Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

徳島ランチ 音楽会 フェリー

ホテルの朝食バイキングは豪華だった。和食も洋食もOK。
欲張って元気に食べている自分が、意地汚くて笑える。
阿波踊りの像が立つかわいい郵便ポストを横目に見ながら、最後の会合へ。
午前中に仕事をしている間、家人は娘を連れて眉山へ。
私は今回一緒に登る事ができなかったけれど、構わない。
心の中には、昼の、夜の、あの時の、あの日の、何度も見た景色がある。

  


娘が生まれる前から、生まれた後も何度かドライブした道。
阿波踊り会館からロープウェイで6分、あっという間に頂上。
見晴らし良き、かわいくも端正な山、徳島を見下ろす眉山
戦争の記憶を今に残す白いパゴダ、
妻の故郷である徳島を愛した外交官ゆかりのモラエス館。
娘は私の代わりに見てきてくれた。

  


昼過ぎ、ロビーで待ち合わせて思い出の店でランチ。
それは、こちら「ふらんせ 蔵」川を眺めながらお食事できる店。
もちろんコーヒーも美味しい。渋い造り、和風の調度。

  


落ち着いてお茶も食事も楽しめる店、何年ぶりかな。
娘が生まれてから、かつてのように来られるわけではなかったし。
それが、親子3人でこんな時間が持てるようになった。
月日が流れるのはあっという間だ。

  



贅沢な日曜日。人様には親子で喫茶店ランチに見えるかもしれない。
でも、私達は家族の歴史を刻む思い出の店で寛いでいる。
ありふれたランチも、思い出の一枚としてパチリ。
優雅なお水のコップも、ゆかしいこと、この上ない。

  


何故ゆえに「蔵」と呼ばれているか。それはお向かいが酒蔵だから。
造り酒屋「勢玉酒造」の酒蔵があればこそ。

   


10年も経つとこの地この場所で製造は難しくなったのか、
かつてのお店は酒蔵博物館のようになり、隣にあった美味しいお酒と料理の店は、
民芸調のうわものはそのまま利用していたが、軽い感じのお店に変わっていた。
肝心の酒蔵は時代の波に押し流され、別の地で工場化。
ただ面影は残っていて、やはり懐かしい。
もちろん、地酒「勢玉」は老父へのお土産に。


さて、ここから一路羽ノ浦へ。知り合いが音楽会に出る。
駐車場が見つからないほどの混雑。物凄い熱気。
小学生とは思えない演奏とパフォーマンス。
娘の幼なじみ、懐かしいママ友達。
娘より三つ年上の幼なじみ、久方ぶりに会ってみれば、
別人のよう。面立ちは変わりすっかりお姉さん。
済ました顔で淡々と、しかし堂々と演奏していた。
徳島大会金賞の実力。スィングガールズそのものの演奏。
Greenジャズパラダイスオーケストラの客演演奏を堪能。


娘にとっては自分と同じ小学生の力の入った演奏、
ブラスバンドの魅力に圧倒されたよう。
同い年の幼なじみの友達、その中学生のお姉さんはかっこよく演奏。
自分の小学校には無い音楽部の活動に、ちょっとため息。
仕方が無い。みんながみんな同じ環境じゃないから。
でも、何に打ち込むかは自分で決めないとね。


名残は付きねどフェリーの時間がある。大急ぎで徳島市内へ。
これまた懐かしい道を昨日は夜、今日は夕方ドライブ。
何度乗り降りしたかわからない懐かしのフェリー乗り場近くで、
これまた懐かしのうどん屋さん。(香川に負けず徳島のうどんも美味しい)
フェリーが安いお陰で予約していても混み混み。
結構待たされました。もっとすんなり乗れるかと思っていたのだが。
その間、神様は徳島を去る私達に最後のプレゼントを下さった。
美しい夕焼けと日暮れ時出航前のフェリー、「つるぎ」の勇姿。