Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

天長節、晴天

テレビのニュースを見ながら、昭和は遠くなりにけり。
娘は平成11年生まれ。他の家族はみんな昭和生まれ。
但し4人に共通していること。みんな19○○ねん生まれ。
そう、娘は「ノストラダムスの大予言」で名高い1999年生まれ。
いやあ、我が家に授かったのが、アンゴルモアの大王でなくて良かった。


銀河鉄道999」じゃないけれど、1999年生まれ。
お陰でお星様は結構好きな娘。冒険は、どうだろう。
平成もはや10年を過ぎてから生まれてきた娘に、
昭和は何の意味があるのだろう。
年食ってる両親に囲まれ、少々ドコロでない、
よそのうちと異なる家庭環境で、
「すくすく」育ってくれているとは信じているものの・・・。
時に不安になる。それが子育て。


両親は、昔は天長節だったと旗日を気にする世代。
集団疎開してきた都会の子との軋轢、
それも同い年の従姉妹や伯父伯母、男女差別、
兄弟の徴兵、授業の代わりに畑作り、白飯は食べられなかった。
未だにその後遺症、芋やかぼちゃの入った御飯を嫌がる。
終戦。教科書に墨を塗った世代。
今日の日に、どんな感慨を抱いていることか。


とにかく天気が良いので、布団の干し甲斐がある日。
洗濯を3回。冬物セーターの類、ボアのシーツの類、
綺麗さっぱりと洗って干し、仕舞い込んだ。
さらりと肌触りのいいシーツに変え、衣替えも半分済ませた。
掃除機もコロコロも掛け、ガラス障子を拭き掃除。
本棚の本を並べ替え、埃を取り、勉強机を綺麗にして、
パソコンを炬燵部屋から2階の自室へ引き上げた。
汗ばむ陽気。いやあ、体が動くって気持ちがいい。


どうしてこんなに動いているかというと、
昨日の注射が効いているのか、左の足の脹脛の痛みが減ったから。
腰・臀部の痛みはあるものの、足が引きずらなくてもいい。
右足と左足が同じように動くというのは、気持ちがいい。
娘の勉強部屋がまだ完成していないのだが、
昔の机をそのまま使い、椅子だけ新しいものに変えた。
そのクッションの効いた高さ調節の効く椅子を借りて、
今、このノートPCに向かっている。


腰の痛みは少しずつ増しているような気もする。
局所麻酔でどれくらい、症状が取れるのか・・・。
コルセットでどれくらい庇えるのか。
ちなみに痛みが無い時は、コルセット無しで動ける。
ただ、部屋の中はずっと裸足なので、明日出勤すればどうなるか。
様子を見るしかない。

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娘はどこかに遊びに行きたかったろう。
ごめん、一人で一日家で過ごさせてしまったね。
近所に友達の家、あんまり無いしねえ。
本日、親子で朝寝坊。眠っている間、8時半頃、
クラスの男の子が遊びに来たらしい。あれまあ。
デートの(大げさ)機会を逃したか。
それにしても、それほど近所ではないのに・・・。
男の子は行動範囲が広いのかしら?


庭には春が溢れている。三つ葉は毎日味噌汁に。
チューリップや牡丹は全て散ってしまった。
スナップエンドウは食べごろ。筍は終わりかけ?
レモンバームの勢いが今一つ。
連休が近付くと筍料理と豆御飯の季節、
次に何を植えようかと、土を見る日。
シャガひっそり咲いている。


娘はじーちゃんの手伝い。長靴を履いて、庭をウロウロ。
今日は今年最初のジャスミンが咲いたよ、見た?
それから買い物の手伝い。しかし、半分お目付け役でもある。
そうしないと、じーちゃん、すぐに飲んでしまうから。
ばーちゃん、具合が悪いのでずっと横になっている。
梅干とお茶漬けで、薬だけでも飲んでもらう。
昼は麺類で簡単に済ます。


私達は宮城県人。私は2世、娘は3世。娘は東北弁は話せない。
でも、ネイティブな発音はなかなかできるものではないし、
昭和一ケタの両親からの聞き覚えた言葉や言い回しは、
今では使われていない表現も多い。
昭和の日は、チラリと自分たちのルーツを思い返す日でもある。


家事にかまけて、ちっともお持ち帰り仕事ができていない。
私にとって家事は、仕事の合間にある息抜きに似ている。
試験勉強の合間に漫画が読みたくなるような気持ちで、
洗濯や料理を楽しむ。本業から逃れて気晴らし気分。
プロの家事には程遠い趣味的な家の切り盛り、どんぶり勘定。
肝心要の所がわかっていないお気楽さは、
何だかんだ言っても、両親がまだ生きていてくれている、
その傘の下に守られているせいだ。


感謝の気持ちが素直に出ればいいが、現実生活は、
飲みすぎる父、何かと忘れて自分の世界にいる母、
更年期の苛々かーちゃんという大人ばかりの谷間で、
どんなにか自分を抑えて過ごしているだろう、娘。
乱暴もせず、大人しく一人遊びにお手伝い。
ムカデが怖い。一緒に寝てと風呂上りずっと起きて
私を待っているようなところもある娘。


昭和の日、緑の日、天皇誕生日、連休の始まり。
飛び石なので、何だか心許ない今週の仕事予定。
週末ではないので、親子は離れ離れ。
家人は午後から気楽にドライブに出かけたらしい。
でも、そういう元気が出てきたのならいい。
運転するのも嫌、出かけるのも辛いと籠られてもね。


一人で過ごす。それは寂しいけれど、必要なこと。
何人もの家族を抱えていると、休日は休日にはならない。
祭日も祭日にはならない。溜まっている家事を片付ける日。
ただ、それだけ。だから、家事を気分転換にする。
痛みがないと家事がこなせる。


同じように、対人関係にある棘を抜き、高潮を防ぎ、
余波を予想し、先を読み続けながらアクシンデントに対応できれば、
おまけに計画通りに自分が動く事ができれば、
これが一番難しいのだけれど、できれば、
・・・心も「五月晴れ」を見る事ができるはず。
明日の痛みにビクビクすることなく、物事がはかどりますように。


娘の寝顔を見ながら、部屋で仕事をする。
静かな夜更け。昭和の日。
これでいい。

月夜の詩人 吉川行雄

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お笑い百貨事典 8 昭和40年?44年 高度経済成長の波に乗って

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