Festina Lente2

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駄目駄目自分

締め切りのある仕事を抱えながら出張に行かねばならぬ。
尊敬する人の仕事を垣間見ること、その講演3回目にして遅刻。
僅かの時間なれど情けなや。おまけに会場変更とて、
想像を絶する人の多さに、唖然。
今までの話の流れ・背景を知っているにしても、
これはこれでは、真意は伝わるのか。


研修も積み重ねてみると、自分の身に付いたものの、
実践不足でそれは身に付いたといえぬ、
落とし込み不十分の生半可なものではないかと。
それにつけても人の多さよ。
ここからメソッドを学ぶにせよ、本格的な訓練は、
限られた人間しか受けられぬというのに、
そのハードルを目指して集まっているのか、
物見遊山気分でトライしているのか、単なる傍聴か。


人の講演だけを聞いていると、研修計画を立てる側は
人の思うよりも大変な所で多大な時間を割いて追われているのに、
舞台を見る人間は、その用意されたパワーポイントに
どれだけの資料を写真を用意し、準備を重ねてきたか、
思い至れる人間は、やる気を出して目指す頑張りやと、
登る山の高みにため息をついて心もとなくなる者と、
何も分からずただ感心鑑賞するだけの傍観者に分かれる。
果たして自分は?


昨日の娘の一件が尾を引き、寝不足、気分は落ち込み、
これからまさに思春期に向かう我が子と向かい合うに際して、
なんという直下型地震の自己抑制の効かぬかーちゃんよと、
情け無いやら自己嫌悪やら。
小学生の頃、親が心配するほど夜遅くなぞ帰ったこともなく、
大体暗くなってからウロウロするなどと、
どこに誰と行ったか、居たのか、何をしていたのか、
そんな秘密を持つほどの友達も外出先も持たなかった自分と、
小さいとはいえ全く異なる人生を生きている娘と、
同じ天秤の上に掛けて測っている、そんな自分がアホだと、
苛々くさくさしながらこの場に居るので、
勢い話の内容に興味関心が行かない。


どんなに素晴らしい料理でも、2度目3度目になると飽きるように、
最初の頃の初々しい感動も薄れて、
同じ手法の目の付け所の違い、押さえ方の違い、演出、
前回と全然階との比較に、冷静に走るといえばともかく、
うわべの分析に入ってその向こうにあるものを、
心から見ようとしていない自分に気付きつつ、
自ら距離を置く。そんな姑息な自分に嫌気が差しつつ、
こんな忙しい時期に出張を入れた自分、
その自分のスケジュールに合わせて生活できていない自分、
後手後手に回っている自分の段取りの悪さに、
墓穴を掘った思い。


自分が自分であろうとして、もっとも自分らしくないことをし、
結局それが一番悪い自分のパターンになっている。
このやりきれなさ。ああ、往復の時間がもったいない。
何しろ、全て公共交通機関にのっとり動く。
融通の効かない行ったり来たりにますます苛立ち、
心がせいて、せかれてどうしようもない。
冷静に対処しきれないまま、消化不十分で勿体無い時間。
あーあ。

人間関係にうんざりしたときに読む本

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