Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

秋祭り in 浜屋敷

(昨日の記事に写真を追加しました)

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昨夜映画『ナイトアンドディ」を見て帰宅後、
目と口だけは、どこでもドア並みの行ったり来たり。
日本旅行世界旅行は食べ物で代行。
イタリアンランチ、英国風茶話会、ペルー料理の夕暮れ、
ファーストフード、そして家では仕事のお土産、
仙台の笹かまぼこと小岩井農場直送のスモークチーズ
ドンだけ食べれば気がすむんだ、私たち。
やめられないとまらない、食欲でございます。
秋ですねえ・・・。
春からのせっかくのダイエットがこれでは・・・。
うううう。


しこたま食べて、家人の社宅にて寝坊した上に、
予定を急ぐこともせず、のんびり出てきた私たち。
家族やゆったり寛いだものの、時間は待ってはくれません。
残念無念、神崎川クルーズの船に乗ることができず、
(早々にチケットは出払ったらしい)当初の予定には無かった、
初めて訪れる浜屋敷なる施設内でフリーマーケットや、体験学習を楽しむことに。
(その日の記事はこちらを参考にどうぞ→http://blog.zaq.ne.jp/hamayashiki/article/140/

  


たまにしか訪れない吹田は、私にとって万博の町のイメージ。
それもエキスポ70のイメージを引きずっているので、エキスポランドの閉鎖はこたえた。
吹田にはほかに何があるのか、殆ど知らないまま。
本日はオータムフェスタの流れで吹田の歴史文化の街づくりセンター、
通称浜屋敷なる所へやって来たのだ。

  

  


この日まで知らなかったが、手作り市と伝統工芸ということで、
親も知らない大阪の伝統工芸を垣間見る一日となった。
何しろ、昨年のお米プラザでの箸作りを始め、親子共々体験学習の日々。
あの時に名前を覚えた大阪唐木指物
今日はもっと色々な工芸を見ることが出来た。

  

  


本日は泉州桐箪笥堺打刃物大阪仏壇大阪浪華錫器
などのミニ・ワークショップもある。
娘の干支にちなんで、来年の縁起物、兎の飾り物を作ることに。

  


  


特に、大阪欄間と呼ばれる技術を経験。
娘の干支であるウサギをミニ欄間として彫る体験。これは楽しかった。
自慢ではないが、小学校か中学校の図画工作美術の時間以来の彫刻刀を握った。
ゴムではなくて、木を削る。何とも新鮮な体験。
おまけにそん所そこらの道具じゃない。
欄間を彫るプロの彫り師が提供してくれる道具。
何とも研ぎ澄まされた刃がぴかぴかの道具だ。

  

  


持ち方、指の添え方、削り方、力の入れ方、丁寧に教えて頂いた。
木にある逆目を知らないと、刃が引っかかって思うように彫れないことや、
刃を入れる角度、図柄に沿って刃の動かし方。その合間に木の種類や図柄について。
何でも、今の人ははたきの掛け方が下手なので、たまにしかしない掃除で、
欄間の繊細な彫刻を折ってしまったりするらしい。
実家の欄間、松に鶴なども気をつけた方が良いようだ。

  


職人さんとはいえ、指導者として何度もこういう体験教室の場で
子供から大人の大勢を指導して来たのだろう。
物言いといい、アドバイスといい、その語り方といい、本当に参考にさせられる。
考えさせられる。わかりやすくて丁寧で、経験に裏打ちされている言葉、
生きている言葉と指導が、短い時間を充実させてくれる。
言われたとおりに一生懸命取り組んでだ私と娘。
家人はカメラマンに徹していたよう。

  


さて、出来上がった作品に、判を押してもらい、飾る為の足台を貰って完成。
全てを彫ったわけではない。あら彫りしてある物に細かく線を入れたり、
角を消して丸みを付けたり、立体的になるように削っていった。
正目と逆目のある木にどのように刃を立てて、削っていくか。
木を相手にしながら、人と人との付き合いのことを思っている私、
見えぬ刃を振りかざす事も多い普段の生活を、省みること多い私だった。

  




古本屋、古着屋、ピエロに大道芸の古武術、骨董品や竹細工等と同時に、
野菜や豚汁、お菓子やパンの販売もあり、フリーマーケットありで、
賑わう賑わう浜屋敷。今年は川面町の地車だんじり)を展示。
その見事な彫刻を支えていたのは、あの欄間の技術なのだろうとしみじみ。
庭には見ごろを配置して植えられた秋の草花が咲き乱れ、穏やかな秋の一日。
本来ならば高浜神社の祭礼に集う地車は、毎年このように町ごと順番に、
浜屋敷に展示されているのだとか。

  


そんな賑やかな場所を後にして駅前に行ってみると、昨年同様、
オータムフェスタの一環としてアジアンフェアの真っ最中。
アリラン」の歌が聞こえ、モンゴル・タイ・ベトナム・ロシア・韓国料理等の屋台。
いつの間にかバリ舞踊となり、懐かしい気分で見入ってしまった。
結局食い気が一番の私たち、屋台を食べ歩き、散歩しながら駐車場に戻り、
来年こそは神崎川クルーズに挑戦を誓いながら、取って返した夕暮れ。

  


家族が3人集まれるのは3週間後。それまでしばしの別れ。
秋の楽しい催しを、昨日今日と過ごしたその後。
再びとーちゃんかーちゃんの仕事と、君の学校・水泳・ピアノの日々が始まる。
神無月を過ぎて、「霜葉は二月の花よりも紅き」霜月にまた集まろうね。