Festina Lente2

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引き出しがガタピシ

研修や出張が続くと、普段とは異なる頭を使う。
ルーティンワークとは異なるインプット、アウトプット。
頭の中の引き出しは、急速に入れ替え、詰め替え、衣替えならぬ
配置転換、整理整頓、それどころか一切合財総入れ替え?
無数にあるはずの頭の中の引き出しは、この頃とみに融通が利かない。


部分的に錆びている、そんな箇所が増えてきた気がする。
年齢のせい? 年のせい? 納得しつつも受け入れられない?
不必要に感情的になってしまう?
いやいや、それ以前に、記憶の引き出しを出し入れする、
その動作の速さが落ちて来ている。
容量不足? 既に入っているものを捨ててこそ、
新しいものを受け入れられるのかもしれない。
しかし、上手に整理整頓して、古いものを利用しつつ、
新しい内容にバージョンアップしなければ、
何もかも総入れ替えする時間は残されていない。


時として、経験がものを言い、インプットできる事が沢山ある。
瞬時に理解したり、思い当たったり、ケースを並べたり、
年代別に俯瞰することができたり、
そんな芸当ができるようになってきたのも確かだ。
しかし、知っているはず、わかっているはずのことが思い出せず、
上手くリンクせず、手応えが今一つだというやりきれなさが、
この1,2週間どっと私を老けさせた。

博覧強記の仕事術

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物忘れ、小さな記憶のボタンの掛け違い、
その頻度が上がって来て、自分を狼狽させる。
わかっているはずのことが簾越しに見えているような、
まどろっこしい感覚、さっきまで覚えていたことが、
ガタピシする戸板に阻まれて、するすると行儀よく出て来ない。


下手したら新知識の注入・吸収どころか、
洗脳まがいの研修内容があちらこちらから押し寄せると、
貧弱になってきた脳細胞がパンクして、埒も無い妄想、
理路整然に程遠い迷路が増殖したような雑念の塊、
結局の所、覚えた知ったは気の迷い、
身に何も付いていないような気がしてならない。
これで仕事が成り立つのかと我ながら情けなくなる。


分かち合う、その場に立つ、臨床の場がなかなか持てない。
関所を作っているのは、自分の狭量な価値観、技量。
仕事の波を乗り切っていくのに、帆はボロボロ、
鍋なべ底抜けの船で、漕いでも漕いでも行き着かぬ。
用は仕事をする気力体力だけではなく、おつむもオーバーヒート。
この夏の暑さのせいではなく、個人的なもの、で・・・。


昨日今日聞いたことを、忘れないようにできるか。
今までやって来たことを、コンパクトにまとめられるか。
それ以上に、新しいことを取り入れて創り出すことができるか。
でも、それは何のために? 
相手の為になっているのか、わからない。
仕事はやらなければならないノルマの元に、
少しばかりの自由を工夫して、遣り甲斐にしてみる。


その作業に飽き飽きしてきたのと、集中力が持たないのは
年のせい? 更年期のせい?
研修に出てみれば、自分の手足の動き辛さのように、
頭の中の回転も引き出しもガタピシ
以前と同じようには動けない。
今までと同じやり方ではやっていけない。


これまでは新年度が始まる毎に、前年度のしがらみを引きずり、
そのしがらみが何とか消えかけて、本調子になり、夏で一服、
秋に掛けてねじを巻いて、一年のひずみを直し、軌道修正し、
再び年度末に向けて調整調整の日々なのに、
今年はしがらみを引きずるだけ引きずって、
一本一本釘が抜けてばらばらになっていくような、
そんな感覚がする。


研修で怒涛の如きインプットを受けると、
それこそ、古い皮袋に入れられたぶどう酒の如き有様。
さて、本来果たすべきアウトプットのその日まで、
私の脳細胞、ガタピシの引き出しの出し入れ、
持ちますかどうか・・・。
不安な8月の第1週目。

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