Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

明日香 朝の散歩

朝5時には目が覚めてしまう。どんなに早く寝ても。
普段2時3時4時が当たり前なので、7時に起きると辛い。
だからといって早く寝ると、結局早く起きてしまう。
朝まだき眠りをむさぼる娘を独り部屋に残して、
明日香村の朝を満喫しにかーちゃんは散策へ。

 

宿舎を後にして歩けば、緑滴る朝の景色。
白壁の家が多い。蔵のある家も目立つ。
そこにビナンカズラの橙色の花や、立葵、そしてこんな花も。

 

明日香村の汚水のマンホール。これは何の花の模様かな。


道の門には南淵請安の墓への目印の石碑が。
昨日の講師のM先生が写真を撮っていた。
それを見下ろす位置に立つ高台の寺にいる私。
そこにはこんなものが・・・。

 


お寺の上の空を見上げて。そして道を下ると、こんな景色。

 


そして、明日香川を渡る。飛び石の景色。
万葉集の歌碑。朝風渡る石の上、私一人。

 


明日香川 明日文将渡 石走 遠心者 不思鴨(巻11 2701)
明日香川 明日も渡らむ 石橋の 遠き心は 思ほえぬかも


 


古(いにしえ)の人と同じ気持ちで、私は川を渡ることが出来るだろうか。
万葉集を愛した、あの文学少女の頃の私はどこにもいないというのに。
心だけは昔に戻って、この川を渡って行くことが出来るだろうか。
いつまでも変わらぬ心持ち、明日へと。

 


感傷的になっていると、朝食の時間が迫ってきた。
南淵請安の墓とされる小山を見上げて、宿舎へ大急ぎ。
朝日が眩しいというのに、娘はちゃんと起きているかどうか。

 

図説 地図とあらすじで読む万葉集

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英語でよむ万葉集 (岩波新書)

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