Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

蓮・きのこ・庭園・茶器

先週の夕方の万博の日本庭園のそぞろ歩きに味を占め、
今日こそは象鼻杯、いえいえこれはやはり無理。
早起きが得意な方々がカメラ三脚片手に、朝の6時から並んでますもの。
お寝坊組の私達など太刀打ちできない。
そう、この象鼻杯の振舞い酒の時期、先着100〜300名を目指して、
朝6時から開園する日本庭園。皆様お元気なことで。
象鼻杯の蓮の露を飲まずとも、十分長寿・健康であらせられる。


まるで役割を心得たような水鳥が、
スイスイと蓮の間を縫って泳いでいく。
本当にカメラ目線というか、モデルのように通り過ぎていく。
なかなかカメラに収まってくれない。
思いのほか泳ぐのが速いのね。


私達はプロはだしのカメラマン達の邪魔にならぬよう、
適当に写真を取って、本命の蓮庵、朝粥定食にレッツゴー。
美しい蓮の花達、本当に極楽浄土の面影をやどしているよう。
でも先週の夕日を浴びた蓮の蕾たちもそれなりに捨てがたかった。
朝日と朝露に濡れた蓮はきっと神々しい美しさなのだろうが、
私達が見た朝8時半ごろは露も殆どなく、形よく開いた花に
虫ならぬ三脚・カメラ人間達が群がっていた。


何故か娘は、ポリテクカレッジの学園祭で貰ったとかいう、
いるかの形のシャボン玉グッズを持って着ている。
露玉の代わりに、蓮の周りにシャボン玉を飛ばそうというアイディア?
それはそれでロマンチックな光景かも・・・。
早速試してみようかな・・・。
朝顔柄のワンピースを着た娘が、蓮の前でシャボンを飛ばすの図。



朝粥と散策。これだけでも十分日常生活から離れて、贅沢なのに、
今日は、サプライズが!


蓮の花を見に来た筈なのに、午前中の万博公園の森林浴で見つけたもの。
それはきのこ。きのこなんて山奥でしか見かけないと思っていたら、
日本庭園内の日陰の湿った部分ににょきにょき顔を出していた。
種類も名前もわからない。でかいシメジのようなものから、
赤かったり青かったり、マツタケに似た形のものや、
テーブル型、乾燥して割れたもの、並んで、くっついて、
様々な格好で至る所に見え隠れしているきのこ。

誰か名前がわかるのなら教えて欲しい。
食べられるのか無理なのか。
本当にでっかいきのこたち。家で食べているえのきやシメジなんて、
目じゃないでっかいきのこが土や枯葉を頭にのっけて、
むっくりもっこり伸びて入る様を見ていると、楽しい。
色や形、緑色の苔の絨毯の下から顔を覗かせ、
先ほどまでの蓮の煌く緑の世界とは異なる次元。
ああ、何て素敵な散策。そぞろ歩き。


帰ろうとした私達の前に、日本庭園を案内するボランティアガイドの方が。
熱い季節はお休みなので、7月は今日を最後に9月まで無いとのこと。
蓮池とは逆側を小一時間で案内してもらう。
娘は案内の方が夏目漱石に似ているとくすくす笑い。
造成当時の話、各地から集められた銘木・庭石、池の鯉の話題。
お勧めのビューポイント。平安時代から大名庭園まで、
全ての様式の庭園が見られる万博公園日本庭園の魅力を教えて頂く。

昨年蛍を見る時に歩いた流れ、中州、青もみじの茶室付近、
仏教的な景観の迎賓館前、樹齢200年の百日紅
緩やかな築山、九州は鹿児島から運ばれてきたマキの樹、
マンションが一つ変えるくらいの松の木。
芝生に少し入り込んで見れば、奥入瀬渓谷に見立てられた渓流。
短時間に見所をどっさり案内して貰った。


そして、日本民藝館今日で終わりの展示、
「茶と美−柳宋悦 茶を思う」に滑り込む。
万博当時の建物、しばし茶器に、常設展示に、ちょっとした雑貨に。
うっとりついでに、記念の品を購入、当時の包装紙で包んで貰った。
充実した日曜日の午前を過ごした。

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