Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

平城京遷都1300年祭

写真に記事を添えました。
待って再訪して下さった方々ありがとうございます。

 

昨日の阪神西宮駅の改札。近鉄線と阪神線が相互乗り入れのため、
宣伝にも抜かりはない。せんと君は至る所で大活躍。


本日、その近鉄線で奈良を目指せば、朝っぱらから前の電車が不良との連絡。
あと少しで西大寺なのに・・・。しばし立ち往生の車内で不安が募る。
どうも出だしから幸先がよくない。私たちの乗った電車は当然奈良が終着駅。
しかし、遅れを出したダイヤの関係で、西大寺駅止まりになってしまった。
奈良まで行く予定だった日とは大変。
(こういう時は携帯嫌いの私も、連絡に役立つとしみじみ思う)


西大寺駅改札はやたらでかくて広い駅になっていた。
何十年ぶりだろう、この駅で降りるのは。
これまた四半世紀ぶりぐらいだろうか。
昔の面影はなく、至る所でせんと君が出迎えてくれるのだが、
大型連休の憲法記念日の今日は、万国博覧会に来たかと思う程の凄い人出。
愛知万博以来の人ごみを経験しながら、駅から歩きに歩くことに。
眩しい直射日光のもと、ぞろぞろと行列。
賢い人たちは途中のスーパーでしっかり食料と水を確保。


足もとが少々不自由な人間には、結構ハードな行程。
シャトルバスは混んでいて、歩いて行くようにとのアナウンスが流れる駅前。
佐伯門へは開かずの踏切を渡らねばならず、思いのほか時間が掛かる。
会場に到着前に、埃と夏日の暑さにすっかり参ってしまう。
普段は何も無い野原のはずなのに、どうしてこんなに人がと思うくらい。


遺跡保護の為、余分な建物を建てていないので、人ばかりが目立つ。
歩き回ると結構広い平城京跡(メイン会場)。レンタサイクルで回る人も。
そこを何とか足底板で足を支えながら歩く。
早々に疲れた足を休めるため、平成木簡の会の企画に参加。


特殊な和紙に思いを託し、家族全員下手な字で慣れぬ墨書。
これはミニタイムカプセル。木の棒に巻きつけ木片に仕舞い、
自分の好きな場所に埋めて貰えるとのこと。
長屋王邸跡などで出土した、割った板に紙の文書を挟んだ
「封緘(ふうかん)木簡」を参考に作られていたものと後から知り、
偶然にも好きだった長屋王邸宅跡を選んでいた私、嬉しくなった。


お目当ての1300人の天平行列の時間には間に合わなかったので、
見られないと思い込んでいたら、どうやら準備に手間取り
(電車も遅れたしね)今から始まるとのこと。
出発地点に近い場所にいた私たち、炎天下水を飲みながら出立する人々を、
見送ることに。個人情報云々の昨今、滅多によその人は撮らないが、
今回参加している人々は、写真に撮られること前提だと思うので、
ここに掲載は許して頂けるだろう。


 

異形の様相、土地神か八百万の神なのか、その先導の後ろに続く、
豪華できらびやかな衣装も眩しい、平成の人々の扮する天平行列。
身分の高い人の衣装から、庶民の服装まで。
家族で参加した人、特に赤ん坊を抱いた人など、子供と参加した人が目立った。
いい思い出になったことだろう。

 

 

 

出発まで待つ人々。菰(こも)を被せた荷車のような物は、
音楽を流す機械を載せている。BGM付きの天平行列。


 

 

 


韓国の使節も参加という設定?

 

 



この行列の素晴らしさを十分写真に撮りきれず残念。
とにかく暑くて、大極殿に向かう後を付いて行くことは断念。
腹ごしらえをしてから後半戦に臨むことに。
お目当ての奈良特産物を詰め込んだ万葉弁当に舌鼓。
休憩場所は木の香がするような机とベンチ。間伐材とはいえ、豪華。
何しろ吉野杉のお膝元なのだ。

 


そして、ゴミ収集車とは思えない工夫が凝らされた車。
粋なデザインの覆いを掛けて、会場の雰囲気を壊さぬようお仕事。
色合いも美しく、注目を集めていた。
そして、会場の強い日差しを遮るために、記念グッズの帽子を被る人も多かった。
何故か万博の頃にやいつも流行る、折り畳みの利くチューリップハット
もちろんそこでも活躍しているのは、せんと君。

 

大極殿前の衛兵交替。よく見ると女性兵士も。無論、当時ではありえない。
50年前なら女性が衛兵の扮装は話題になったかもしれないが、
女性警官、自衛官も珍しくない今ではこの扮装も違和感がない。

 

大極殿は入場待ち1時間以上。諦めて朱雀門の方へ歩く。
つつじと電車という取り合わせの向こうに、朱雀門
てっちゃんたちは本格的なカメラでこの不思議な組み合わせを激写。
門の向こうは庶民の市が開かれているような感。
様々な出店・屋台が並び、飲食物やお土産など。
暑さのせいでアイスクリームが飛ぶように売れていた。
私はベトナムビール、娘はマンゴージュース、家人はお茶。

 

 


休憩してちょっとその辺を散歩。奈良を歌った歌碑やモニュメント。
天平衣装を着るコーナーに参加する元気は無かったが、
かわいい姉妹を撮らせて頂いた。
娘も本当は着替えたかったかしらん? 
でも、皆さん本当に元気。家族全員、ちょっとばてばて。


  

 


遣唐使船も資料館も整理券が無いと入られない。
外から眺めるだけで、会場を後にすることに。
さすがに歩く元気も無くシャトルバスで西大寺駅へ。
16時。せめてもと足を運んだ先は、もちろん西大寺