墓参りと足湯と伊勢うどん
本日は帰阪する途中で、本来の目的である墓参りへ。
長命を保った娘の曾祖母、家人の祖母に当たる人は、昨年大往生。
娘は物心付かないうちに失った曾祖母(私の祖母)と、
本日訪れた曾祖母と、二つの葬儀を経験している。
私の祖母墓は遠い東北の地ゆえ、葬儀以来お参りしていない。
普段墓参りできない分まで、私は祈る。
墓石周辺を掃除し、水を掛け、花を活け、線香を付け、
墓参りの仕方を教えつつ、手を合わせて祈る。
娘の血の中に受け継がれたX染色体の半分は、こちらの血筋のもの。
父親から半分、母親から半分、受け継ぐ遺伝子。
半分の半分の、そのまた半分の・・・。
それでも確実に受け継がれている遺伝子。
娘よ、彼女の遺伝子を受け継ぐ、今現在最も若い女性は君だ。
その長寿に恵まれた長命な健やかさ、
力強さが娘に受け継がれていますように。
お彼岸なれば、周囲の墓も花に埋もれて賑やかな風情。
常ならぬ花の多さに静かに眠る故人は黄泉で驚くだろうか。
車一台やっとと折れるだけの広さの道、菩提寺を出て、
近隣の親族筋を訪ね、帰路に着く。
行きはよいよい、帰りはどうなる?
思いのほか空いていて楽にやって来られた分、帰りが怖い。
- 作者: 新井満
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2005/08/05
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- 作者: 川本三郎
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1999/01/01
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
行きに入られなかった湾岸長島で足湯に入ろうとひた走る。
雲行き怪しく小雨模様となった。
嵐山とは異なり、飛び上がるほど熱い湯に少々びっくり。
それでも皆さん我慢強く足をつけている。
私は早々に引き上げた。同じ時間しか足を浸さなかった娘と家人。
「いい汗かいたねー」とニコニコしている。
? 同じ時間漬かっていても、汗なんかかかない私。
よほど新陳代謝が悪い? そこまでぽかぽかにならない。
さて、ついでに夕食をと意気込んで売店へ行くと、
期待の生醤油伊勢うどんが見当たらない。
なんと上りのパーキングエリアのみの販売。
同じ湾岸長島なら下りでも販売して欲しかった・・・。
というわけで、伊勢うどんのあるPA・SAを探して下る。
土山SAにて一服。伊勢うどんでくつろぐ日本人・・・。
枕が変わった以上に気疲れる旅行に、かなり深刻なのに気づかぬまま、
旅の疲れさと考えない振り。気は心、体の持ちようは気の持ちよう。
そう思って翌日、娘のピアノの発表会もあることだし、
(練習もさせず前日まで帰省というのも、問題かもしれないけれど)
急いで帰らなくてはと焦れば焦るほど混み混みの道路。
やっぱり行きはよいよい、帰りは恐い。
体のだるさ、背中の痛さ、息苦しさ、何ともいえぬしんどさを、
旅の疲れのせいにして、深く考えぬまま帰阪。
ちくちくざわざわする胸の痛みを抱えつつ。
痛いのは、体なのか心なのか。
行きはよいよい、帰りは恐い。
小耳に挟む様々な言葉に、熾き火に焦らされるように胸が痛い。
そして、その胸の痛みは幻想でも何でもなく・・・。
- 作者: 坂東眞理子
- 出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング
- 発売日: 2008/11/27
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
想いをこめた新しいお墓づくり―絶対に後悔しないための建墓のポイント
- 作者: 吉田剛
- 出版社/メーカー: 現代書林
- 発売日: 2008/03/13
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (1件) を見る