時間配分

幾つになっても優先順位ということが上手くいかない。
さて、忙しくなってきても、つまりいつも以上に仕事量が増えても、
何から切り捨てていいのかさっぱりだ。
仕事も定時に切り上げ、さくさくと仕上げ、机の上も綺麗な、
あのように整理整頓の効いた人の家の中も、
さぞかし片付いているんだろうなと思いつつ、月曜日が始まる。

先週忘年会代わりのカラオケがが、何となく余韻として残る。
いやいや、週の初めからそんなことを思い浮かべていてはなるまいぞ、
そんな風に自分に言い聞かせてみるのだが・・・。
クリスマスカラーで頭の中が点滅しているような、
そんな気分になっている自分なのだ。

頭の中にアセチレンランプ、いやいやそれは昔の夏祭り。
電飾の煌めきが頭の後ろでくるくる回転している。
一つ二つ、自分の仕事をと三つ四つ今日中の分担を、
五つ六つ大慌てて仕上げる文書や印刷、
気が付いてみればこれは、今日せなんでも済んだ筈。

あれよあれよと時間が過ぎて、いつもと同じ段取り？
それとも容量オーバー？　いや要領が悪過ぎる。
だんだん寒くて炬燵に丸々炬燵猫。
仕事の速度が落ちてきて、山のような書類の中で、
単調な作業の連続で、自分の粘り強さとはどこに？
試されている、試されている期間だ。
体力・気力・忍耐力・集中力、それがこの期間。

勢い私は寝不足の炬燵猫。
「人生はマラソンなんだから、100メートルで一刀を貰っても仕方がない」
誰かがそんなこと言ってたっけな。
「一日に一字を習えば、三百六十字」
一日一語、いやいや、それでは少なすぎると欲張ったばかりに、
一日一語の心の体力が、心の波が、気力の波動が、
フラフラと不安定に揺れることになる時が付いた時には、
自分のしなければならない最低量ぎりぎりの低空飛行。

これでは「いかん」わなあ・・・。
そんなことを思いながら、寝不足の炬燵のこの日々、始まる。

人生と仕事の段取り術 (PHPビジネス新書)

すごい! 段取り術 (PHPビジネス新書)