Festina Lente2

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ヤマト再び

娘と見る『space battleship ヤマト』
ヤマトを観ること二回目 今日は娘と二人で宇宙戦艦ヤマトを見る。
親ばかでもあり、ヤマト馬鹿でもある。
先日家人と一緒に見て、娘にも見せておきたいという流れ。
自分が高校時代に熱中したものを娘にも知ってもらいたくて、
35年前にタイムスリップできるわけでも何でもないのに、
泣けるヤマト、オリジナルアニメとは異なるものの、
これはこれなりに納得できるヤマトを知ってもらいたくて、
14日のTOHOの1000円dayに娘を連れて行ってしまった。


無駄遣いかもしれない、
でも、1週間のランチを節約すれば映画代は出る。
外食さえしなければ節約できる。
出張しなければ、回数を減らせば節約は出来る。
今まで小回りがきく状況で内勤も外勤もこなし、
いい意味で仕事をしようと思ってきたけれども、昨今の厳しい状況、
何も若手が仕事をすればいいことであって、
自分のこの年齢で先陣切って、不利な状況であれもこれも引き受けて
しんどい思いをするのが馬鹿馬鹿しくなって来た今日この頃。


仕事に命をかける人間がアナログに
(これは決してハイテクSF映画ではない、
 スポ根と同じく血と汗と涙の根性ものの人間ドラマだ)
人生を全うしようとしている映画を見るなんて、矛盾しているかもしれない。
仕事に命を掛ける意気込みを失いつつある人間が、
もう既に気力体力的に後ろ向きになりつつある人間が、
娘を連れてこの映画を見に来ていること自体が、滑稽かもしれないが・・・。
ああ、週に4度も、そのうち同じ映画を見に来てしまうなんて。
(客寄せパンダののキムタクファンでも何でもないのに)


TVじゃ駄目、家で見るんじゃ面白くない。
映画館は祝祭的な空間、特別な空間。
そこに浮遊する感覚を子供のうちに叩き込まれてしまった娘は、
アナログな親に育てられ、今風に育っていないかもしれない。
超高齢出産のかーちゃんの所に生まれてしまった君の運命。
ケータイや地デジを使いこなすことが出来ないかーちゃん、
ハイテク機器が殆ど無い家で、一見ハイテクで再構築された
アナログな精神が息づくリメイク映画を見る。


娘が私の年になる時、私は長生きしてこの世にいるかどうかわからない。
でも、かーちゃんと一緒に鍋を食べた後、
宇宙戦艦ヤマトを見に行ったな、キムタクを見た、かっこよかった、
親子で泣けたねといつか思い出すときがあれば、それでいい。

宇宙戦艦ヤマト復活篇 交響曲ヤマト2009

宇宙戦艦ヤマト復活篇 交響曲ヤマト2009



昔ヤマトを見た時はTVアニメ。誰も傍にいなかった。
殆どを受験の合間の再放送で、再放送の再放送で再確認、視聴。
更にアニメ映画、そのアニメ映画のTV放映で熱中した宇宙戦艦ヤマト
今回はスペースバトルシップとなっているけれど、
私の心の中では永遠に宇宙戦艦ヤマト
宮川泰氏の今でも泣けるメインテーマで心揺さぶられるヤマト、
純真で孤独で独りよがりで、まだヒーローやヒロインに憧れる
子供時代を引きずっていた若かった自分。
仲間や友情、そしていつか誰か傍にいてくれるかもしれない、
そんな将来を夢見ていた子青春時代の自分と直結しているアニメが、
眼前に蘇ってくる。(実写版だけれども)


娘がどんな思いで見ているのか。「泣けた?」
「泣けたに決まっているでしょー。お母さん、CDは売ってないの?」
・・・まあ、昔の曲が好きなかーちゃんは今風にアレンジされたCDには
実際興味は無い。(映像がメロディの後押しをしているので、
音楽だけ独立して聞くとなると話は別。
だが、娘にとっては今の曲が心に残るメロディーになるのだろう)
アニメソング特集でオリジナルの曲を知っていても、
実際に映画で見ると雰囲気は違う。


娘よ、イスカンダルに行くためには、こんな2時間余りでは終わらないんだ。
オリジナルにはもっともっとエピソードが溢れているんだ。
第2次世界大戦を髣髴とさせる人物や、戦いのエピソードがもっともっと。
佐渡先生は女じゃないし、当時の女性乗組員で戦闘員はありえなかった。
今とは時代が違うから、それこそ男女共同参画社会じゃなかったから、
森雪は「生活班」担当だったんだ・・・。
娘に話したいことは沢山あるけれど、まあ、無理か。
当時の映画のパンフレットと、松本零士の漫画だけじゃ。

宇宙戦艦ヤマト 愛と勇気の金言集 ヤマトことば

宇宙戦艦ヤマト 愛と勇気の金言集 ヤマトことば


しかしこんな本を図書館から借りてきたら、喜んで読もうとしてくれている。
親子2世代、いや、私よりも早くに子供を作った人達は
三世代に渡って楽しんでいるに違いない「宇宙戦艦ヤマト」、
そんなヤマトの夜。映画尽くしの今週。
かーちゃん、どうかしているよ。

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」オリジナル・サウンドトラック

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」オリジナル・サウンドトラック