Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

沢山の資料に囲まれながら

仕事の内容に関わるとはいえ、目が辛い、
見えにくい読みにくい、付いていくのがしんどい、
夢や希望はやる気はあるが、心の何処かが醒めている。
山のような資料の出所はこちら


それでもって弁舌も爽やかに問題点が提示され、
解説を聞いていると、耳に心地いい刺激的なお経。
利いているだけで悟りが開けるような気がする?
いやいや、絵に描いた餅にしてはなるまいぞ、だが、
こういう現実→を抜きにして、動くことままならぬ。


学力は保たれていると思っているのは幻想。
暗算もできず割引計算もできない。
ケータイを使いこなしているように見えるが、
その実、ゲームとメール、写メ以外は殆ど使わない。
数学科学リテラシーは何とか保たれている?
だからそれは幻想。
この結果を見て、現場をどんな風に料理しろと?


将来なりたいものという調査で、小学生も中学生も、
無邪気にサッカー選手や野球選手を答える恐ろしさ。
食べ物やさんと答える女の子たちの殆どは、お手伝いもしないし、インスタントを使っての料理もしない。
高校を卒業して専門学校に行けば、店が開けると信じている。
その年齢になるまで何も具体的には考えていない。
バイトをすれば店のことは覚えられるからいいという。
本当に?


キャバクラ嬢を将来の仕事と答える女の子、
理由は真面目に働くよりも簡単にお金が稼げるから。
未来の夢は全てお金に換算すれば間違いないのか?
スポーツ選手だって望んでなれる職業ではない。
「将来の夢という現実」を見据える能力を育てるすべを、
この国はもうとっくに失ってしまっているのではないかと、
仕事に取り組めば取り組むほど暗澹たる気分になる。


そんな立場で出張・研修、勉強会が続く。
自分の精神力と体力がどこまで持つのか、
定年が目の前にちらつく年齢になってきて、
何の実践、何のリーダーシップ、何のフォロー、
身近にできることからというが、本業はどうなる?
体は一つ、家庭も親も子供も何もかも中途半端なまま、
仕事に引き裂かれていく恐怖感の中で、
暑い暑い夏の日、寒い寒いクーラーの聞いた部屋、
制服組のお上に合わせた空調、
そして、これをして何になる? ワークショップ。
時間潰し、現場で同じことはできない、
空しさ、それを実感させてどうなる。
ゲーム感覚、それを取り入れてそして、それから?

キャリア教育のススメ 小学校・中学校・高等学校における系統的なキャリア教育の推進のために

キャリア教育のススメ 小学校・中学校・高等学校における系統的なキャリア教育の推進のために



外国と比べてどうこうする以前の問題、
入試(勉強の必要な学力)を課さない大学と、
ゆとり教育とかいう訳わからないものに迎合した社会、
教えるのが下手な教師が悪い以前に、
教師教育以前の問題。
カリキュラムを削り、能力別クラス編成どころか、
入試科目を悉く削り、教養主義をけなし、
一芸入試などという受験生に媚びた入試をもてはやし、
それを個性だ未来への可能性だと持ち上げ、
特別な才能だとおだてた挙句、その先のことを考えさせない入試体勢。


合格させて学費は欲しいが、行き先を決めるのは君だ。
後は自分の力で、適当に頑張ってね。
出口指導はしない。
倫理観も教えない、育てない、尊重しない。
前からあるもの、先人が残してくれたもの、
畏敬の念を教えない。
コピペの論文がまかり通って当然。
ゆとり世代なんだから、苦労なんてするはず無い。
したくなくて当たり前。あるものを使え。
誰が用意してくれたかなんて考えない。


そんな現実の只中に居るのに、その外側の議論で、
延々とソフト開発的な理論、生身の人間をハード化を目指す話が延々と続く。
国が、3教科入試まかりならぬ。
大学たるもの、一定の入試成績の無いもの、
大学生として入学することを禁ずると言えない国。
小学生並の学力の人間が、推薦入試で大学生になる国。
大学生になったら、給料が高いと思い込んでいる国。
与えられた仕事ができずに、やめてしまうのに?
叱られれば、教え方が悪いと泣けば官軍の連中に?


国家100年の計をないがしろにして、金儲けに走った、
似非民主主義国家には、能無しの使い捨て量産が
都合よかったバブル期を経て、いまさらどうやって、
失われた共通一次世代以前の学力を取り戻すつもり?
文武両道などという言葉は死語で、
文系理系の別無く基礎教科を徹底的に叩き込まれた、
あの時代の学力は、もう戻ってはこないのだ。
その力を持つ教員は育成されていないのだからね。
いまの40代は全て共通一次世代、マークシート世代。
その子供たちはゆとり教育世代。


バブルは経験したけれど、自前の努力で
後輩後進を引っ張ってくる、歴史を作り上げる力を、
「新人類」以降には求めずに、上からの貯蓄と遺産を
食い尽くしてここまで来たのだから、ね。
日本文学はおろか世界の文学も読んだことの無い英語の教師、
英語で授業することができない英語教師が、
中央官庁で論じる小学校からの英語。
国語をないがしろにして教育の国際化を推奨。
そして、日々、国際競争力がないと嘆かれる。


その下で踊らされる現場。
もういいよ・・・。

キャリア教育の系譜と展開

キャリア教育の系譜と展開

  • 作者: 仙崎武,藤田晃之,三村隆男,鹿嶋研之助,池場望,下村英雄
  • 出版社/メーカー: 社団法人雇用問題研究会
  • 発売日: 2008/03/01
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図説 キャリア教育

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