娘だけ家人の元に

寒気団がやってきた。先週の汗ばむ陽気と打って変わって寒い。
寒過ぎる。寒くて頭痛がする。
私は小学生の頃から低気圧が来ると偏頭痛がする人間なので、
一気に寒くなるのは苦手だ。
冬のぴんと張り詰めた空気は、決して嫌いなわけではないのだが。

仕事が詰め詰めで忙しすぎたせいかも。
わざわざベッドで横になってみても、炬燵の転寝よりも熟睡できない。
せっかくの睡眠時間があれこれ考える時間になってしまい、
よく眠れないし。もったいない話だ。
今日は昼食抜きでパソコンを眺め、気がつくと残業3時間、
手当てが出るわけでもなんでもない、仕上げるための時間。
空腹も感じないくらい忙しかった。単に仕事がトロイだけか。
体によくない生活。

娘と一緒に週末の家に行く時間を失ってしまった。
娘は2回目のインフルエンザの予防注射を受けて、家人の元へ。
21時前に帰宅；私は一人でTVに子守をして貰いながら、炬燵猫。
食事を取るのもまだるっこしい。
「セロトニントランスポーターが遺伝的に少ない日本人は、
　ストレスに弱くプレッシャーを感じやすく、自殺傾向大なるは、
　世界で最ももうべなるかな」という番組や、
「クリスマスツリーは何の形？」と謎解きする『美の壷』、
大学時代の友人と久しぶりに電話で話したり・・・。

寂しくも、のんびりとした夜。
娘のいない家はだだっ広くて、心細い。
お茶を入れてくれる時間、二人で食べるお菓子、
夜のデザート、そういうものが一切無くて、殺伐。
温かみに欠けた寂寥感を味わいながら、週末の夜が更けていく。
本当ならば、ちょっと一杯引っ掛けながらチーズでもかじって、
家人とぼんやりDVDを見たりする予定だったのに。

独り暮らしをつくる100 YOUR OWN DOORS

三人のお姉さん―独り暮らしの部屋 (フランス書院文庫)

仕事が詰まっている時は眠くて眠くて仕方が無いのに、
肝心の仕事が一段落してしまうと、眠る時間があるはずなのに眠れない。
体よりも頭の方が、寝ちゃいけない状態を記憶していてリセットできない。
なかなか解除できないのは、痛みも同じで、肩も首も、
そして、先月痛めた左手の人差し指も上手く曲がらない。
「骨に異常が無いから」と放っておかれたのは間違いで、
整形外科医は固定をすべきじゃなかったのか？
固定した方が言いか悪いかなんて、素人にはわからないのだから。

湿布をして、痛みが取れて、動かそうとすると動かない。
動かすと痛い。上手く曲がらない。パンチの形ができない。
かろうじてパソコンのキーは打てるが・・・。
体の節々以外、「痛みスイッチ」が入っている部分は気になる。
一人っきりで夜を過ごすと痛みは増してくるような気がする。
仕事が忙しい時忘れていても、休憩にお茶を飲もうとすると、
痛みがぶり返してきて愕然とする時のような。

12月も残りは3分の1。慌しく過ぎていって、何もできないのかも。
丸一日強風に煽られて、頭痛の塊になって帰宅途中、
ガソリンが切れそうなのに気づく。思わず滅多に入らない、
フルサービスのスタンドに入る。外に出るのが辛い、21時前。
窓ガラスを綺麗にして貰い、2000円分だけ給油。
これで年内は持つはず・・・。

一人で食事、一人でTV、一人でパソコン。一人で・・・。
とーちゃん御免、これがとーちゃんの平日なんだよね。
せめて今日は娘と二人で楽しくあったかい夜を。
私はとーちゃんの孤独を一日一晩だけ味わって、金曜の夜。
プレゼントも掃除も年賀状も何もかも用意できていないまま、
どうしようか思案中。

ザ・ベスト・オブ・シューベルト

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