Festina Lente2

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55Steps ソング&ダンス

劇団四季のミュージカル盛り沢山、出血第サービス。
これを見るために、強行軍のスケジュール。
ピアノの練習帰りの娘を大急ぎで駅でピックアップ。
幸いなことに道は空いていて、
(むろん勝手知ったる裏道を使用)開演に間に合った。
プログラムを買い、記念グッズを買う余裕さえあり、ほっとした。
久しぶりに来るとホールの駐車場料金が上がっていたのにはどきりとしたが、
最終的にはいつもと同じ値段で済んだ。


劇場には華やかな雰囲気が付きまとう。ほんの少しのお洒落、
同志が集まったような高揚感、これから始まるショウへの期待。
追っかけでは無いけれど、たまたま知り合いの教え子が出演、
ぜひ応援してきてねと吹き込まれれば、全く初めて見る俳優でも親しみを感じる。
今まではなかなか長時間の舞台に娘を誘うのは難しく、
舞台を見る事も減らしていたが、(費用も倍掛かるしね)
これからはちょくちょく本物の舞台を見せたい。
それも間近に。
(といっても、四季をけなすわけではないが、訳詞には限界がある。
 メロディーに合わせて韻も踏めない。
 だから、本当はオリジナルの歌詞を知ることが大事だと思っている)


残念ながら馴染みの無い曲には思い入れできないし、
20代のころに聞いた曲でもロンドンやニューヨークの思い出がよみがえる曲は、
心の奥から熱くなってくる。
もっともそんなかーちゃんの気持ちを知ってか知らずか、
娘はダンスナンバーや派手な曲では目を見張るものの、
そうでは無いパートではうとうと。・・・仕方が無いか。
ただ、『テレプシコーラ』を読んでいた付け焼き刃の知識でも、
ダンスナンバーの基礎にはバレエのステップがあると見て取ったらしい。



第1幕
オーヴァチュア、ようこそ劇場へ、アプローズ、
愛の物語、勝利は微笑む、星のさだめ、シャドウランド、
早く王様になりたい、最新ニュースのジャヴァ、僕の願い、
トプシー・ターヴィー、ゴッド・ヘルプ、チム・チム・チェリー。
夢があるから、手をすり抜けて、ドレミの歌、
パート・オブ・ユア・ワールド、ビー・アワ・ゲスト。


第2幕
夢を配る、夢を続けて、見果てぬ夢、
アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド
名も知らぬ人、二つの祖国、炎の祈り、バリ舞踊、祖国。
ピラトの夢、ラム・タム・タガー つっぱり猫、メモリー
ミュージック・オブ・ザ・ナイト、飛躍に向かって、ブエノスアイレス
スターライト・エクスプレス、ヴァリエーションズ、スーパースター。
アイ・ガット・リズム、恋のウォータールー、魔法使いと私。


ライト、ステップ、息遣い、翻る小道具、タップの音、
甘く響く、低く広がる、高く突き抜ける歌声、
バリ島を思い出させるガムラン、CATS劇場での幕間のサイン会、
さまざまな思い出が目の前のショウと交錯、脳裏をよぎる。


私のように、『ヘアー』『屋根の上ヴァイオリン弾き』から始まって、
ジーザス・クライスト・スーパースター』で本格的にミュージカルが好きになり、
『エビータ』『CATS』『オペラ座の怪人』で病み付き状態になった者としては、
やっぱり日本語訳の歌詞に馴染めず、かろうじてメロディラインにだけ乗っかれた、
そんな気がする。頑固で融通が利かないファンだ。
とにかく、念願のミュージカルの宝石箱、劇団四季のソング&ダンス、
『55steps』を見ることができて満足。
音楽のある生活って、結局30代半ばまでって感じだったけれど、
やはり懐かしいことは懐かしい。
娘には何が残ったかな・・・。

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