ドイツクリスマスマーケット
待ち合わせ場所に辿り着くまでに、しばし都会のささやかなオアシス。
ミニ水族館で癒されよう・・・あれ? なんだか変。
何と、年末の清掃なのか定期メンテナンスなのか、
水槽の中をお掃除中でした。潜水服着て大変。
町は夕闇の中、イルミネーションが輝きだした。
さて、梅田駅から実質一駅は離れている、大阪貨物駅を見下ろす場所、
梅田スカイビルに来るのは久しぶり。10年ぶりといってもいい。
娘を妊娠中、確かあれは人体の模型展だったか。
リアルなスライスされた人体をわくわくしながら見た記憶が。
そのビルの足元、小さな広場がミニドイツに変身。
入り口近くに鎮座まします、ドイツからやってきた回転木馬。
本当のドイツのマルクト(マーケット)の足元にも及ばないけれど、
ドイツ風のパンやソーセージ、ビールにワイン、ちょっとした出店。
香ばしく焼ける肉、熱々のスープ、それにしてもお高い。
ワンコインで買えない値段設定のせいで、学生の姿はなく、
家族連れかサラリーマン、デートを楽しむカップル(死語?)、
ささやかなイルミネーションツリーと、ミニコンサートを楽しむ。
ドイツ風のクリスマス飾りつけをしたクッキー、
少々毒々しい色彩が気になる不思議な形の輸入菓子、
そういえば新婚旅行の時も珍しくて屋台のお菓子を買ってみたっけ。
様々な木のおもちゃ、ツリーのオーナメント、照明器具。
素朴な白木の飾りがシンプルで美しい。
ちょっと手にとって物欲しげな娘。記念に一つどうぞ。
それから『くるみ割り人形』とその仲間の木の人形たち。
当方からやってきたマギ、三博士の木製の人形、
蜜蝋でできたくるみ割り人形のろうそく、
サンタクロースの人形、レトロなクリスマスカード、
ブロンドのおねーさんが商う直輸入アクセサリー。
何故かロシアのマトリョーシカやペルーの雑貨まで、
色んな屋台がささやかながらクリスマス気分を盛りあげる。
教会に行けばこの時期見られるはずの飾りつけ。
聖母子、イエスキリストの誕生場面。
宗教的な雰囲気を醸し出すはずのこの景色も、喧騒と賑わいの片隅、
やや場違いな感じが無きにしも非ず。サンタクロースと記念写真。
娘が幼ければもっと喜んだかも。
あれは何の小説だったか。風邪をひいた母親の為に、
熱いグロックを作るための赤葡萄酒を買いに行くシーン。
そう、ワインなどとは表記されず、葡萄酒と書かれていたっけ。
飲み物は、ココアや珈琲、紅茶もこのカップ付きで販売。
カップを持っていれば、お代わりは割安で買える。
記念に一つ。
梅田スカイビルのドイツクリスマスマーケットを
空中庭園から夜景と共に堪能。
娘は初めての高層ビルなので、思いのほか喜んでいた。
12月とは思えない温かさで、屋上の外に出ても全く寒くない。
ブラックライトに照らされ光る足元の模様が、本当の星空のように美しい。
余りにビルが高いので、夜景の光も小さ過ぎて迫力は今ひとつ。
行ったり来たり忙しかった私の一日も、やっと終盤。
家族と共に過ごせる一日の終わりに感謝。