Festina Lente2

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今日借りた本

仕事は忙しいが沢山本を借りてきた。沢山買って来た。
少しでも読まないと、どんどん字が読めなくなって、
呆けていきそうな気がする。
予定より仕事を早く切り上げてみても、
結局は体力が持たず眠ってしまうのだが。


いちいち読書用眼鏡に掛け替えて読むという
めんどくささよりも、字を大きくして見る事が出来る、
パソコンの楽な画面に流されているのかもしれない。
だからと言って、電子ペーパーで読む気にはなれない。
本を読む楽しみは、紙面をめくることにある。
ブログやHPをスクロールして見る画面には、依然として違和感がある。
読書とは異なるレベルでの接触、そんな厳然とした、
いや、曖昧模糊なのかも知れないが、違和感があることに変わりは無い。


もとい、ツィッターを始める気も無い。
もしかすると、個人的に誰かに興味を持つ場合、
(ストーカーみたいだね)
そういう場合には、その人の興味関心が何に向いているのか知りたいから、
「呟き」を追ってみたい、という気持ちにもなるのかもしれないが、
そこまで暇か? と問われたならば、・・・笑ってしまう。


そんなことしている暇があったら、「逃避」せずに別の事をしろよと。
ブログだけでも日記とはいえ、膨大なツィッターと変わらない。
備忘録も兼ねて、ボケ予防で文章を綴るものの、
もはや手書きではこれだけの量を書き綴ることは出来ない。
昔の人の草書ならば、キーを打つよりも早く書けたのだろうか。
今の時代、草書なんて、読める人は限られているしね。


というわけで、積読書が増えてきたが、とりあえずこんな本。
今自分が借りているもの。

ファミリーツリー

ファミリーツリー

喋々喃々

喋々喃々

 


全くと言っていいほど、別世代の話かも。
何の役にも立たないというか・・・、
無理やり感動を練り込んだ「美味しいはずでしょ」を、
食べさせらている感じというか・・・。
自分の感性が古びているのかもしれないが、
まあ、更年期の人間が若い世代と感覚を異にしても、おかしくはない。


筆者の意図する世界が、自分の思う感動や腑に落ちるものとはずれている、
もしくは、微妙に相転換しているのか。
世代の差、価値観の差と言ってしまうのは易しい。
ただ、本当にこれが今必要としている物語科というと、違う。
私の世代の必要とするものとはかけ離れている、そんな気がする。

阪急電車

阪急電車



時間潰し、暇潰しが欲しいわけではない。
しかし、自分にとって何の役にも立たない物語を読むわけには行かない。
情報は欲しい。今の世代が何に興味を持ち、何を求め、
何を納得し、腑に落ちるというのか。それは知りたい。
しかし、同じものを読んでも落差がある。
年を重ねたせいかどうかともかく、若い頃と同じような「読み」はできず、
新鮮な感動はなかなか得られず、皮肉に俯瞰する癖が染み付いてきたようだ。


言葉の新鮮さ、ストーリーの鮮やかさ、そういうものを求めるのだが、
面接室に来てブログと変わらない、泣き言繰言を繰り返す、
心の中を書き綴る、大河ドラマにはならない私小説的な世界は、
日本の文学の特徴として21世紀も健在なのだけはわかる。
しかし、どの世代にも訴えかけてくる作品かというと違う。
ケータイ小説では無いけれど、ケータイ小説に近い、
世代限定・特定の読者に向けた、
今はもう無くなった雑誌に掲載されるような、お話。
そういうものがやたら増えてきたような気がしてならない。


仕事も兼ねて読む読書が、年々きつくなる。
老眼のせいばかりではない。
作品を読むことに、自分の時間が取られていく、
搾取されたような、そんな気持ちにさえなる事が増えた。
これを「老い」というのだろうか。
単なる更年期の偏屈な意地の悪さか。
だから、しんどくなってくるとこんな本を読んで気分転換。
ストーリーの要らないものを。

図説 大江戸おもしろ商売

図説 大江戸おもしろ商売


江戸ブームが好きなわけじゃないけれど、薀蓄本は面白い。
商売の昔と今を振り返る、ちょっとしたタイムスリップ。
若い人には懐古趣味と笑われそうだが。
だが、娘も夢中になっている畠中恵の「しゃばけ」シリーズを読む人には、
こういう江戸ブーム本も面白かろう。読書の幅も広がろう。


更年期とはいえ、思春期前期の娘をもつ母としてはこんな本も読む。

いじわるうさぎの正体 (La Meries Books)

いじわるうさぎの正体 (La Meries Books)


仕事は山積みだが読みたい本はある。ただ、どんな読み方をするか。
優先順位と、時間の配分が難しい。
娘は軽やかに読んでいる。私は老眼鏡を掛け、かたつむりのよう。
もはや、単位時間では大いに差が付いている。
あっという間に読む速度は追い抜かされた。
だから、かーちゃんはかーちゃんなりの読み方を心掛けなくては。
ちょっといじけつつも、図書館から借りた本を並べる。

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