Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

刈谷ハイウェイオアシスで一服

暮れも押し迫った31日の午後、いよいよ家人の実家へ向かう。
家の中もあっさりと片付け、一夜飾りにならぬよう正月飾りも
玄関の飾りも整えた。昨年まで老父が注連縄を結ってくれたのだが、
10月末救急車で運ばれて入退院以来、めっきり大人しくなった父。
寄る年波には勝てず、「今年は結えんわ。買って飾れ」と。
寂しいが仕方が無い。去年一昨年のものはブログにも紹介済み。
親から贈られた手作りの注連縄で年越しできた
今までの幸せを噛み締め、今年のお飾りは街中で求めた品で。


干支の置物、清々しくなった玄関に見送られるように出立。
昨年は仕事が重なっていた事もあり、正月は家族で過ごし、
成人の日の連休にずらしての帰省。私は遠慮した。
今年は自分の親のことも気になり、2泊3日のお泊りに。
ミスドでキッズ福袋を娘の従兄弟達にゲット。
きっと大喜びしてくれることだろう。
小さい甥っ子達に合わせてかわいいぽち袋を選ぶのも楽しい。


道路は空いていて、今までの最高記録。およそ2時間半で刈谷に到着。
普段ならば彦根やその他のドライブインで休憩を取るのだが、
今年は刈谷のハイウェイオアシスで一風呂浴びて、
2009年の垢を落として、家人の実家へ赴く予定。
外風呂が好きな娘のためでもあるが、人の家での入浴というものは、
相当気を使うものでもあり、心置きなく入浴を済ませておきたかった。
(食事を頂くだけでも、・・・難しい)

 


ここの入浴施設は12月半ばにリニューアルオープンして、岩盤浴を設置。
さすがに今日はそれを楽しむ余裕は無いが、三河八橋は歌枕の地、
伊勢物語』の在原業平が詠んだという、
「唐衣 着つつなれにし つましあれば はるばる来ぬる旅をしぞ思ふ」の
折句の「かきつはた」にちなんで、「天然温泉かきつばた(杜若)の湯」。
なかなか風流なネーミングではあるが、中は帰省客と地元客で大混雑。
しょっぱいお湯で、塩水に浸かっている感じ。
家人は余りの寒さに露天風呂は遠慮したとのこと。
私は娘と一緒なので、サウナ以外は冒険・・・。(笑)

  

 

 


入浴前はこんな青空だったのに、出て来るとすっかり日は暮れてライトアップ。
強風で止まっていた観覧車も動き出した。
真昼間に来ていたら公園で遊んで息抜き程度だっただろうが、
幻想的なイルミネーションと、雲の切れ目から輝く満月が美しい。
入浴後、目の保養。予想だにしなかった、眼福眼福。

 

 


そこからは1時間もかからず、家人の実家へ。まだ18時。
ここはいつも夕食が遅いので、少し早く着き過ぎてしまったか。
舅姑も年老いたのだろう。常に隙なく整え飾ってていたのに、
玄関には飾られていない花や南天、千両がバケツに漬かったまま。
夕食は軽く、あっさりとお刺身の味噌汁で。
我が家としては珍しく久りぶりに紅白を観る事に。


どう見ても何を歌っているのかわからない。
それほど芸達者とも思えぬ連中が、口をパクパクさせているようにしか見えない。
こんな風に感じるこじたい、年を取ったということか。
懐メロならば意味もわかるが、最近の歌はトンとわからない。
歌唱力だけ見ると、赤組は遥かに劣勢。歌っているのではなくて、
高校生の学芸会・文化祭の豪華版のようだ。


とある歌手の例年話題になる大掛かりな仕掛けには驚かされたが、
和歌を歌詞に使っていたが、あの歌の歌意何が伝わるだろうか。
画面に出る歌詞を間違えているのか、変えているのか、
かなり違っている歌手も多く、何だかなぁ・・・。
家人は「えいちゃんがNHKに出ている!」と叫んでいるが、
まあ、60周年の紅白還暦祝いと掛け合わせた演出、
内々で交渉済みだったのだろう。


そうこうしているうちに、どんどん時間が過ぎていく。
年越し蕎麦も何もなく、静かに更け行く夜。


2、3年前は一緒に元朝参りをした義母も、今年はやめるという。
義父も昨年ステントを入れて以来、ゴルフも控え大人しい。
娘は深夜ゆえ、布団の中へ。
夫婦二人で『行く年来る年』を見ることなく、
元朝参りに向かうことに。いよいよ虎年がやってくる。
家人は年男。良い年になるといいね。


共に聞く雪のほの散る除夜の鐘