Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

ひどい眩暈

先週末少し秋めいたかと思ったが、土日の暑さは驚異的で、
真夏としかいいようがなく、本日の彼岸の中日、秋分の日をもって
カレンダーに粛々と従ったかのように大阪に秋が来た。
早朝からの遠雷は、本格的な雷鳴となるや豪雨に転じた。
バケツの底を抜いたような雨だが、幸いなことに風は無い。
しかし、窓は閉めねばなるまいと思って、
よっこらしょと体を起こそうとすると、起きられない。
ひどい眩暈が世界をぐるぐる譲の渦巻きにして、
脳天に突き刺してきたかと思った。


しばらくしてふらつきながら、窓を閉めにいく。
そのまま、ベッドに倒れこんでしまった。
5時から6時ごろまでに起きるのが普通の私だが、
気が付けば8時半。『ゲゲゲの女房』も終わっている。
あちゃー。娘には眩暈で起きられ旨伝え、そのまま横に。
昨日まで普通に生活していたのに、何故今日、こんなに起きられない?
昨日一昨日感じた左胸の痛みとは関係ないだろうが、
この眩暈のひどさは、立ちくらみなどという優しいものではなく、
余りにも激しい。・・・もしや?


不安になって血圧計を持ってこさせる。うわあ、やっぱり。
血圧が、最低血圧が90を越している。
普段、これはありえない。何で急に血圧が、それも最低血圧が?
我が家は高血圧の家系なので気をつけてはいるのだが、
とうとう私にも来たか? それにしても・・・。
最高142これも高いけれど、問題は最低血圧94。
脈拍は78って特におかしくない。
何だ?


眩暈は間欠性で、ひどい時とそうではない時と交互にやってくる。
しかし、吐き気もする。眩暈がひどいから2次的に吐き気か。
不安に駆られて、以前憩室炎で入信したカルテのある病院に電話、
休日診療で診て貰うことに。幸い、内科医が当直中。
相変わらず血圧は下が90を超えている。軽い頭痛。
眩暈がして座っているのが気分が悪い。寝るともっと気分が悪い。
くるくるする。久しぶりに「舌をベーと出して」と言われた。

脳のCTを撮った後、血液検査、とりあえず点滴。
眩暈・吐き気を抑える薬とビタミンが入っているらしい。
1時間おとなしく横になっていると、だんだん寒くなってくる。
最初の眩暈よりもがましになったような気が。


1時間余りかかって点滴を終え、再び診察室へ。
あれえ、こんなに脳のCTって小さかったかなあ・・・。
以前別のクリニックで診てもらった時は、物凄く大きな画面で見たけれど。
まあ、断層図だからこんなものなのかなあ・・・。
シャーカステンの白い壁が眩しい。目に痛いような気分。


でも幸いなことに異常なし。
無論、素人の目から診て? な脳だったら大事。
でも一体この眩暈は何なのだろう。
何だか自分の脳は傾いているような気がする、頭蓋内。
緊急性が無いとみて先生はのんびりと、「赤ちゃんの時に、
どんな風に寝ていたかで大体頭の形が決まるからねえ」ですと。
私は同じ方向にばかり傾いて寝ていたのか・・・?


コレステロールが高めな以外は、問題ないらしい。
確かに入院時の血液検査の結果と連なって出てくるので、
これといってどうと言うことは無いのがわかる。
先生は「急に涼しくなって気温も下がり、気圧も低くなって
天気が急に変わると、こんな風に眩暈を起こす人は多いんですよ」と穏やかな顔。
自律神経の方が付いていかなくなって、眩暈を起こすのだそう。
それにしては、今まで経験したことが無いくらいひどい眩暈で、
貧血で倒れる時のあの起きられない崩れていくような感覚に近い、
眩暈の強さなのが怖いというのに・・・。


血圧が高めなのは気になるけれど、それとてもひどく心配することか、
様子見の段階の血圧らしい。年齢と更年期と急激な気温の低下に伴い、
体がパンクして付いていけず、脳もパニクっているのだろうか。
「後は耳鼻科でちゃんと診てもらってくださいねえ」うん、確かに。
家人もメニエル氏病になった時、「よく歩いてきましたねえ」と
医者に呆れられるくらい、瞳が揺れていたらしい。
でも、私には眼振は無いようだし・・・。
でも、とりあえず一安心。どうしてこうなったかわからないくらい、
眩暈が強くて不安だったけれど、不安が全て消えたわけでは無いけれど一安心。


受付・会計では少々お高めなれど、休日にきちんと検査してもらって、
これは納得のいく価格。それよりも、受付嬢のにっこり笑って、
「休日の当直は大抵外科の先生なので、無いかの先生がいらっしゃって、
 運が良かったですね」と言われてしまったのだ。
・・・そういうものなのか? 
内科の先生、骨折の患者でも来たらどうするんだ? の世界なんだが。


ほっとすると、朝から何も食べていなかったことに気付く。
途端に空腹。眩暈と吐き気が薬のせいで治まった来たせいか、
現金に出来ているからだ。
それにしても一旦おさまるとなると、次が怖い。
横になりたい、休みたい。でも、起きられなくなりそうで怖い。
ふわふわふわ、私の自律神経はやっと涼しくなった気温と雨よりも、
夏に適応しようと、猛暑の夏に過剰適応していたようで、
暑さに合わせて寒さには会わせられなくなってしまったらしい。


本当に融通の効かない、自分に似たからだ。
眩暈は続くよ、どこまでも。このじっと立っていられない漢字。
ああ、昨夜はなくもなく眠りに付いたのに、
起き抜けから? の世界。
4連休初日からこれ? このこと自体が眩暈を起こすような情けなさ。


雨は降り続いている。久方ぶりのお湿りも、自分にとってはお荷物。
小さな親切大きなお世話だったのだろうか。
やれやれ、明日は耳鼻科に診てもらわなければ。