Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

ビール工場・待兼山カフェ・忘年会

午前中10:15分に駅で待ち合わせ、歩いてアサヒビール工場へ。
本当は昨日から家族で週末のはずだったのだが、
仕事に押され、泣く泣く娘だけ昨日送り出し、本日の合流と相成った。
夏に引き続いて、クリスマスフェアの工場見学。
見学メニューは同じだけれど、飾り付けがさすが華やか。
作り立て新鮮アサヒ以外に飲めるビール、今回はイギリスのエールだとか。
試飲後、思わずトナカイの帽子被って写真撮っちゃった。
いやぁ、午後から勉強会があるというのに、アルコール入れちゃって。


娘と家人は大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館へ。
登録文化財の建築が好きな私たち。大阪倶楽部やその他、素敵なビルが残る市内。
そして、昔の図書館や博物館の建物は渋い。その雰囲気が何とも言えない。
まだ行ったことはなかったが、そこで親子で楽しめる講座が開かれる今日。
先日適塾を見学した時に知ったのだが、大阪 大学21世紀懐徳堂
そして、サイエンスカフェ待兼山 "土曜の午後はミュージアム" 
土曜日の昼下がり、知的な集い。


無論専門家が講師を勤めるのだが、本日の内容は親子対象。
私は残念ながら参加できないのでとーちゃんと娘で楽しんで貰った。
大学時代、外国語がドイツ語選択だった私と違って、
とーちゃんフランス語だし・・・とおだてて参加して貰うことに。
美術館よりも博物館が好きらしいので、ほろ酔いのまま行ってらっしゃい。


やってみよう!現代フランス文学の言葉遊び
コーディネーター:深川 聡子 (大学院文学研究科)
対象:制限なし・親子連れ歓迎(国語辞典の冊子体が必要)
内容:しり取り、逆さ言葉、数え歌、俳句…日常使っている言葉に、
   何らかのルール=制約をあてはめることで遊びが生まれることを、
   私たちは経験的に知っています。
   1960年フランスで発足した「ウリポ(潜在的文学工房)」の作家たちは、
   ルールに則った文学創造をきわめて意識的におこなってきました。
   彼らのさまざまな創作の技法を紹介し、
   彼らにならって実際にことばで遊んでみたいと思います。


文学部出身の私めとしては、いたく心引かれる内容。
体が二つ無いのが、ただただ残念。
どうも最近の小学校は辞書引き指導が甘く、親がついている時間が少ない分、
辞書に今一つ親しめていない娘の好奇心を喚起するのも良かろうと思い、
この企画に飛びついた次第。
レジメを見る限りでは一見小難しそうなのだが、
娘の感想は「とても面白かった!」とご満悦。
「おかーさん、辞書で占いが出来るんだよ」と嬉々として説明。


「辞書ねー、目を瞑って開いて、指差した所にある言葉が、
 今日の自分に関係あるんだよ。」で、どうだった?
「『馬鹿』だったんだよー!」(爆)
それ以外にも色んな言葉遊びをしたようだが、退屈な小学校の授業よりも、
ずっとずっと満足できるものだったらしい。
参加人数はお年寄りが多かったらしいが。(親子が少なくて残念)


このサイエンスカフェ、始まって2年ほどだそう。
私の家からは行けそうにないけれど、家人宅からは大丈夫な距離。
良かった良かった、帰りは二人でイタリアンで食事したそうな。
この日の午後、私はというと・・・。

 



病院間をたらい回しにされているホームレス、社会的支援について、
元メディカルソーシャルワーカーの方、民生委員、市役所職員、
ボランティアの方々の話を聞いた。
特に、高齢のホームレスの多くは大阪万博の頃に地方から、
「仕事があるから」と借り出されるようにやって来て、
万博以後も大阪に残り、その多くは愛隣地区と呼ばれる地域にいること。
警察も行き倒れの処置に困り、阿倍野区西成区の間で行ったり来たり、
ホームレスの人も、倒れる場所を選ぶ云々。


目が点になるような話も多かったが、最終的にはホームレスの実情が、
自分たちに関係ない世界ではなくて、支援そのものが税金からの出費、
不況と高齢化社会でますます支援が必要になる現状を考えると、
どのように、どんな形で関わっていくかは、自分たちの問題になる。
巨額な税金を投入するよりも、自立・自活の道を・・・。
共生社会、一人一人の人権を尊重する社会をという話になった。


しかし、資金転がしならぬ病人・高齢者・ホームレスころがしの収容施設、
病院、老人ホームの実態、ソーシャルワーカーもごく一部で、
資格のない人間が相談を受けている実態、医療機関の採算と持ち出し、
市役所職員の奔走、家族の引き取り拒否、泣くに泣けない現実の侘しさ、
そんな話が続く12月最後の勉強会だった。


年の瀬のせいか、12月の勉強会の話題は暗い。
1週目、男女だけではない性の問題、
2週目、発達障害ADHD不登校等の場合も大変だったが、
3週目、児童精神科医の講演に至っては、心理カウンセリングや
心療内科に幻想を抱き過ぎてはいけない事を再認識させられ、
今日に至っては、社会福祉の観点から赤裸々なレポート。
全くハードだわ・・・。

 


部屋の大掃除のあと、ここで学んでから初めて忘年会に参加。
まだまだ知らない人が多く、どんな風に話していいか
いまだに気負いがある中、とりあえず参加。
かーちゃんも待兼山サイエンスカフェ、行きたかったなあ。
修学館、見学したかったなあ。
時々、どうして勉強したり活動の一端を担ったりしているんだろうと、
自分でも訳わからなくなったりする。


今、出来る事をしなければ、と思っているうちに、
どんどん流されているような気がしないでもない。
今年もあと10日余り。大丈夫か、私。
飲んでも酔えない、フリードリンクのアルコール分の薄さ。
ラストオーダーで冷酒を頼む私って・・・。
それでも酔えない、勉強会の後の忘年会では。
やってもやり足らない、やれない事のほうが多い。
だから、何をするのか。何が出来るのか。
悩んでいるうちに人生終わりそう・・・。
年の瀬、12月も半ば過ぎ。