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『男子食堂 家呑みレシピ』

食欲の秋だから、気分転換に読む本もお料理本
今回ツボにはまったのは、男子食堂特集「家飲みレシピ」。
どういうわけだか下戸の家人が禁煙してから口寂しいのか、
ちょくちょく飲むようになってしまい、やたらつまみを欲しがる。
もともと、ご飯のおかずになるものが多い飲み屋のおかず。
ちょっとした突き出し、小皿料理。小腹を満たす一皿。
自分で作ってくれるんならありがたいと、コンビニで求めたこの本。
家人のために買ったのだが、意外に役に立つ。


お料理の基本、魚の下ろし方何ぞも載っている。
何よりも、そのまま出すか一手加えるか、料理するか、
その三つのパターンでおつまみ兼料理を紹介。
保存版特集 超簡単と銘打つだけのことはある。
とっても簡単な解説。薬味を散らす、何かをのっける。
あえる混ぜる、炒める煮る蒸す、後は料理にあわせて器を選ぶ。


これは日々の料理も同じなのだけれど、こうもあっさりと書かれると
普段の努力は難なんだろうなという気もするし、しまった、
手抜きがばれたかと手品の種明かしをされたような気もする。
要は料理はセンスの問題とよく言われるけれど、
この「家呑みレシピ」は、飲まなくても十分、
おつまみ以上、手の込んだ料理以下の実力がある。


それに、この年齢になると、こってりどっさり食べたいわけではない。
少しずつ美味しいものを味わう、それが楽しい。
量はいらない。一口二口味わうだけでも十分。
そうなると小皿料理、突き出し風のお惣菜でこと足りる。
同じ味付けのものばかり食べたくない時は、薄味か素材に、
何かをプラスαすれば十分。その一手間一工夫をかけてこそ、
美味しいものにありつけるというもの。


ねぎを散らす、塩コショウの味付けをポン酢にする。
白和えにする。生姜や大蒜、山葵などを利かす。
オリーブ油・ラー油、醤油・ソース、マヨネーズ・マスタード
家にあるものでほんの少し工夫をすれば、調味料を変えただけで、
同じものが全く違う風味や味に。
最近は健康に良いタジン料理も流行っているが、
別にタジン鍋などなくても、サランラップで包んでチンすれば、
少量の蒸し料理はお手軽にできる。


自分が普段使わないやり方、仕方、料理のヒントを貰うと、
何だかとても得したような気がする。
わかっているようでわかっていないことも改めて気付かされる。
それに、そんなにしょちゅう飲みに行くわけではない。
家呑みとはいえ、普段の家庭料理と一味違っているからこそ、
雰囲気が出るというもの。だから・・・、
願わくば、自分が疲れている時に、この本を見て料理してね。
一品でも二品でも作ってみてね。

男子食堂Vol.3 2010年 11月号 [雑誌]

男子食堂Vol.3 2010年 11月号 [雑誌]