Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

琵琶湖バレイで初滑り

生まれて初めて琵琶湖バレイに行った。初滑りだ。
おまけに家族そろってスキーは6年振りである。
家人宅からは高速で1時間半ほどで到着。
琵琶湖に近付くにつれ、雪景色が「サマ」になってくる感じ。
平地に積もる雪に、滋賀県って寒いところなんだと実感。
いや、寒波が来ているせい? お天気の問題?

  

  


駐車場には既にこんもりと雪が。12時半頃の到着なので、
既に一日券でガンガンに滑っている人が多いのか、
幾つもある駐車場には車がぎっしり。
運よくレンタルショップとロープウェイに近い場所ゲット。
いわゆるスキー・ブーツ・ストックの三点セットは全員レンタル。
スキーは昔と異なり短い短い、今は身長よりも短いのが主流。
ストックはゲレンデのある山頂駅で貰えるそう。
私たちは上着は自前、ズボンはレンタル。
娘だけウェアは自前。帽子はかつて私が若い頃被っていたもの。


さてさて、琵琶湖バレイとはいかなるゲレンデぞ・・・。
何しろ自慢じゃないが、関西では滑ったことがない私。
志賀や蔵王草津や赤倉、野沢にニセコ等など。
初関西でのスキー。うわあ、これは・・・。
ロープウェイの向こうにも琵琶湖、ゲレンデからも琵琶湖が・・・。
これは物凄い眺め。まるで琵琶湖に突っ込んで滑っていくよう。


おまけに時代は変わり、ゲレンデの殆どをボーダーが占める。
ボーダー、つまりスノボがゲレンデの主流?
スキー人口が減ったとは聞いていたけれど、確かにこれは。
スキー100年らしいけれど、これじゃあねえ。
無論、親子連れで滑っている人もスキー教室もあるようだけれど、
若者は圧倒的にスノーボードが主流。
娘よ、将来興味を持ったらやってもいいけれど、
まずは、とーちゃんかーちゃんと一緒に滑ろう。

  

  


幼い頃、橇遊びをしていた娘は今や、ボーゲンで食いついてくる。
娘が実際に滑っているのを見るのは初めてだ。
ふふふ、か〜ちゃんは昔取った杵柄、パラレルぐらいは軽いのさ。
そしてかつて結婚前に足を折った位スキーをしていたとーちゃんは、
すいすい滑って楽しそう。よかったよかった。
私だって・・・今のスキーは短いから回しやすいし、楽勝よ!
(重いのはー、自分の体重だけ・・・)

  

  


何故かカメラを構えて撮った写真が・・・、カメラの宣伝のよう。
家人が映してくれた私・・・、あら、意外と姿勢がいい。
体で覚えたことはなかなか忘れない。体力は落ちていても。
おまけにその体力を支えてくれたのが、寒波のお陰の雪の状態。
さらさらで滑りやすいのなんのって、雪質ベストコンディション。
シュテム・パラレル程度の自分が上手くなったような気がする。

  

  


初中級のゲレンデは人が多くもなく少なくもなく、快適。
休憩時、思わず娘が好きなフライドポテトとチキンを買った。
喜ぶ顔が嬉しくて、雪の中の湖と雪景色が嬉しくて、
家族でとうとうナイターまで滑ってしまった。
午後からの半日券、元は取れたかなあ? 
大丈夫、消化したでしょう。といっても18時までだけど。
ガスが晴れると琵琶湖に突っ込んで行くような眺めの良いゲレンデ、
夕焼けに映える白い雪、イルミネーション照明で幻想的な世界、
ナイターなんて20年ぶり・・・。

  


浅井三姉妹のキャラクターが笑えるお土産物を冷やかし、
帰りは万博温泉おゆばでのんびり、お風呂と夕食。
お顔そりにコラーゲンパックまでしてもらったよ。
娘は三学期に備えて前髪を整えた。
ああ、楽しかったー。とーちゃん楽しかったねー。



あれから丸5年が過ぎた。だから、6年ぶりに家族スキー。
家人が病気になり半年も入院すれば一緒に遊びに出かけるなどと・・・。
それでなくても高齢出産で恵まれた娘、年齢差はでかい。
20代30代の親のように体力勝負で遊んでやれない。
一緒に花火、図書館、釣り、美術館・博物館・映画ぐらいなら。

  

  


キャンプやスキー等はハードルが高い。娘が5歳の頃、
雪山での橇遊びとスキーは関東にいた頃の楽しい家族の思い出。
元々お互い体育会系ではない夫婦なので尚更。
なのに、スキーだけは大好きだった。(洒落?)

  

  


娘が保育園の頃から水泳教室、音楽教室、運動教室、
小学生になった娘を様々なキャンプに送り出し、放り込み、
一人っ子でも色んな経験が出来るように、運動が嫌いにならないよう、
友達作りが出来るように気は遣ってきたが、家人が病気をしてからは、
強い日差し、親子一緒のスポーツなんて・・・無理と諦めていた。
冬や夏、泊りがけのスポーツリゾートなんぞありえない生活だったが、
やっと念願かなって日帰り家族スキー。

  

  


ドライブでもなく、映画でもなく、ハードなアウトドア半日。
医療、医学の進歩のお陰で、慢性病管理下のQOLは格段向上。
ある意味、病気でいることさえ忘れる。
病気のことさえ忘れそうになる。
地面が雪に覆われて真っ白になるように、記憶も過去も、
失われたものも全て覆い尽くされてしまった様な感じ。
夜の星を見上げながらの帰り道、小さな安堵のため息。