Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

通院と映画

休日出勤の代休日。
朝もはよから大学病院の予約。奇跡が起こった。
歯科と耳鼻科と二つ合わせて1時間半で終わった。嘘みたい。
歯科は予約済みだったからともかく、耳鼻科は飛込みだったのに。
こんなこともあるのねと、うきうき気分になったが、
全てが解決したわけではない。
昨日の眩暈の問題は全く解決していない。
今朝も起床時は世界中がぐるぐるして、大変だったのだ。


歯科の診察台から起き上がろうとしたら、またぐるぐるクラクラ。
匂いがわからなかった時のカルテも今までのCTもあることだし、
迷っている暇は無いと、耳鼻科の窓口へ。
(こういう時、同じ病院内でカルテを回して貰えるのは有り難い)
昨日の休日受診時の様子を問診表に詳しく記入。あっという間に順番が。
今朝方も眩暈でなかなか起きられなかった。
昨日の近医受診で血液検査と脳のCTまで撮って貰って、
そこでは異常無しと除外診断ができているのだから、
後は指示通り耳鼻科で診て貰うしかない。


予想通り重心動揺検査、眼振検査と、一度メニエル氏病に掛かった家人から
兼ねて聞いていた検査が行われる。音叉をおでこに宛てられてどう響くか、
それはなかなか面白かった。顎やおでこ、耳の側の体側、音叉の響き具合が、
右と左で違う。つまり私の耳の左右の聞こえに差があることになる。
眼振もなし、目をつぶって足踏みしてみても、重心動揺検査も規定内、
体の平衡も聞こえもそれほど問題は無い内容だったようだ。
長期間眩暈が続くならば、血圧のこともあり内科的な疾患を考えて、
検査をと言われた。内科から耳鼻科、耳鼻科から内科。
行ったり来たりしないといけないのだろうか。

めまいは寝てては治らない

めまいは寝てては治らない


このところの鼻詰まりと眩暈は関係あるのか無いのか、
少々日々変動がある「匂い」に関して、以前出の薬を再度貰うことに。
カルナクリン・メチコバル・オルガドロンのいつものセット。
それも、血流や眩暈に関してはよい方に作用するということ。
昨日同様、急激な気温の低下と体が付いていけない自律神経の失調、
この話が再度出てきて・・・。きっと私みたいな患者は多いのだろう。
幸い味はわかっている。体調のせいで匂いがわかり辛くなっているのだろうが。
暑い割には例年に無く元気だと思っていたのに、こんなに急にがっくりくるとは。


いかにも過剰適応しがちな自分らしく、暑い最中も乗り切れたと
意識していたところに大きな落とし穴。涼しさに付いていけない。
全く流行に疎く、なかなか古いものを捨てきれない溜め込むばかりが得意の、
切り替えの悪い自分の心根の如く、体も頑固にできて居るらしい。
即、順応というわけにいかないのが、若くはない証拠。
気分転換にトルコティーナツメヤシの実を買い、
家人に報告がてら、ネパール料理店でカレーのランチ。


娘と待ち合わせまで買い物や博物館と歩き回る元気が無いので、
一箇所にじっと座っていることに・・・。どうしても見たい訳ではないが、
バイオハザード? アフターライフ」と「食べて祈って恋をして」鑑賞。
どちらの映画も評判の割に、あんまりな出来だった
それほど期待していなかったとはいえ、結構予想を裏切られてしまった。

めまいはこうして治す―病気別から原因不明まで

めまいはこうして治す―病気別から原因不明まで

めまいは治る

めまいは治る



「バイオ・ハザード」の主演、ミラ・ジョボビッチはデビュー当時から、
監督に惚れられて主役に据えられているので、いつも強く美しいヒロイン。
それにしてもアンデッドの群れとアンブレラ社の不気味な影。
戦いに継ぐ戦い。休む暇も無いアリス。
冒頭のっけからクローンアリス軍団の戦いと思いきや、
あっという間に都市ごと抹殺される。何という使い捨て。
その能力を高めていたT-ウィルスを中和されてしまう。
飛行機墜落、その後どうなった? どこから小型飛行機調達?
突っ込みどころ満載のまま、次から次へと敵と戦いながら、
生存者を守って戦う。いつものパターン。


