Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

お久しぶり、後輩

本日も出張。いやあ、疲れます。
今日さえ乗り切れば、明日は休みだから・・・。
えーと、会場はどこかな? 確か変更になったんだっけ。
スリッパに履き替えウロウロし掛けたその時、
「○○さん?」と近くの男性に呼び止められた。
? 心なしか見覚えのある顔だけれど、どちら様でしょう?
「◇◇です、中学高校と1年下だった・・・」「ああ・・・」


不思議なもので、すぐに昔の顔が蘇る。
それにしてもお互い歳を取った。いやもう、何年ぶり?
いいえ、何十年ぶりの再会? 同郷と言うのは大袈裟、
それでも中学も高校も同じというのは、数少ない同窓生。
そして同業者・・・だったとは?。本当にびっくり。


小学校から中学校は引越し、中学校も引越し、転校。
そして、高校は地元を離れて通う。バス・国鉄・私鉄と乗り継ぎ、
当時の高校生にとっては1時間以上掛かる通学路は、
(おまけに乗り継ぎの悪いバス停と国鉄の駅は暇潰しに大変)
ちょっとしたプチ旅行に等しいものだった。
その頃車内や駅で顔見知りと会うと、何となく雑談。
世間話をしたものだった(らしい)。
私は余り覚えていないが、彼は私と話した事が記憶に残っていたらしい。


仲人口かもしれないけれど、「同じ中学の先輩が高校にいるのは、
ある意味、心強かった」などと言われると、
そういうこともあったのだろうかと、感慨も新た。
(私の学年の1年先輩は、2、3人いるかいないかで、付き合いも無かった。)
確かに私の学年は例年になく「進学」した「例外」の学年だった。
転校生の私は気分的にはよそ者なので、同窓生意識が希薄なまま、
長い間生活してきた。それなのに、こんな所で「先輩」として、
声を掛けていただけるなんて、・・・有難い。

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忙しさに押されまくって、体調は今一つ。
神様がせめてもと、年相応の出会い・再会を用意してくれたのだろうか。
景気付けに、背中を押すために、立ち止まって振り返るために、
この所、古い知り合いと話をする機会、
昔の想い出を掘り起こして、物思う時が多い。
縁は異なもの味なもの、懐かしきもの。
思いも寄らない時、場面、人が私の前に現れる。


出張先の研修でも、昔懐かしい人の顔が見える。
ああ、どの人も皆、歳を取った。
自分自身が仕事を続けてきた年月、彼らも同じ。
自分の仕事に、家族に、家庭に、向き合ってきた年月。
いつの間にか、人生の半分以上が過ぎ、
青春、情熱、熟達、熟練? そして今、どこへ?
私達は自分の仕事上でのDNAを残すべく、努力できているだろうか。


そう、この歳ともなると仕事上の引継ぎ、
仕事の上での積み上げてきたノウハウ、
基本路線、守るべき一線、構築すべき理論、
実践を支える背景、基本、寄せては返す繰り返し。
自分が生きてきた証が形あるもので残せない以上、
何か自分のDNAに相当するものを残せないか。
変に夢見てしまう。未来へ続く「意志」「思考」「行動」、
何かの形に残せないならば、そこへ繋がるエネルギーに変えて。


そんな焦りや苛立ちを抱えつつ、やれることは知れている。
やれることを淡々とこなすだけと言い聞かせても、
それは逃げ、それは諦め、敵前逃亡、朝令暮改、巧言令色、
とどのつまりは自分から戦意喪失、「燃え尽き」という状態に、
自分を追い込んで大義名分をもぎ取って、ズルかます様なもの。
そんなふうにはなりたくないと思いつつ、
いつの間にかずるずると自分を追い込んでしまう。
それは、自分の居場所、仕事上の未来が危ういから。
自分自身が不安定で、情熱をかける気力が失せて来ているから?


四半世紀も前からの知り合いが、ひょんなことで連絡してきて四方山話。
「あの頃の情熱は凄かった」「あの頃は熱かった」と言われると、
そんな頃もあったのだろうかといぶかしく思ってしまう位、
過去の自分と今が繋がらなくなって来ている。それが怖い。
自分が自分の人生という「数直線」上に、果てしなく伸びていく。
そんなふうに未来を信じていた頃、その頃の自分は自分が世の中に、
何らかの形で残っていくだろうと漠然と信じていた。
けれども今は、そんな甘い夢を見るよりも、
立場上、「こなす」ことに追われて仕事をしている。


理想や夢を追っていた昔、あの頃の自分、その頃よりもずっと前、
そんな高校生の頃、中学生の頃を知っている人間が、
偶然、何十年かぶりにすれ違った私の名を呼ぶ。
呼び止められる。声を掛けてもらえた。
この出来事が、何かの意味のある出会いでなくて、再会でなくてなんだろう。
そんなふうにしみじみと思える今日。

心の中にあるのは、ほんのりとした「嬉しさ」。
昔の私を覚えていてくれた人がいる。
今もその片鱗を、私の中に見出してくれたのだろうか。
そんな、他愛ない自画自賛の嬉しさ。
ありがとう、呼び止めてくれて。
ありがとう、昔のように話をする時間を作ってくれて。


第一線で、バリバリと仕事をしている姿を見て刺激を受ける。
私も、まだまだ頑張らなくてはと刺激を受ける。
専門は違えど、目指す所は同じ。
アプローチは異なれど、理想とするところは同じ。
そのそれぞれの夢の実現、仕事にどう関わるか、
そのためのエネルギーをあなたは「自分のためだけでは力は出ない、
誰かの役に立ちたい、役に立っていると思えるからこそ、
自分一人の為には出来ないことにも立ち向かえるし、
頑張れる」と語ってくれた。


その笑顔が眩しかった。
ありがとう。
元気を分けてくれて、ありがとうね。
まだまだ熱い世界を垣間見せてくれて、ありがとう。

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