Festina Lente2

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財布もスキーに連れてって

我が家恒例の娘のスキーキャンプ。冬休みはスキーへ、夏休みは山へ。
年を食った共働きの両親が一緒に連れて行けない分、色んなキャンプを経験、
様々な体験を積み、ひとり娘がたくましく育ってくれることを願い、
1年生の時から長期休暇は必ず参加させてきた。
(よって、塾通いの児童生徒はこういうことに参加できない)
さて、今回はくじ運が悪く3泊4日のスキーではなく、2泊3日。
すぐに帰って来るので勿体無い。
調子が出かけたなと思う頃に帰ることになる。


関西にはいいゲレンデが少ない。雪質も悪い。
それでも、大学生で初めてスキーを経験した私は最初は泣いたものの、
(キャンプリーダーの為の実習ゆえ、初心者でも厳しい練習で・・・)
20代はせっせと暇を見つけて年に2回、3回と出かけたものだ。
私たちがまだ元気なうちに一緒にゲレンデを滑れるように、
そう思っているうちに家人が病を得、とうとう小学校に入ってから、
一緒に冬山に出かける事はなくなってしまった。
でも、娘だけは滑らせたい、滑れるようにさせたい。


今年は最初から最後まで自分で荷物を詰めた。
(詰め方のバランスは今ひとつで、リュックが傾いてくるが)
お小遣いも渡した。保険証も持った。さあ、駅まで出発。
やはりバランスの悪い荷物を引っ張っていくのに苦労し、予定の電車に遅れ、
その後の電車も間一髪で載り逃がし、余裕が無くなって来た。
幸い休日ダイヤの接続が思いのほか良く、目的駅に15分前到着。
集合場所までは歩いて5分だ。
その時、突然娘が「お財布がない! 切符を入れたお財布がない!」

私をスキーに連れてって [DVD]

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お小遣い、スキーのお土産お小遣い、スルットkansai、総額4000円余り、
娘のお財布にはばね付きストッパーがあったはずなのに、
どうやら横着かましてポケットに入れただけだったらしい。
改札前でしょげる娘、しかし、ここは雷を落としている場合ではない。
駅員さんに事情を話し、落し物の届出をし、改札を通して貰った。
レンタルスキーの手続き、受付を済ませ、集合。
集合場所で付き添いリーダーに話し、この場で新しくお小遣いを渡す。
出かける前に落ち込まれては叶わない。
「お金で済んでよかったね、怪我や事故に逢わないだけ良かった良かった」


「おかーさん、あのお小遣いお風呂屋さん13回分のお金だったのに・・・」
君の経済感覚は子供用入浴料金で換算か? どんだけチムジルバン好きなんよ?
とにかく、気を取り直して元気に出発しておくれ。
行ってらっしゃい、今度はボーゲンからシュテムターンマスターしてね!
1年に1度か2度では上達は限られているけれど、体で覚えた事は一生忘れない。
行ってらっしゃい、行ってらっしゃい。


お馬鹿な府の行政のお陰で、青少年センターを追われ、
保護者も子供達も集まる場所がない。バスをつけるスペースさえも。
安かろう悪かろう、どうにでも間に合わせたらよかろうのお上のやり方は、
国の仕分け作業と同じく、目先にとらわれ将来の芽を潰して現世に執着行政。
亡国の道を辿る教育福祉切捨ての中で、子育てをし続ける身にもなってみよ。


かーちゃんが別れを惜しんでいる間、とーちゃんは乗換駅に連絡。
阪急・地下鉄堺筋線・中央線の落し物は天下茶屋に集まるらしい。
念のために森之宮駅に引き返す。再度問い合わせ。
何ですと? 隣の駅に届出ありですと?
決め手は娘のお風呂場子供チケット。氏名明記で本人確認。
親切な方は名前も言わず立ち去り、全額そっくり戻って来た。
早速、キャンプ担当に連絡。
娘がほっと胸をなでおろして、元気に滑る姿を想像。
とーちゃんとかーちゃんも一安心。

 


時計を見れば財布遭難事件のすったもんだは娘を送って別れる、
1時間前後のこと。何と何と、あっという間の一時間。
とーちゃんかーちゃんは行ったり来たり、せわしい思いをしたけれど、
本当にほっと一安心。
さてさて、これからは夫婦の時間です。
行き先は京都。本日の強い味方。今日まで有効の
阪急京都線大阪市営地下鉄堺筋線 相互直通40周年記念乗車券』
てっちゃんの家人にプレゼントすべく用意していたもの。

 


この騒動で乗り降りを何回重ねても、乗車運賃に苦労することなく、
切符を買う手間もなく往復できるというわけ。
で、京都も色々あるというのに少々無粋な家人の選択は、
何を考えてか「本願寺を見たい」なので、付き合うことに。
他の寺社は修学旅行で見たことがあるからですと。
確かに、私もまだ見た事はないのでまあ、いいか。
というわけで、もうしばらくしたらアップしますね。