Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

チベット展とNHK大阪

当初の本日の予定ではなかったが、NHKにて再び徳島物産展を兼ねて、
『ウェルかめ』のセット展示。


これが最後の機会と、歴史博物館に足を運ぶついでに見てしまえ!
カメッタ君に会えた嬉しさにカメラを構えるかーちゃん。
「はしゃぎすぎだよ、おかーさん。」と、娘にたしなめられてしまった。
全く立場が逆である。

 


娘は「またか」というような顔をしている。
折しも中では阿波踊りの説明、実演。TVで見たのとそっくりそのまま、
(当たり前だ)はまもと荘の入り口、居間や台所(調理場)、
サーフィンショップ兼喫茶室になった、テッシーのブルーウェイブ。

 

 

 


日和佐には(美波町とはどうしてもいい難い)何度も行ったが、
果たしてこのセットの見本になるような店があるのか不明。
そして、このセットをまねした店が出来ているのかも不明。
サーフィンショップなんて入った事も無いしね。
ただあの当時も、若者は海に一杯で・・・。
徳島がサーフィンのメッカになっているなんて、知らなかった私たち。
道の駅の温泉に群れる、日焼けしたにーちゃんねーちゃんの大群に、
ただただ圧倒されたっけ。あれから10年。
ドラマのテッシーが店を開けるような町になっているんだろうか。

 

 


スタッフこだわりの品々が置かれ、それらしく趣きを凝らしたセット。
なんとも巨大な箱庭、プラモデルを見ている気分で楽しい。
お母さんがカメのアップリケの服を作っている、ミシンのある部屋。
さりげなく置かれている亀の置物。小道具大道具さん、楽しそう。

 


ドラマの方はだんだん今一つで面白くなくなってしまったが。
惰性で見ているファン、徳島びいきの家族の我が家。
でも、地元の人はどんなものかなあ。脚本が荒れているからなあ。

 


娘と共に、二人きりで出向けばあいにくの小雨交じりの風。
寒いし、物産展の品物も道の駅に毛が生えた程度で、
これといった目新しい目玉商品もない。阿波尾鳥も徳島シイタケも、
鳴門金時も、どんと「控えおろう」級の名産・特産ではなく、
どうしても鄙びた地元の品々なので、食指が動かない。

それでも、味見しておいしかったゆず味噌、ピリ辛味の鍋用柚子味噌は、
晩御飯の豚汁で早速大活躍。もっと馴染みのある品々、
美味しいものがあってほしかったが、こちらの好みの商品を揃えている訳でなし、
毎回同じものばかりを売り出すわけにも行かないだろうし・・・。
出店者を募るのも、なかなか大変なのだろう。
品数を揃えるのも、人出を出すのも馬鹿にはならない出費だろうし。


そして、そんな細々としたブースというか、テントの横に、
まったく異質なものが聳え立っていた。これ・・・。
確かにポスターにあった、あれが・・・。

 

 



余りにも、場にそぐわない金ぴかのるしゃな仏の頭部というか、肩から上。
「どうして仏像の髪の毛、はつんつん巻き毛のまま立っているの?」
いやあ、かーちゃんに訊かれても神聖であるがゆえに尋常ならざる形質、外見は、
いかんともしがたいわ。単に普通の巻き毛には見えない。
大仏様の頭、髪型。実際どんなふうでいらっしゃったのか。

 

 


大仏開眼』の番組の宣伝と相まって、様々な衣装も展示。
けれども本日のメインは二つ。ウェルカメのスタジオセットと、
大阪歴史博物館チベット展。第2の本命に向かう前に腹ごしらえ。
ところがチベットランチは売れ切れていてがっくり。
次に頼んだメニューも売り切れ。
レトルトカレーかサンドイッチしか無いんかい?
土日なんだからもう少し仕入れておいてよ。


セットの中でサラダが一番まともって、どういうことよ。
それでなくてもレストランはここしかなく、近場に店は無い。
一見さんが集まるから、殿様商売でも儲かる。
品数も味も値段もボリュームも今一つ。
大阪人からは許せない内容で商売しているのに・・・。
空腹で、どんどん大阪のおばちゃん化してしまう私。
値段と釣り合わない観光地価格に、むっとしてしまう。

 


常設展もセットだとお高い大阪歴史博物館。特別展のチベット展だけ見て帰りたい私。
常設展で遊びたい娘。なかなか難しい所。小学生は無料で良いけれどね。
何度きても飽きないのは子供だから?
いやいや、展示内容はいいと思うけれど、寛ぐ場所が無い割りに高い。
景色もいいし、デートスポットにもなるとは思うのに、
集客率が今一つなのは、そのせいだと思う。


ちなみにチベット展(ポタラ宮と天空の至宝)は、なかなか盛況。
1週間前に音楽博物館で関連楽器を見ていたものの、
それ以上に、なかなかおどろおどろしいチベット仏教の至宝。
どう見てもセクシュアルで恥ずかしい気持ちがしてしまう仏像、
厳しい自然環境がはぐくんだのだろうけれど、
獣脂と生臭い血、暗い情念と激しい宗教的な陶酔が混然とした、
何とも言えぬ重圧感に圧倒されてしまい、疲れた。
見られて良かったとは思うものの、その激しさに心が癒されない。


おまけに、大仏開眼の大仏様がこれじゃあ、寛げない。
金ぴかぴか過ぎて安らげない。


娘は常設展のスタンプラリーに満足し、ミュージアムショップで本を買い、
それなりに充実したよう。いやあ、NHK歴博の掛け持ち、
辛くなってきた私は、年を感じる。(足底筋膜炎の足が痛いせいだけかも)
20代の頃チベットトレッキングなんて憧れたのは、無謀だったな。
そんなことを思い出しながら、本日は散会散会。