夕方の散歩

仕事を早く切り上げて帰宅。
娘と一緒に夕方散歩する。
少々硬くなった土筆を摘んだり、
保育園の時に好きだった公園を歩いたり、
普段は歩かなくなってしまった道をトコトコ。
本当は桜を眺めに行きたかったのだけれど、
まあ、近所で良いか。

　

実家のつた。まだ赤みがかってつるつるの若葉。
これからガレージの塀を覆って、伸びる。
秋口には掃除が大変になる。
でも、今は艶やかな若葉。

　

　
　

久しぶりに歩いてみれば、歩道のない車道の側面にびっしりスギナ。
もっと早く来て佃煮用の土筆を取っておくんだった。
日当たりのいい川辺の土手は桜が散り始め、
意外な場所が地元野菜売り場になり・・・。

　

　

春休み最後、桜を愛でながらのんびり散歩できる夕方。
ゆっくり和風カフェでお茶。

今日はワンプレートごはん―おうちで楽しむカフェごはん洋風・和風・エスニック 幸せ気分がひろがるスイーツ&ド

保育園の頃の娘が好きだった公園は夕暮れ時。
あっという間に通り過ぎていった時間が胸に痛い。
娘は懐かしくて滑ってみたけれど、遊具で遊ぶには大きくなり過ぎたよう。

　

　

思い出はシルエットの中に溶けていく。かーちゃんは胸が痛い。
失くした時間は何処へ行ってしまったのか。
頬の赤いあの頃の君、一緒にかけっこした君は何処？
久しぶりに木登りしようとした君の目の前に、
見知らぬ男の子が先陣を切る。

夜はＴＶドラマ『ジェネラルルージュの凱旋』を見る。
田畑智子が『ハッピー･フライト』以来の空港のおねーさん。
なのに、振られて自殺未遂の後遺症で失神している役で、
ちょっとかわいそう。もっと溌剌とした役が似合う人なのに。

もっとも、そんなふうに感じるのは、
昔のＮＨＫの連続テレビ小説、『私の青空』の影響だろう。
あの時も結婚式に花婿に逃げられる役だったが、
今よりももっと明るく溌剌の役どころで良かったが、今回は･･･。
そんな感想を抱きながら、最後まで観てしまった。
短い娘の春休み。もう明日で終わり。
お互いゆっくりのんびりする時間、もっと欲しかったね。

この朝ドラの頃、赤ん坊の君を抱いていた私。
田畑智子も10年分年を取ったはず。
でも顔は変わらない。私の娘はこんなに大きくなってしまった。
一緒に夜の10時からTVドラマを見るくらいに。
嬉しいような哀しいような寂しいような、春の夜。

永久(とわ)への響き

ストラヴィンスキー:春の祭典