかやうたのさっぱり感が楽。
反対に鬼ころがしはきつく、湖東富貴のオールドは老酒のよう。
しかし、食が進むにつれて強めの味でないと食材に味が負けてしまう。
土地の赤こんにゃく入り牛しぐれ、丁子麩の辛し和え、牛肉のたたき。
そういうものに負けない味は、どっしりした酒の方が勝つ。
町のギャラリーにもなっている酒遊館。いい雰囲気にも酔い、
利き酒にほろ酔い気分で通りに出てみれば、まだ小雨が。


ヴォーリス縁りの建築物、旧近江八幡郵便局見学。
そういえば東京では汐留で彼の展覧会(→)をしているんだっけ。
近江八幡をはじめ、最近ヴォーリスの建築物は人気。
むろん、母校ゆかりの彼。敬意を払いつつ建物を後に。


雨が大粒になってきた。せっかくのパスポートを有効に使うため、大急ぎで観光。
郷土資料館、歴史民俗資料館、旧西川家住宅、旧伴家住宅を駆け足で。
娘は意外にもきちんと引き出しを開けて、展示物を要領よく見ていた。
もちろん眺める時間は短いものの。
母親が生まれる遥か前の昔の品々を、どんな目で見つめたのか。

 

   


旧西川家住宅の家訓の掛け軸。
「義を先に利を後にすれば栄え、富を好とし、その徳を施せ」
近江商人の心意気だそう。雨に濡れた庭も風情があった。


とうとう雨は本降り。小腹も空いてきたので、お土産も兼ねて、
本日子どもの日、5月5日の節句にちなんで「たねや」で粽を。
後はどら焼きを白餡粒餡両方仕入れ、雨宿りしつつ家人の車待ち。
更に近江牛の専門店へ。哀しいかな、庶民過ぎてステーキ肉には手が出ない。
手軽に食べられるほかほかのすき焼きコロッケ、野菜コロッケ、
近江八幡の赤蒟蒻が糸蒟蒻で入っている牛肉しぐれ、
ハーブ・レモン風味、ゆず・すだち風味のソーセージ、
牛タン等仕入れて、氷をごっそり貰って保冷ボックスへ。


実はこの保冷ボックス、昨日佃煮やで買い物した際に頂いたもの。
発泡スチロールの大箱で、ちゃちな保冷ボックスより大容量。
この旅では非常に役に立った。車での旅は買出しも兼ねる。
幸い連休の前半は暑かった反面、今回の連休後半の旅は
天気には少々恵まれなかったものの、
お土産食材の買出し・保管には都合のいいお天気となった。
天候のせいか予想以上に人手が少なく、ゆったり回れたのも幸運。


車内でコロッケを頬張りながら、湖岸道路で一路彦根へ。
雨にけぶる琵琶湖を眺めつつ、あっという間に彦根入り。
3月末、JR彦根駅東口オープン記念式典に出くわした私達。
その東口側に新しくできたビジネスホテルにお泊り。
ウエルカムコーヒーは無料、朝食もバイキング。
連休前の4月末にオープン仕立て。スタッフのぎこちなさも目立ったが、
駅から至便。ぴかぴかで気持ちのいいホテルだった。


ノートパソコン貸し出し一泊500円也。
なかなか晩の相場は高くて、手頃なお店を見つけるのが大変。
雨の城下に繰り出し、車で駆けつけた寿司屋で定食を。
もちろん晩酌はせずに、おとなしく食べるだけで戻って、
少しだけパソパソしてバタンキュー。


ホテルのお風呂に戸惑う娘。ああ、大浴場じゃなくて、
室内のバス・トイレに慣れていないのね。
娘にとっても新しい体験、ビジネスホテル。
エキストラベッドにはかーちゃんが。
娘にはでっかいベッドで寝て貰いました。
夜の彦根駅に見守られながら、お休みなさい。