Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

体の声を聴く

久しぶりにスポーツクラブに行かない月曜日。
なんとゆったり過ごせることか。
年齢、過去の怪我や病気、超高齢出産、
とんでもない血液検査の結果、メタボ、
これでもかこれでもかと駄目出しと「健康神話」が押し寄せてくる。


結婚後やめてしまったテニス、失ってしまった体力・気力、持久力。
普段から運動習慣は大切とはいえ、筋肉を付けるために(微々たるものだが)
週3日も2ヶ月間時間をとると、何も勉強できないし、本も読めない。
無論ブログだって読めないし書けない。
疲れきって過ごす為に、投資しているというのもおかしな話だが、
健康産業に貢献している人間は、私のような消極的なものばかりではあるまい。
とりあえず、客あしらいが上手いというか、テンションの高いトレーナーに
騙され騙され2ヶ月が過ぎようとしている。


その成果なのか何なのか、同じ内容・プログラムで筋トレしてきても、
少しずつ負荷は上昇中。ダンベルを3キロずつ、両手に6キロ。
10キロ台から始めた胸や肩への負荷は、30キロを押したり引っ張ったり。
足を上げたり曲げたりのトレーニングでは30から40キロを、12秒間。
ゆっくりと押したり下げたり持ち上げたり押し出したり、
基本の動きだけで筋力、筋肉を付けようというもの。


世間様への宣伝よろしく、華やかにフロアでステップを踏んでいる姿、
そういうレッスンには程遠い。持久力を付けるのにもまだまだ程遠い段階。
筋肉が付かなければダイエットどころか、
基礎代謝力がアップしないと始まらないと懇々と言い含められ、
有酸素運動はお腹がすくから駄目だと止められ、
(もっともヨガでさえも、身体が堅くて話にならないだろうけれど)
最近話題の「ラジオ体操第4」とかいう、そんな楽しい世界にほど遠いまま。
架空の地図を走りながら、地道に自転車を漕いだりもする。


そのお陰で、体力が付いたかどうかは別として、
自分の体が「傾いている」事を実感し始めた。
というか、自分の「体が縮んでいた」のに気付き始めた。
私はいつもどこかしらが痛い。特に痛みを感じる左側に傾いている。
知らず知らず左側をかばって、腹部を圧迫するように体が傾き、
腹筋も背筋も一方向に引っ張られている。
そんな気がしてきた。


私は上から引く時も、下から持ち上げる時も左側の力が強い。
前に押す時は左側が弱い。そんな腕の筋肉の付き方。
腹筋は左右とも弱いと思うが、最近、いつも憩室炎で痛くなった、
過去十二指腸や胃潰瘍で何度も傷めている、
要は何度も痛くなった左側だけに向かって体が傾いている感じがする。
レーニングを始めてそんな風に感じるようになった。


そういえば、足底筋膜炎(腱膜炎)になっているのも左足だ。
どうも、左側だけに負荷が掛かっているのだろうか。
ショルダーを掛けるのは左側。重いものを持つ時、一時的には右、
でも長い時間持ち続けるのは左側が多い。
・・・ストレッチを継続的にするようになると、
左足が右足より弱っているのがわかる。
左の脹脛が右に比べて縮んでいる、伸びない、固くなっている。
何故、そんな差が出来てしまったのか。

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ソフトカイロの先生いわく、私の体の感じ方は人と違う。
私の体は首筋の後ろからの刺激は、身体の中心を通って、胃腸の辺りに響く感じ。
首の横を押されると、鎖骨の辺りを通って体側を波打つように響く感じ、
色んな感じ方をするけれど、決まった感覚がいつもあるので、
それが途切れたり、いつもより強くなったりすると、とても変な感じ。


常に何かのきっかけで信号、電流のようなものが走っている感じ。
体調がいい時とはその電流の流れが、滞りなく体中を走っている感じ。
先生は、筋肉が緊張して内臓が引っ張られているんだよという。
だからお腹も腰も、しんどくなる。
普段から鍛えてない分、疲れはどんどん溜まる。
内蔵も、筋肉も疲れだけ溜まって傷みだけが増していく。


筋肉は全部繋がっているから、腰が痛いとあちこちが悪いはず。
足を傷めると膝や腰に響くはずだという。
体のバランスが崩れるってそういうことなんだよ。
骨盤がずれているって、骨盤だけの問題じゃないんだけれどね、
先生はソフトカイロの先生はいつもいう。
体には動き癖が付くからねえ。


2ヶ月続けた運動を休むと、身体が背伸びをしたがる。
以前テニスを10年以上続けた時、動いているのが当たり前の体。
今はどんどん変わってしまった。
交通事故や病気や怪我、出産の、割れて抜かざるを得なくなった歯、
自分の歯でかみ合わせ出来ない不快感、何がどんな影響に?
考えすぎかもしれないけれど、筋トレは、
忘れていた自分の体の「あるべき位置」を思い出させてくれる。
曲がった丸まってしまった背中が、本当はピンと伸びていた、
贅肉の付いてしまった部分が、本当はすんなりとのびていた、
そういう感覚を、そういう時代があった事を思い出させてくれる。


それはかつての脳記憶で、
自分の体の過去の記憶に過ぎないのかもしれない。
年寄りの冷や水」ではないけれど、無理すると怪我をするから、
スポーツのアップは年齢分(そんなに沢山アップしないと、筋肉がほぐれない!?)、
折れた骨が付くのも年齢分、日数が必要。そんな話を聞くにつけ、
私が体の感覚を取り戻すのに、2ヶ月掛かったのは確かかも、そんな気がする。
器具を握ったり離したりしている間に、
曲げ伸ばしの聞かなかったいためた左の人差し指も、
普通に動くようになってきている。痛みも消えた。


筋肉痛、おかしな筋肉痛はどこから来たのか、
どんな負荷を掛けたのか。
家でのんびり過ごす夜。自分ひとりでは、腹筋もままならない。
つくづく駄目だなあと思いながら、「体の囁き」を聴いて過ごす。
体を鍛える以前に体を目覚めさせ、体の声を聴きながら過ごす。
体の感覚、脳の記憶、身体の思い出を振り返って過ごす。
そんな月曜の夜。

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