お土産三昧

昨日の今頃は小岩井農場だったんだ・・・。
そんなことを思いながらゆっくりのんびり、朝寝を楽しむ。
さすがに疲れた。昨日は昼過ぎに小岩井農場を出て
仙台まで戻り、そこから飛行機で大阪は伊丹へ。大阪は大雨。
旅の終わりは疲れ切って、晴れ女の通力も消え失せたと見える。

ゆっくり最終日午後の思い出を紐解く。
小岩井を出て前沢で一度休憩して、仙台へ。
買うんじゃないの、見てるだけ。
思わずお土産を写真に収める。
今時の歴女と戦国大名ブームに乗っかって、
ばさらなるお土産菓子のイラストはアニメ漫画。
これがずんだ菓子とはね・・・。

他にも今時の若い子受けするお土産が、そこかしこ。
買う時間が無いのが哀しい。というか、まだ買う？
今回寂しい気持ちを埋めるように思いのほかお土産を買い、
カバンに詰め込んだ上に、小岩井からは宅急便を送った私。
わんこそばを食べる代わりに、こんなお菓子を買っちゃいかん。

旅の終わりが近付くにつれ空模様が怪しくなる。
あれは利府、新幹線の工場があるところ。
七夕の吹き流しがデザインされた街灯。
バスには赤いリボンを付けたテルテル坊主。
雲が湧いては流れ、空港に着く頃には雨が降りそうな。

チェックイン後、お土産には当然笹かまぼこ。
そして当世風の牛タンラー油。
最近の飛行機の中ではかつてのような形で飲み物は出ない。
殆どの人が何らかの飲み物を買っている。
飛行機の中は思いのほか乾燥する。
仕事となると、心の乾き方も著しい。
そうこうしているうちに、もう飛び立つ時間だ。

思い出は夜の伊丹を濡らす雨。
迎えに来てくれた家人と、展望レストランで夕食。
人けは少なかったが、味はなかなかのもので納得。
どうやら少々夕食の時間には遅かったのか。
本当に様々な旅客機が降りては飛び立ち、タッチ・アンド・ゴー。
雨の中、滑走路の向こうはフライトという名の異空間。
ほんの少しまでそこに居たはずだったのに。

旅の余韻に浸りながら、ボーっと過ごして、
娘にお土産を披露。あれもこれもあれもこれも。
呆れられつつも、喜ばれるのが嬉しい。
中尊寺のお守りも、啄木漬に弁慶漬けに南部せんべい、
南部せんべいストラップ、今のご時世マイナーだが絵葉書、
ウサギの模様もかわいい安比グッズの数々。

そこへクール宅急便が届く。
小岩井で美味しかったジンギスカンを初めとして、
仕入れたチーズ・バター・クッキーの数々。
え？　どうして人気のチーズケーキが無いかって？
それは、娘がいつか行った時に買えばいい。
何でもかんでも買わなくたって、ね。

それにしても異例のお土産出費。
甘い母親だと笑われても仕方が無い。
安比がウサギマークだったので、ウサギ年の娘にと、
あれこれあれこれ買ってしまって。
Tシャツまでウサギマーク。家人には渋く安比の文字。
私は・・・雨にも負けず風にも負けずの宮沢賢治Tシャツ。

今夜は届いたお肉でジンギスカン。
旅の余韻に浸りながら、みちのくの思い出に浸りながら。

雨ニモマケズ―画本宮沢賢治 (画本宮澤賢治)

雨ニモマケズ