気持ちの谷間
楽しいことばかりが続くことは、無い。
人生は半々、とんとん。それで上出来。
やじろべえのような毎日をバランスといい、
綱渡りといい、当たり前に生きるといい。
頭でわかっていても体が納得しないのか、
頭でわかりたくもないし、体もそうなのか、
とにかく激怒と失望が一緒になると、疲れますわ。
幸せだなあ、楽しいなあと思っていると、
すとんと落とし穴にはまる。
毎度のこのパターン、やめて欲しい。
サラリーマンが家を新築すると転勤になるという、
あのジンクスみたいに、私の生活を蝕んでいる。
修行で「怒るな、怒るな、腹を立てるな、寛容」と言うけれど、
あれは無駄なエネルギーを使わないためには必須。
無いても笑ってもおなかは空くし、
諦めても諦められても喉は渇くし、
やめてもやめなくても、過去は消えない。
忘れても忘れなくても、思い出させるものは沢山ある。
気持ちの谷間に落ち込んだとしても、沢山ある。
自分で自分を何とかなだめすかそうとするのだが・・・。
- アーティスト: オムニバス(クラシック),エルガー,ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団,モントリオール交響楽団,アシュケナージ(ウラジミール),ロンドン交響楽団,フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団,イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団,シカゴ交響楽団
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忘れようとしていたことが、サイレン付きで蘇ると、
世界全体が塩を掛けられたナメクジのように縮んでいく。
世間では、死ぬことが怖く無いようにボケる。
わからなくなることで死から遠ざかると言うけれど、
本当かどうかわからない。
ただ、痛いのは嫌だなあという感覚。
大体、残されたものの方が辛いのが普通。
体の死、忘れ去られることの死、それ以前に、
緩慢な死、感情の風化、亀裂。
体の問題ではなく気持ちの問題。
まあ、這い上がることを前提に突き落とされるのならば、
こういう人生の仕組みだと、落とし穴に落ちるまでに気づかず、
毎日の気忙しさに取り紛れて、何も考えない振り、
感じない振りで生きていけと言うならば、
それはそれで仕方の無いことなのかもしれないけれど・・・。
まじめに生活することは面倒?
仕事があるから、生活にねじを巻く。
一定の時間に一定の量、何がしかの仕事。
さくさくと物事を進めることはできなくても、
心はがっくり来ていても、やるべき決まったことに救われ、
頭は空っぽ心は空ろでも、さくさくと進まなくても、
時間の流れに後押しされて一日を終える。
明日からは出張。
動きたくなくても予定が後押ししてくれる。
自分の気持ちや思い込みなどどうでもいいこと、
毎日が動いていくのは当たり前。
自分の落ち込みや嘆きなど些細なこと、
日々は動いているので、こだわる方が損?
心の支えになるような信頼や張りが崩れても、
支えは折れるものだとわかっていれば、
傷つかなくても済む?
堂々巡りの落ち込みを感じ始めると、
心の谷間に滑り落ちるのは早い。
クレバスに爪を立てても落ちることには変わりない。
後は、谷間がどれだけ深いかで、
どれだけ落ち続けなければならないのか、
自分で落ちながら計っていかなくてはならない。
爪を立てた分どれだけ心が痛いか、血を流したか、
自分でわかっていなければならない、
それだけ。
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