Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

八幡山から瓦ミュージアムまで

春先に家人と訪れた近江八幡を再訪。
娘を伴い明治建築を移築した雰囲気のあるユースホステルに宿泊
・・・と思いきや、由緒正しき日本家屋の常、
構造上の欠点から、致し方ないとはいえ、
隣室から漏れ聞こえる話し声に、家人は殆ど眠れなかった様子。
(襖一枚・壁一枚向こうの女性陣の賑やかなこと)


 

 


こっちは大勢の人間を相手にしたり、電車の中でも居眠りする、
不規則な生活、過覚醒・不摂生、不眠に強い? 生活ゆえに平気。
昨夜は篠田の火祭りのせいで真夜中に戻った私達、
門限無しといわれたものの、タクシー組よりやや遅れて帰れば、
鍵が掛かっていて焦った。(入れて貰えましたけれどね)
夜更かしした娘が一番ぐっすり眠っていたかな。


 

  


次々に出発する人を尻目に、2階の仏間を見学させて頂いて、
外観をカメラに収め、見事な藤棚に見とれ、
のんびりゆっくり朝を過ごして、記念撮影。
ユースの後ろに聳える藤の花咲き乱れる山の向こうは水郷。
さて、やっとこさ本日、近江八幡中心部を本格的に歩くことに。


薄曇りの中、日牟禮八幡宮八幡山ロープウエィで山の登れば、
今少し八重桜の咲き残る村雲御所瑞龍寺日蓮宗の尼寺見学。
日蓮上人の一生が絵物語になって飾られているのだが、
驚いたことに興味津々で眺めている。あっさり通り過ぎると思ったのに、
思いの外時間を食い、娘が満足するまで待つ羽目に。
「死刑で海の岩に立たされ、満潮になって溺れる所を、
 漁師が通りかかって助けて貰って・・・」説明も読んだのか?



八幡山から琵琶湖を見下ろす絶景、薄幸の豊臣秀次の八幡城址
葉桜と青もみじの春の緑陰を楽しみつつ、ロープウェイで下山。
今度こそはと意気込んで、HIMURE villegeことクラブ・ハリエ
地元銘菓の「たねや」が誇る洋菓子の殿堂に並ぶこと30分。
花咲く庭を眺めながら優雅にお茶、3度目の正直で達成。
家人は焼き立てバームクーヘン、私たちはショートケーキ、
そして3人でアイスクリームを分けて、豪華にティータイム。




ミュージアムでは娘が熱心に小学生用のクイズに挑戦。
博物館内のお雛様お内裏様、花咲じじいに花咲かばばあ、
竹取物語、織姫彦星などせっせと見つける為に歩き回った。
楽しみ方が大人と一味違う娘に教えられるように、
上を見上げながら歩く私達。
瓦作りの説明などには深く興味を示さないが、
瓦の楽器には興味を示していた娘。

それほど日を置かずして、同じ場所を訪問するのはどうかと思っていたが、
春爛漫の景色に娘が一人加わり、旅の趣がガラリと異なる。
そして、一度訪れているだけに、親も余裕を持って娘を見守ることができる。
葉桜の下、鯉のぼりの下に立つ娘、家人を見つめてこの幸せにしみじみ。
八幡堀を見下ろす喫茶室を後ろ髪引かれながらも、ランチの場所を求めて
町屋の中へ繰り出せば、あいにくの小雨。
春雨じゃ、濡れて行こう・・・。