Festina Lente2

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韓国ドラマと明日の予定と

静かに更け行く夜。ひしひしと寒さが背中に張り付く。
今週はひたすら寒い週だったが、一月ももう終わりだ。
金曜の夜、私はBSで再放送されている『イ・サン』に凝っている。
お隣の国、韓国の歴史など殆ど知らない。
学校で習う世界史の中の東洋史というものは中国中心、
韓国の昔のイメージは、殆ど最近見る韓国ドラマ。
これって結構歪んでいるんだろうな、だって、歴史の勉強をせず、
史実的なことはさておいて、NHK大河ドラマばかり見て、
日本史を俯瞰しているようなものだから。


綺麗な衣装も、その当時の政治的な問題も、街並みも、
日本の時代劇同様作り物なのだけれど、『チャングムの誓い』以来、
嵌まってしまうと抜け出せなくなる韓国ドラマ恐るべし。
おまけに金曜の夜は二本立て再放送、
夜10時からTVの前に座り込んでしまうので、近くのシネコンにも行けやしない。


寒い冬、暖房のない自分の部屋で勉強しなくなって久しい。
炬燵があるTVの前でぬくぬくだらだら過ごしている。
仕事関連の読書や資料を読むのがめっきり減る冬。
転勤絡みでモチベーションが落ちてくることもある。
仕事を見つけても、達成意欲が湧かない自分にうんざりしている。
角度を変えればあれもこれも、仕事は幾らでもある。
家事と同じで、家にいればしなければならないことは山積み。


何をするか優先順位で動いていると、した方がいいことでも、
しないで放っておいて、一気に捨ててしまうか、
諦めてしまうか、磨けば玉になるかもしれないが、
磨かなくても磨いても、大勢に影響がないかもしれない、
自己満足の範囲から出ないかもしれないと、
「読めてしまう」家事や仕事には手を出さない、
そんなずぼらな自分が、ふてぶてしく炬燵猫になっている。


週末の金曜日、昔は花金という言葉もあったけれど、
余りの寒さにそとにで歩くことも憚られ、
我が家のように行ったり来たり家族の土曜日、
出かける予定があれば落ち合う場所で始まる家族の休日。
明日はクリスマスの頃、家人と見つけたレストランでランチ、
娘を生まれて初めてのアイススケートに連れて行くことになっている。
スキー同様、娘に冬のスポーツを体験させたいがために。

イ・サン―正祖大王〈1〉

イ・サン―正祖大王〈1〉

「イ・サン」オリジナル・サウンドトラック

「イ・サン」オリジナル・サウンドトラック



中之島には臨時の屋外リンクが出来ている。
クリスマスイルミネーションの頃に行けば綺麗だったのだろうが、
何しろ夜は寒い。スキー場のナイターを経験したからといっても、
この寒波の来ている中で、夜のアイススケートはいかなものか。
暖かい室内のアイススケートの経験しかない私は、
昼間滑ったほうがいいだろうと思う。
倒れても大丈夫なようにぬれても大丈夫なズボン、
帽子、手袋、娘のためにあれこれ用意する。


臨海スポーツセンターでアイススケートをしたのは、中学生の頃。
大学の体育の授業の補講は梅田のアイス・スケート場だった。
確か、なんばにもアイススケート場があったと思うが・・・。
昔の記憶を辿ると、ぽつぽつ滑った記憶があるものの、
大学以降はスキーが主流で、スケートは余りにも久しぶり。
だが何とかなるだろう、そう考えていた夜。


あれこれ考えているうちに、ドラマは劇的に進行していく。
仕事から離れ、家の中のことも忘れ、別世界に浸れる時代劇。
やろうと思っていた仕事が上手く出来ない苛立ちと、
裏切りと、周囲の人々の思惑と、王様でさえもままならぬ人生、
まして自分の卑小な人生など何ものぞ・・・。


主人公の成長譚は、周囲の人物の成長譚でもあり、変遷、変化、
変容にも繋がるのだが、それが恋愛か主従関係か敵対関係で、
物語はあやめも分からぬ夜の闇のように展開するのだが、
実際ドラマを俯瞰している自分の人生に何が起こるか、
分からぬままのんびり過ごしている自分こそ、
一歩先は闇、嵐の前の静けさ、後は仕上げをごろうじろ。
のほほんと過ぎていく時間、だらだらと過ごす冬の夜。


好事魔多し、その言葉を身をもって知る、
土曜の午後の24時間前の私。
金曜日の私は、平穏無事な時間の中にいる何も知らない私。
好事魔多し、その言葉を再び体験する日の前夜。
寒風の中夜は更けて行く。

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