Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

ニューレオマワールドに向かって

久々の家族旅行。親にとっては思い出の場所、・・・娘は?
格安、近場、温泉、プール、遊園地つき、一泊二食。
子育てを始めた四国は唯一親子3人で暮らせた場所だ。
育休中、家人の任地で過ごした徳島の日々、
自然に溢れた土地で仕事を一切離れた9ヶ月間は、至福の時だった。
そして、その育休が終わるのを目の前にして、
世間で言う所の夏休みの頃、徳島から日帰りで香川にドライブ。
1歳になる前の、B型ベビーカーに乗れるようになった娘を連れて、
遊園地へと出かけた私たち。
当時、レオマワールドは大人気のスポットだった。


四国に住んでいると、ディズニーランドは遠い。
当時まだ健在だったエキスポランド奈良ドリームランド
ポートピアランド、宝塚ファミリーランドまでは、
1歳に満たない子供を連れて行くには余りにも遠かった。
冷静になって考えてみれば、それほど小さければ連れて行って遊んでも、
全く記憶に残らないだろうに、親としては動物園や遊園地に、
何が何でも連れて行ってやらねば、時間が自由にあるうちに、
3人揃って暮らせるうちにと、焦っていたことも事実だった。


今にして思えば、遊園地が選べる最後の時代だった。
馬鹿馬鹿しいUSJが大阪にやって来てから、
軒並み関西一円の遊園地は潰れていった。
小さな子供が大人や中高生に邪険にされず、
親子揃ってのんびり安心してこじんまりと遊べる、
そんな手頃な遊園地は次々に閉園してしまい、
テーマパークという名の巨大資本に淘汰されて、消えていった。
四国最大のテーマパーク、レオマワールドもその流れに流された。


白亜のホテル、隣接する遊園地に動物園、異国情緒たっぷりのリトルワールド、
バブル真っ盛りに出来たレオマワールドは、関西でも人気だった。
ただ、交通の便が不便なので車が無いと行けない。
同僚の話を聞いていた私は、どうしても娘を連れて行きたかった。
親にとって乳飲み子をベビーカーに乗せ、遊園地で写真を撮り、
一緒におやつを食べ・・・。まったく親の自己満足かもしれない。
赤ん坊を乗せることができる遊具は知れている。
それでも、楽しくて仕方なかったあの頃。親業1年生の頃。


あれから色んなことがあって、レオマワールドは一旦潰れ閉園。
新聞記事でニューレオマワールドになって宣伝を見て、
小学校5年生になった娘と出かけることにした私たち。
無論、娘にとっては全く初めて出向くも同然。
長時間の運転は疲れるので、新大阪からの往復バス。
上げ膳据え膳のツアーに出発したのだった。
仕事の忙しさに、なかなか一緒に遊ぶことが出来ずにいた11月、
ほんの少しでも埋め合わせになるといいのだが・・・。


まず、お迎えのバスで淡路島を経て四国へ。途中、各自パーキングで昼食。
鯛塩ラーメン、鯛塩うどんがだしが利いていて美味い!

  

まずは大鳴門橋を渡って渦潮を見ながら徳島入り。
懐かしい鳴門の街が見える。
自分の運命はここから変わっていったんだなあと思う間もなく、
どんどん香川側へ向かって走り抜けていく。

かつて波を被ると閉鎖された11号線沿いではなく、高速道路は内陸側へ。
懐かしい徳島の景色は山の中の高速道路からだと余り見えない。
ただ、板野のドイツ館や里山の紅葉の景色、
かつて何度か泊まった民宿、旅人の宿がちらりと見えてしみじみ。
娘も紅葉がバスからの景色で見えてよかったねえ等と言ってくれる。

  

  

海が見え、山が見え、心はかつての思い出の中で行ったり来たり。
美味しいうどんを求めてお遍路道を辿ってドライブした讃岐の地。
親子3人でツアーのバスに揺られて、ニューレオマワールドへ。
ああ、美しい讃岐富士が見える。ここだ、ここだったなあ。
天気は快晴、かつて夏の暑い日に見上げたあの、白亜のホテルに到着。
廊下側の窓からも紅葉が。最上階、文句なしの眺望。

  

  

  



昼間の遊園地に繰り出す子供たちを見送りながら、こちらはまず卓球。
娘が昨年の飛鳥での研修を思い出してしたがったから。
ふふふ、これでもかーちゃんは大学時代の体育、卓球を選択。
我が家で一番上手いのだ。楽しく一汗かいてプール兼風呂へ。
水泳大好きの娘はプールで泳ぎたがった。
温泉プールなので、周囲には様々な色や香りのミニ浴場、
ジャグジーや露天風呂などがある。家族でプールも懐かしい。
露天風呂は家族で貸し切り状態だった。

  

  


そして、早めの夕食。大人気のバイキング。
主婦は上げ膳据え膳が嬉しくて、ついつい食べ過ぎてしまう。
夜の遊園地、パレードに向けて体力を付けておかなければ。
(結構寒そう。南国とはいえ、山の中だということを忘れていた)

  

  


夫の誕生日のサプライズプレゼントだというご夫婦がお隣に。
ちょっとした人さまとの触れ合いも楽しい。


夕明かりの残るうちから始まった夕食を終え、目指すは遊園地。
さて、出発は夜の7時だ。
当初の送迎バスの予定を、夜景を見ながら歩いていくことにした。
まだまだ賑わうレストランを後に、いざいざ。