Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

『プリンス・オブ・ペルシャ―時間の砂』

久々のレディスデー、仕事が早く終わったので、思い立って娘を連れて映画館へ。
こういう荒業は耐えて久しくしていなかったな・・・。
今週はただでさえ予定が立て込んでいるというのに、
こういうのを「憑いた」とでも言えば良いのだろうか。
とにかく見て帰っても夜21時前に帰宅。
シネコンが近所にあるというのは本当に便利だ。
ディズニー映画だといえば、お子様映画の印象が強いが、
活劇兼ロマンスの、王道娯楽映画に仕上がっていた。


何しろ私は砂漠の景色が好き。岩山や砂嵐、駱駝やオアシス、
アラビアンナイトを思わせる薄絹、独特のペルシャの衣装、ターバン、
独特のカーブを持つジャンビア、短剣、ダガー・ナイフの類、
カラスではないがヒカリモノが所々に見られ、お宝を探すストーリー。
子供の頃から刷り込まれたファンタジーのツボに嵌った演出は、
多少の難はあるものの、無邪気に頑張る主人公とお転婆姫の珍道中、
謎解きあり、冒険あり、嘘とごまかし、兄弟争い、父親殺し、
忍者まがいの暗殺隊、怪しげな魔法、神との契約、
何でもありのごった煮のような展開に、ボーっと流されて癒される。


ちなみに、砂漠の出てくる映画で好きなのはこちら。↓

キングダム・オブ・ヘブン ディレクターズ・カット (Blu-ray Disc)

キングダム・オブ・ヘブン ディレクターズ・カット (Blu-ray Disc)

オーシャン・オブ・ファイヤー [DVD]

オーシャン・オブ・ファイヤー [DVD]

イングリッシュ・ペイシェント [DVD]

イングリッシュ・ペイシェント [DVD]


今回は娘の喜びそうなストーリー展開。おまけに正義は勝つ、
正直者は報われる、勧善懲悪的なストーリー展開プラス時間旅行というか、
ミニ back to the future、過去に戻れる。
未来を変える事はできない、では無くて、過去に遡ることで
未来をより良く変えることができる設定。
だから、悪人になぎ倒されていく悲劇の善人達も
めでたく時間が巻き戻され、蘇ることが出来るハッピーエンドの結末。
泣いた後に、良かったと安堵の胸を撫で下ろす事が出来る。
よって、気分良く家路を辿ることが出来た。

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 オリジナル・サウンドトラック

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 オリジナル・サウンドトラック



その時間を遡る鍵となるのが砂時計。神の創りたもうた砂時計は巨大だが、
人間が使いこなせる短剣の中の砂は、僅か1分の巻き戻しというのが面白い。
物語の原型がステレオタイプの末子相続、もしくは末っ子のみ血の繋がりなし、
母の姿が無い王家の父、伯父、兄弟3人に対し、片や女王の君臨する聖なる都。
戦争、策略、暗殺、冤罪、変装、賭け事、罠、駆け引き、逃走劇、
これでもかあれでもかと盛りだくさんのエピソードを詰め込んでいても、
あっさり見る事が出来るのは、監督とディズニーの手腕か。


パンフレットを見れば、なおのこと納得。
製作者は『パイレーツ・オブ・カリビアン』のブラッカイマー。
撮影は『イングリッシュ・ペイシェントジョン・シール
ああ、やっぱり自分の好みのツボだったのねー。


それにしてもダスタンという主人公の名前は、余りよい響きではなかった。
ダストという語感が塵や埃、ついでにお掃除用具、ダス○ンの製品を連想させる。
演技はまあまあ、甘いマスクの笑顔がかわいい。
ヒロインは『タイタンの戦い』にも出ていたが、雰囲気が違っていて良かった。
思い切って観に来て気分転換、4月5月と夜はジム通い、
映画や音楽に浸れる時間は、とっても嬉しい。
単純明快なストーリー、おどろおどろしくない活劇映画は、
・・・わかりやすくて楽だ・・・。 

プリンス・オブ・ペルシャ 公式ガイドブック

プリンス・オブ・ペルシャ 公式ガイドブック