Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

銀行で社会見学

今日から二日間、娘と二人でお勉強も兼ねてサマーキャンプ。
偶然出張先で見つけたチラシ。こんな組織をついこの間まで知らずにいた。
NPO関西社会人大学院連合。一般向けの企画が殆どなのだが、夏休みのせいか、
ラッキーなことに子供と保護者向けの企画が。
ちょうど土日、平日余り一緒にいられない分、
なるべく娘と過ごすには持って来いの企画。
おまけに私自身も企業での子ども向け研修、興味津々。


お金に疎い私。生活には困ってはいないものの、
どこまで自分の子供にお金のことについて教えられるかしら?
銀行を見学、お金の勉強、おまけに宿泊場所は飛鳥の地。
変わった企画だけれど、二日間同じことをするよりも面白そう。
たまにはとーちゃんはのんびり週末、かーちゃんは娘とサマーキャンプ。
降水確率70%のお天気が気になるが、とにかく出発。
今年の天神祭はお天気に恵まれないようだ。
大阪はいつになったら梅雨が明けるのか。

集合場所の銀行に行くまでに、祭りのお神輿が祭ってあった。
1番長いアーケードを持つ天神橋筋商店街
その一角に初めて見るお神輿の姿。
小雨模様にもかかわらず、みんなお祭りの準備。
その場を後にして、銀行に入ればアットホームな雰囲気。
さすが物腰柔らかな第一線の営業職の方々。
本日の講師の面々。そして、今日のホストの方々。


簡単な自己紹介、それぞれの得意科目や苦手科目、
10万円あったらしたいこと。貯金と答えた子の多かったこと。
親も一緒に自己紹介。お父さんとのペア、お母さんとのペア。
兄弟と両親のペア。みんな緊張しつつも、それなりに興味津々。
保護者は後ろで、子供達は前でお金についてのクイズを皮切りに、
銀行での授業は進んでいく。導入から進行、5分刻みって感じ。
恐らく銀行では子供対象のマネー教室のノウハウがあるのだろう。
飽きさせないようにクイズや図を駆使して、
預金・貸出・為替の仕組みまで、質問タイムも設けてばっちり。
お金の価値について学んだ午前中。


楽しくて難しかったお札の数え方。プロは違う。
何だかトランプのマジックのようにお札を数えて扇形に広げていく。
いえ、もちろん練習用のお札を使って。
本当のお札を触らせて貰っている訳ではない。
でも、普段は滅多に見る事の出来ない銀行の中、様々な機械、
会議室、部屋の管理状態まで見学。親も勉強になった。


例えば子供達は「机の引き出しを開けてごらん」と言われる。
もちろん鍵が掛かっていて開かない。ここまでは当たり前だが、
ゴミ箱も透明・所有者の名前入り。終業後ゴミは処理され、
個人情報になるようなものは一切捨てられていない。
ゴミが溢れた状態で帰るなどありえないわけ。
どこぞの官公庁とは大違いだ。シュレッダー処理さえも為されない、
どこぞとは大違い。かーちゃん、ため息が出る。
企業ではゴミ箱とシュレッダーが一体化しているものもあるというのに、
予算の無いどこぞでは、そんな書類の処分はしていない。

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雨の中、大急ぎで午後の授業の場所へ。
サンドイッチの昼食はちょいと軽すぎたなあ。
これならば、何か買っておくんだったとかーちゃん。
午後はマネーゲーム、いや人生ゲームを子供対大人で。
ライフプランを20・30代に設定するか、40・50代にするか、
保険に入る入らない、株を買う買わない、宝くじが当たる当たらない、
人生どんな山あり谷ありが待っているかわからないけれど、
蓄えも投資も必要。時には博打も? 


運のいい子供チームは宝くじを当てて、一攫千金。
いや、ご機嫌で勉強してくれて良かった。
さて、実際どれくらい成人までにお金が掛かるか、
何歳までにどれくらい稼げるか、お金が掛かるか、
細かい表を作成することになったが、かーちゃんダウン寸前。
一つは老眼鏡を掛けても表が狭くて小さくて見辛いこと。
厳しい現実に直面しなくてはならないので、気が滅入る事。
何とかマネープランの授業を終えた時には、かーちゃんバテバテ。

 


その後、バスで辿り着いたお宿は明日香村の飛鳥文化研究所
むっとするような草いきれ、複製埴輪が据えられた入り口。
先ほどまで市内のごちゃごちゃした所から僅か1時間余り、
余りにも緑滴る景色、まるで別世界。
銀行・講義室、そして座ってレクチャーを受けていた世界、
現実や現代から逆行するような歴史の世界に、
あっという間に身も心も模様替えをしているような感じ。


ホテルのような一室、初めての親子卓球。のんびりと入浴。
大学のセミナーハウスで二日目の歴史散策に備える。
みんなで卓球やゲーム、夕食の後の歴史レクチャー、
ちょっとした飲み会のお陰で、親も子もほぐれてきた。
色んな家庭の親子のあり方、子供達の様子、遊ぶ姿、
落ち着いて恵まれた施設内での雰囲気に、心が和む。
殺伐とした仕事から隔絶されて、盛り沢山の1日。


歴史マニアで、文学少女で、ロマンチックな古代幻想に浸り、
上代文学・万葉集を専攻し「額田王」をテーマに卒論を書いた、
そんな四半世紀も昔の頃、こんな風に親子で飛鳥に泊まるなど、
夢にも思わなかった。それが、今、普段とは全く異なる研修、
それも親子で研修、なんて恵まれた1日。
羽根布団のベッドにお湯の出る洗面台。
娘はベッドとトランポリンを間違えているようだ。やれやれ。


ビルも車の騒音も何もない、
真っ暗な自然の懐に抱けれて、お休みなさい。
明日の飛鳥ハイキングの天気はどうかな。
なかなか寝付けないまま、いつの間にか夢の中。
一日のうちに色んなことがあり過ぎて、娘もなかなか寝ない。
かーちゃんの方が先に寝てしまったのではないかしらん。
夢見心地のうちに、サマーキャンプ1日目、終了。


ちなみにとーちゃん、雨が上がったので天神祭を見に行ったとか。
本当に独りで行ったのかな?