Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

滝畑ダムへ

家に居るのが罰当たりなようないいお天気。
午後からドライブがてら森林浴。
駅のフリーペーパーで見かけた滝畑ダムまで出かけることに。
昔、通った事があるはずの道は新しい道に変わってしまい、
かつてのバス道は旧道として残っているはずなのに、よく分からない。
近道か抜け道のような所は地図に未舗装・離合困難とある。
うーむ。遠回りでも広い安全な道から行く方が無難か。


来てみれば、閑散としているものの、意外と駐車場に車が。
老人ホームのマイクロバスも。みんなお日様浴びながら、
歩く練習をしたり、景色を眺めたり、遅めのランチタイム。
静かで美しい景色の元、リハビリも心地よくはかどるね。
家族で夫婦で恋人同士で、静かにダム湖畔を歩く人々。
犬を散歩させる人。子どもに自転車の練習をさせる父親。
そして私たちは? のんびり散策、森林浴。


大阪府下ではもっとも大きいダムらしいのだが、今一つ実感がわかない。
アウトドアライフを楽しむ人には飯盒炊爨場所として知られ、
滝があることでも有名なのだが、なかなかそこまでの道が険しく、
1、2度しか奥まで歩いて行った事は無い。
付近の小中学校が良く出かける場所だが、本当にここまでドライブは久しぶり。
確か、水神様の社も湖の下のはず。


下界では散ってしまったツツジ。山ツツジは今が盛り。
ダム下流部の右岸の岩壁には地蔵菩薩観音菩薩
二体の磨崖仏が彫られているとの解説だが、
茂る草木のせいで地蔵菩薩しかわからない。
目を凝らせど、わからない。観音様はいずこ。
姿は見えねど衆生を見守って下さっていると信じて、先へ進む。


輝くような青空の下、キラキラとダム湖が広がっている。
緑が眩しく、もう真夏日といってもいい日差しも燦々と、
痛む足を抱えて歩くお稽古、散歩する人間には、
ちと厳しいような気もするが、ゆっくり散策するには気持ちがいい。
何故なら、木陰は自然のクーラー。
木々を眺めていると、軽井沢ではないけれどほんの少し高原気分。


ブログであちらこちら訪れる方々は、植物に通じているが、
私ではさっぱり。せっかく花を咲かせている木々も、
見た事はあるが名前は思い出せない。
松を揺らすと花粉が散って、広がっていく。
杉花粉症ではではないけれど、余りの花粉の量、
小さな雲が次々出来る様子におっかなびっくり。



大きな滑り台が逢ったらしいが、昨年の春で廃業とか。
残念、もっと早く来ていたら、娘に体験させる事もできたのに。
人が来ないからか、設備が古くなってしまったからか、
不況のショックで維持していくのが大変になってしまったのか。
その木陰で食事をする人もいる藤棚、綺麗に整備された場所。
ぎぼうしの葉っぱに、確か食べられるものは「うるい」だったっけと、
記憶の底を探ってみる。


娘は僅かに残された遊具で遊ぶ。
その姿に、草加公園で日長1日遊んでいた保育園の頃を思い出す。
小学校に入ってからは遊んでいる娘の姿を目にする事も余りなくなり、
こんな風に遊んでいる姿を見ると、何だか真夏の陽炎の中の幻のよう。
あれ、余りの天気のよさにぼーっとしたから?
立ち入り禁止になってしまった場所は、無料の休憩所のみが残る。
とりあえず、ここで一服。


 


広いダム湖を一周する元気はなく途中で引き返すと、
今しがたここに付いたばかりの家族連れ、いきなり娘に声が掛けられた。
おやつ袋片手に、犬を散歩させながら娘の同級生も一家総出。
奇遇だこと。
今日のこの日よりは、誰しも外を歩きたくなるようなお天気。
家に居る、籠っているのは罪悪。
外の空気を胸一杯吸い込まないと、勿体無い。


コミュニティバスが走っているといっても、不便な場所。
私も関西サイクルスポーツセンターまでは運転したことがある。
しかし、ここまで自分一人で来た事が無い。
滝畑ダムと聞くと、ぬかるみの林業道路を大きなトラックが走る、
真似して横道か脇道、近道だと思って入っていくと、
迷子になりそうな山の中に入ってしまった昔々のドライブの思い出。


今日も、この先を行くと犬鳴山方面というのに、
対向できないほど細い道にあえなく退散。
どんどん進んでいく車はどこで退避しているのか、予想も付かない。
娘はまだまだ歩き足りない上に、釣堀の看板に未練があったよう。
しかし、ミニドライブに釣りもプチ遭難も嫌なので、
広くて迷わない道の駅まで取って返した。


時間に余裕があれば、菊の花で有名な国華園
槇尾山施福寺など行ってみたいマイナー名所があるのだけれど、
道が細い所は怖くて走れない。
そんな心もとない運転の私ではなく、家人は道の駅まっしぐら。
何故か、新ブランドの宣伝、
大阪湾で取れた蛸を「いずみ蛸」として売り出すとかで、
この山の中で生きている蛸に遭遇。


記念に1匹。目の前で絞めてもらい、内臓を抜いて墨抜き処理。
塩でよく洗って水から茹でる事、その際、を綺麗にする為に
醤油を少したらすと良いと教えてもらった。
帰宅後、娘が一人で果敢に挑戦。
蛸と胡瓜の甘酢和えと、竹の子・グリンピースで蛸飯を作る。
思いのほか、いい出来。


青空、森林浴。広がるダム湖。木々を渡る風そよぐ音。木漏れ日。
ゆっくり歩く家人と娘の姿が、たまらなく愛しい。
共に食卓に付ける休日。ささやかな幸せ。
暑く静かな日曜日。心地よく疲れた。明日も頑張ろう。

ダムはいらない! 新・日本の川を旅する

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ダム2(ダムダム)

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