Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

墓参りと足湯と伊勢うどん

本日は帰阪する途中で、本来の目的である墓参りへ。
長命を保った娘の曾祖母、家人の祖母に当たる人は、昨年大往生。
娘は物心付かないうちに失った曾祖母(私の祖母)と、
本日訪れた曾祖母と、二つの葬儀を経験している。
私の祖母墓は遠い東北の地ゆえ、葬儀以来お参りしていない。
普段墓参りできない分まで、私は祈る。


墓石周辺を掃除し、水を掛け、花を活け、線香を付け、
墓参りの仕方を教えつつ、手を合わせて祈る。
娘の血の中に受け継がれたX染色体の半分は、こちらの血筋のもの。
父親から半分、母親から半分、受け継ぐ遺伝子。
半分の半分の、そのまた半分の・・・。
それでも確実に受け継がれている遺伝子。
娘よ、彼女の遺伝子を受け継ぐ、今現在最も若い女性は君だ。
その長寿に恵まれた長命な健やかさ、
力強さが娘に受け継がれていますように。


お彼岸なれば、周囲の墓も花に埋もれて賑やかな風情。
常ならぬ花の多さに静かに眠る故人は黄泉で驚くだろうか。
車一台やっとと折れるだけの広さの道、菩提寺を出て、
近隣の親族筋を訪ね、帰路に着く。
行きはよいよい、帰りはどうなる?
思いのほか空いていて楽にやって来られた分、帰りが怖い。

お墓参りは楽しい

お墓参りは楽しい

今日はお墓参り

今日はお墓参り



行きに入られなかった湾岸長島で足湯に入ろうとひた走る。
雲行き怪しく小雨模様となった。

 


嵐山とは異なり、飛び上がるほど熱い湯に少々びっくり。
それでも皆さん我慢強く足をつけている。
私は早々に引き上げた。同じ時間しか足を浸さなかった娘と家人。
「いい汗かいたねー」とニコニコしている。
? 同じ時間漬かっていても、汗なんかかかない私。
よほど新陳代謝が悪い? そこまでぽかぽかにならない。


さて、ついでに夕食をと意気込んで売店へ行くと、
期待の生醤油伊勢うどんが見当たらない。
なんと上りのパーキングエリアのみの販売。
同じ湾岸長島なら下りでも販売して欲しかった・・・。
というわけで、伊勢うどんのあるPA・SAを探して下る。
土山SAにて一服。伊勢うどんでくつろぐ日本人・・・。


枕が変わった以上に気疲れる旅行に、かなり深刻なのに気づかぬまま、
旅の疲れさと考えない振り。気は心、体の持ちようは気の持ちよう。
そう思って翌日、娘のピアノの発表会もあることだし、
(練習もさせず前日まで帰省というのも、問題かもしれないけれど)
急いで帰らなくてはと焦れば焦るほど混み混みの道路。
やっぱり行きはよいよい、帰りは恐い。


体のだるさ、背中の痛さ、息苦しさ、何ともいえぬしんどさを、
旅の疲れのせいにして、深く考えぬまま帰阪。
ちくちくざわざわする胸の痛みを抱えつつ。
痛いのは、体なのか心なのか。
行きはよいよい、帰りは恐い。
小耳に挟む様々な言葉に、熾き火に焦らされるように胸が痛い。


そして、その胸の痛みは幻想でも何でもなく・・・。

礼儀作法としきたり (和の暮らし術 2)

礼儀作法としきたり (和の暮らし術 2)

想いをこめた新しいお墓づくり―絶対に後悔しないための建墓のポイント

想いをこめた新しいお墓づくり―絶対に後悔しないための建墓のポイント