Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

少しひと休み

学校の事から少し離れたほうがいいなあ。
といっても、我が家は週末行ったり来たりの形態なので、
物理的に距離を置けるのが有難い。
地元密着型ではない、浮き草家庭と言われればそれまでだが。
というわけで、本日午後からかーちゃんは勉強会兼研修。
娘は本人の希望で、大阪くらしの今昔館へ。
家人も一緒だし、ちょっと息抜き一休み。


学校の仲間よりも、別のことに興味関心があるんだから、
それはそれで、かーちゃんは構わない。
自分もそうだった。同じ年頃の子が興味を持つことに、
ちっとも感情移入できない違和感、齟齬を感じ続けていたから、
それはそれで仕方がない。
それが、ある意味個性で感性。持って生まれたものだから。


かーちゃんたちは本日ノートやメモなし。
持参するものはバスタオル、タオル、動きやすい服装で。
娘に「何の勉強してくるの?」と訊かれて、
更年期の体をリラックスさせる運動を習ってくるんだよと言っておいた。
どんな研修かと思いきや、本日は『野口体操』らしい。
野口体操ってどんなもの?
本日の講師は整体の先生。習ってきたことをほんの少し、
みんなで分かち合う、本日のお勉強は二人一組で「体を緩める」


毎日仕事に追われ、ストレスはいっぱい。
ストレッチしても、体操しても、なかなか緊張はほぐれない。
入浴しても眠くはなるけれど、翌朝からだはやっぱりだるい。
幸か不幸か血行不良からは何とか遠ざかり、
虫刺され以降長引いた手足の痺れ感も薄れ、
気管支炎も軽快して、本日のお勉強会や如何に?


何でも人間の体を一つの皮袋と思って、どーんと横たえる。
横たわった相手の腰骨の辺りに両手を添えて、
軽く揺すぶる・・・。体から余分な力を抜いていると、
アーラ不思議、ほんの少しの力で体が揺れる揺れる。
筋肉の上を振動が伝わっていくのが分かる。
体が一つの物体になって、ぶよぶよ、ぽよぽよ、ふにゃふにゃ。


人間の体は70%が水。だから、余分な力が抜けるとこんな風に揺れるのだとか。
このゆれに身を任せて、しばし。不思議と心地良い。
手の先を足の先をほんの少し持って貰い、揺さぶられるだけで、
不思議な心地良さの波動が、やんわり体に広がっていく。
お互い施術をし合って、その感想をシェア。
まったく見知らぬ他人同士ではないから、お互いの体のケアがし易い。
それ以上に、新鮮な体の感覚にびっくり。

野口体操入門―からだからのメッセージ (岩波アクティブ新書)

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身体感覚をひらく―野口体操に学ぶ (岩波ジュニア新書)

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上手な指圧、上手いマッサージ、そういうものは強く押したり、
無理な力を加えたりしない。柔らかく触る、触れるだけで、
少しずつずれた筋肉の流れを、妙に突っ張った筋を、
疲れの淀んだ体を目覚めさせるように、緊張を取り除いていく。
自分では意識していなかった体のこわばり、痛み。
実は無意識のうちに力を入れて無理していた部分、
そういうものが体の自由な動きを奪っていたことに、
改めて気づかされる。


野口体操と銘打って勉強したことはないけれど、
操体といい、介護の中で使われる技術といい、
整形外科のリハビリに取り入れられている整体といい、
不思議なほど体を蘇らせてくれる技がある。
ソフトカイロにしても、バキバキ音がする訳ではない。
ほんの少し、先生が力を入れてずれを矯正する。
それだけで、胸の奥が広がり呼吸がし易くなったりする。

マッサージから始める野口体操

マッサージから始める野口体操


そして今日の野口体操。不思議。人間の体は水が入った皮袋。
揺れる揺れる心地良さ。これ二人一組じゃなければできないのが残念。
一人でこんな風にほぐれてくれるのならば、とっても気持ちがいいのに。
みんなでほぐしっこした後、イメージ療法、瞑想法にチャレンジ。
でも、何かをイメージするとその後は溜まっていた疲れがどっと出て、
そのまま眠ってしまった。
(ちなみに、慢性的な睡眠不足の私は、結構どこでも眠れる)


夕方、娘と家人と再会。今昔館で昔懐かしい遊びを満喫して楽しんだ娘、
すっかり元気になって、和風居酒屋・スペイン風バルをはしごしながら、
のんびりとご飯を食べて、私たち、ご機嫌になって帰宅。
こんなに親子ともども好き勝手のんびり、娘を甘やかしていいのか。
そんなことを思いながら、週末久しぶりにアルコールが入って、
仕事を忘れて眠った土曜日の夜。

スペインから届いた、ほっとやさしいレシピ

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スペインバルブック―food & style

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