Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

宮ヶ浜水浴場と熱中症

宮ヶ浜水浴場が見えてきた。生まれて初めて琵琶湖で泳ぐ。
日帰りで海はしんどい、さりとてせっかくの夏休み、
世間さまと比べて年寄りのとーちゃんかーちゃんが
疲れずに済む家族旅行は難しい。というわけで、
家人宅から2時間足らずのドライブ、琵琶湖で泳ごうと急遽決定。


この春ツァーで琵琶湖一周したものの、
新快速から見る琵琶湖は夕闇に紛れ、せっかくの景色も堪能できなかった。
気になる場所を気ままに散策というわけにもいかず、
何かと制約の多い団体旅行ではなく、
思い立ったらどこでも見学・休憩できるのが家族旅行のいいところ。
道の駅で一休みして、無料の駐車場に車を止め、
しばし、海のような海ではない、その景色に見とれる。
浜辺はあるが波の殆ど無い、プールよりも広いその水辺、
その空間の、その景色に見入る。


思いのほか空いている浜辺にパラソルを立て、
準備運動もせずに、水辺まで駆け寄れば迎えてくれたのは・・・
? 水草? 藻? 打ち上げられているだけでなく、
あたりに満遍なく漂い、ブイの近くまで行かないと、
いや、かなり深い所でもまとわり付いてくる水草
足にも・・・。水底、いや、湖底から生えているわけね。


それにしても不思議な気分。水しぶきが目に入っても痛くない、
かといってゴーグル無しに水の中で目を開けるのが怖い。
これだけ色んなものがふわふわ漂っていると・・・。
そして、いきなり冷たい水の流れを感じる場所。
湖にも潮目のようなところがあるのか・・・。あれ? 波? 
どうやら二重になったブイの向こうを、船が通ったらしい。



久しぶりの家族揃っての水遊びに家人もはしゃぐ。
八つ墓村ごっこ」と称して、水の中で逆立ち。
あんた、年は幾つだよ。娘に何を教えているのよー。
娘は娘で足で砂をまさぐり、或いは潜って貝を採って海女ごっこ
しかし、私はだんだん自分の体が重くなって行った。
何だか頭が暑い気がする。水泳キャップでは太陽は遮れない。
それに左足のこむらが痛い。足底筋膜炎のせい?
だんだん頭痛が強くなって来た。一足先に上がって・・・。



琵琶湖畔で楽しく過ごした私たち。
家人と娘が元気に遊んでいるのに、私だけが軽い頭痛と吐き気に襲われ、
ひと足早く着替えて木陰で横になり休んだ。どうやら軽い熱中症
2時間余り水遊びの間に、しっかり水分らなかったのがいけなかったか、娘と家人のように潜りっこに興じなかったのがいけなかったか。
水遊びで涼しく喉も渇かない、楽だと思っていたが、
体は思いのほか疲れていたよう。岸辺に近づくにつれ、
陸に上がる動物が進化した過程で自らの体重を実感したように、
どっと体が重くなった。


それに、何故か急に暑いような寒いような。
頭は暑い、体は寒い。水中で体温が奪われてしまったのか、
頭痛と同時に軽い吐き気が。無料の更衣室のコインシャワーは水。
必要以上に体が冷え切った? 何とか着替えて体を横にする。
普段から水泳教室で鍛えた娘は、ゴーグルのお陰で海女のよう。
潜って遊ぶ遊ぶ。砂の下に隠れている貝を捕まえてきたり、
流れ浮かぶ藻を集めたり、思う存分楽しんだよう。


家人が買ってきたスポーツ飲料を飲んで休憩すること1時間、
ようやっと頭痛が治まってきたので、宮ヶ浜水浴場を後に。
琵琶湖畔の緑のトンネルを走り抜けるドライブ、空いている岸辺、
走り易い真っ直ぐな道路。昼食がおやつ程度だったのも響いたのか。
同じように過ごしていても、私だけがダウンしかけて情けない思い。


せっかく近江八幡まで来たのだから、奮発して近江牛を。
口蹄疫で大騒ぎになった影響はどうなっているのか、ともかく、
お値打ち価格で焼き肉を楽しんだ。
空腹と、余りの美味しさに食べるのに気を取られ、
とろける様な霜降り肉の写真を取り損ねた。
この店は湖岸に行く途中、ランチで賑わっていたので目を付けておいたのだ。
予想違わず、落ち着いた風情の手頃なお値段の美味しい店だった。


午前中道の駅を堪能し、午後は3時間ほど水辺を楽しみ、
ゆっくり夕食を食べても空が明るい。
日が長い一日の何と有意義なことか。
道も空いていて帰宅しても19時半前。
運転手を務めた家人は遅い昼寝、娘はいつもより早い就寝。
健全? な一日。道の駅のお土産を整理しながら、
私だけちょっと苦い思い。

るるぶ滋賀 びわ湖’11 (るるぶ情報版 近畿 1)

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琵琶湖里山ふるさと散歩 (とんぼの本)

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