ボールペン雑感
今日で打ち止めなるか、徹夜明けで処理に追われる。
パソコンとにらめっこの時間が長い。会議資料の打ち出しにぎりぎりまで追われる。
どうしてこうも時間に急かれて、やっつけ仕事の連続で綱渡り。
ああ、肩が痛い。背中がバキバキいう。
炬燵猫はもはや炬燵を背負いパソコンを抱いているような感じで、毎日を過ごしている。
そんな中、苛っとさせられるのはボールペンの書き辛さ。
最近ポールペンが書き辛いこと甚だしい。
インクが出ない、いつのまにか逆流している、漏れる。
ボールペンのトラブルは、年々日増しに増えていくような気がする。
むろん中には奇蹟の様に書きやすいボールペンも無いではないが、
そんな優れもの、滅多にお目にかからない。
え? どんな品物を使っているかって?
かつてのように1本1本吟味して、試し書きして買うようなことは無くなり、
忙しさにかまけてどこぞの販促グッズでしかない貰い物、おまけ、
それで事足りるからいいやと使い回すことが増えてきた。
それなりに気合を入れて出かける場所にはそれなりの服装、それなりのバッグ。
そういうところに忍ばせる格上の文房具・ハンカチの類は滅多に出番が無い。
別に重役秘書をして暮らしているわけではないので、
日常生活、普段の仕事、突っかけサンダル履きに等しい安価なボールペン愛用者。
この姿勢が根本的に間違っているのか。
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とある本でブームになる以前に、内容に応じて色分けは必要。
いちいちラインマーカーに持ち替えるのは面倒なので、
三色ボールペンを愛用するようになって久しい。
特にこの職場に来てからそうかもしれない。
1本一本のペンに気を使って愛用するなどという、ゆとりも愛着も消えて、
バリバリと仕事をこなすだけの勢いに任せた日々とリンクしたのか、
殺伐とした手元のボールペンの風景。
中学生、ノートの採り方というのを少しずつ覚えていった頃。
赤、青、緑の三色を使うのが嬉しくて、それこそ各社のペンの書き心地、
手に持った感触まで比べて書いていた頃が鮮やかに思い出される。
今でも目隠ししたまま持っても、ペンのメーカーの区別が付くほどに。
・・・勉強するのが楽しかったわけではない。
白地図の色分けが楽しかったように、作業の手助けをする文房具に、
一方的な親近感と仲間意識を抱いていた、そんな頃。
ダマになりやすいボールペンのインキに辟易として、
綺麗な線を描くのを心がけて注意深く文字を書いてい頃。
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何故か今手元にあるボールペンのインキ切れ、インクが無くなるのが早い。
書き味も可もなく不可もなくかもしれないが、ペン先の固さには疲れる。
そういうペンにばかり当たっているのか、貰いものだから安物なのか。
どうも、昔と異なるボールペンの劣化の早さに苛立ってしまう。
プリンターのインクに純正を使わないと、故障を招く、
どういうわけか固まりやすいというのはよく知られている。
純正品には純正品としての企業秘密があるのだろう。
同様にボールペンのインクにも固まりにくく、かすれにくい、
滑らかで書きやすい、そういう特徴があってしかるべきはずなのだが、
油性インクとは思えない書き味の悪さが目立つペンが増えてきた。
三色ボールペンにしても然り、人間工学が発達しても採用していないのか、
持ちにくいものも依然として多々ある。これはどういうことか。
安物だから、販促グッズだから、今一つの製品なのは当たり前?
ボールペン1本とっても、信頼できない作り栄えしない製品。
何時からこんなことになったのか? どこで作っている製品なのか。
大量生産ではこの程度なのは、当たり前になったのか。
もう、文字は「書く」ものではなく、「打つ」ものだから?
純正ではなく適応インクで十分?
一つ一つの書類にサインするような生活はしていない。
会議や研修のメモを書き散らす普段用ノートに普段使いペンが、
今一つのものばかりだというのは、どういうことか。
鉛筆もそんな感じになってしまっているのだろうか。
お手紙用の硬筆ペンや水性ペンは滅多に使わない。
気持ちよく使うには、それなりのものを求めないと駄目ということか。
「もの」に対して何を求めるのか。求めているのか。
贅沢な書き味を求めるようになったのは、自分なのか。
年のせいで若い頃のように字が書けなくなって来ているのか。
日ごろ文字を書く機会が減って、ペンに違和感が出て来ているのか。
もう少し、山のようにあるペンを整理しなくてはと思いながら、
いつの間にかここ掘れワンワンのように出てくる、デスクのペン、
ボールペン、シャープペンシル、ラインマーカー。
仕事を助けてくれる同士、仲間、協力者に対して、
もう少し居心地の良い環境を整えなくてはと、
年末大掃除まで至らなくとも、整理整頓を心がけよとの心の声。
それにつけても、いつも使うペンは限られてきていて、
死者累々のように使わずにおかれているペンなのか、それとも、
出陣を待つ新兵なのか、数多くのペンの山を目にして、
師走の半ば過ぎ。仕事の山場は越えた。
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