今までのストーリーを知っている人が見ても、同じことの繰り返し。
個人戦団体戦か、肉弾戦か否か、攻撃か退却か、死ぬか生きるか、
建物内部の密室恐怖か、機動力溢れる広角ワイド画面か。
襲われるか、喰われるか、逃げ惑うか、反撃するか・・・。
その繰り返しのバリエーションが豊富なだけで、特に大きな変化なし。
基本路線を忠実に守っている、さすが原作はゲームだけのことはある。


飽きずに楽しめる人は、ある意味ゲーム脳
このバリエーションを何の疑いもなく受け入れ、次回に繋ぐエンディング。
いつまでも柳の下の泥鰌を狙う製作側の意図に載せられ・・・、
どう決着付けるつもりなのかなあ? このto be contined
そんな目で観てしまった。
まあ、アクションサバイバルホラーって、こんなもんさと割り切ればいいのだが。
眩暈のする人間が座ったままの方が寝ているよりも楽だとはいえ、
3D眼鏡着用の映画館に入っちゃったのは誤算だった。

ラクゼーションにでも行けばよかったのだろうが、
夜の食事の費用のこともあるので、節約映画館コース。
(今までのポイント吐き出しの、無料鑑賞)
そのまま、「食べて祈って恋をして」
この題名にちょっと惹かれていた私はアホだった。
何のことは無い、若さと美貌を失った女優をリサイクル活用。
30代から50代までの女性向け、恋愛・結婚・離婚・再婚・非婚、
選り取り見取りの宗教的「自分探し」兼「癒し」という、
マルチな視点といえば聞こえはいいが、イタリア・インド・バリ島を背景に、
プチ海外旅行も味わえますという、それだけ。


相変わらずアメリカ人は食の基本はイタリアなのか?
単に陽気に食べて飲んで恋愛を謳歌する、その設定が欲しかったから?
どうしてフランスではなく、イタリアだったのか。
その方が何となく能天気。同じラテン系の恋愛にしても食にしても?
そして、瞑想と自分探しはインド? ヨガも交えて?
そのワンパターンの持って生き方には、無邪気ささえ感じる。
「インド前インド後」の体質改善・人格変容はよく話題になるところだが、
それは本当に「祈り」に通じるものなのか?
マザー・テレサではあるまいし、祈りを知らない人間が祈る、
それを受け入れる寛容さを観客に求めるのか?


見ているうちにだんだん眠くなる。退屈至極の映画。
そう、美容院で雑誌をめくっているような感覚。
綺麗で浮ついた画像がゴシップやワイドショー的な話題と共に通り過ぎる。
まさに時間潰しの映画。ヒロインが最後に行き着くところはバリ。
それにしてもイタリア・インド・バリと「傷心」とやらを抱えて、
新しい自分を求めて旅行するだけの資金がある、
恵まれた自分を省みることなく自分を追究するとは贅沢な話。
非現実的な設定に憧れるのは女性の常か。
観客を呼び込む餌か。


貧しい女性の生き方、DV、ジェンダー、貧困、そんな話題を織り込み、
社会的な側面を忘れていませんよとちらりとアピールして見せるが、
所詮それは付け焼き刃、人生に根付いた支援活動やこれからの計画の一部、
そういうものではなくて、偶然の産物。
救われたいのは自分なのに、救うことができたと実感することで、
自分には何かができると錯覚している、通りすがりの人間の好意、
それ以上の域を出ないささやかなエピソードを、盛り上げる盛り上げる。


20代の自分なら憧れたかもしれないが、今子育ても10年をようやっと過ぎ、
定年を見据えて働いている今、この映画の世界は本当にメルヘンだ。
ジュリア・ロバーツもこういう使われ方をされるようになったのか、
そんな感じさえする哀れさだ。もっとも、社会派女優として知られていた
ジョディ・フォスターでさえも何でこれに出たのかわからない、
ロマンチックコメディ「幸福の1ページ」とやらに出ていたし・・・。


若さや勢い、そういったものが全て押し流されていくのは仕方が無い。
そう思いつつ、よっこらせと腰を上げる。最近滅多にしない2本立て。
しかし、デパートをウロウロする気力は本日持ち合わせていない。
仕事で一緒に食事ができなくなった家人の分まで、
娘と2人で夕食を楽しむため、待ち合わせの場所へ。
世間はようやく夜の帳が降り始めた。

食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書

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Eat Pray Love: One Woman's Search for Everything Across Italy, India and Indonesia

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