ランチタイムはイタリアン

週末の土曜日、昨日の午後は久しぶりに家族でイタリアン。
家族が全員揃うのは、予定されていた通院が終えた昼下がり。
それまで家の中で掃除洗濯に追われて、娘の通院に付き添い送り迎え、
大学病院のように1ヶ月も前から予約というものではなく、
普通のクリニックでは当日の予約はパソコンかケータイで。
家事の合間に細切れに使われていく時間、なかなか昨日の疲労は取れない。
銀行、振込み、こういうものも休日の作業になってしまう。

なんて贅沢。お家で食べれば安上がりなのに。
そんなことはわかっているけれど、お抱え運転手のようにあっちこっち。
走り回ったり、片付けたり、何処かに寄ったり、連れて行ったり、
迎えたり、そんなこんなで、ランチタイムはあと３０分で終わるという、
そんな時間に滑り込んで、ほっと一息つく。
やっと家族全員揃う。かーちゃんは、昨日のなれない時間外労働で、
ばてばてなので昼は手抜きのランチタイム。
昔の職場の近く、隠れた穴場のイタリアン。

ここは自家製のハーブと花で溢れている。
頑固な職人気質の家族経営の雰囲気が、味に出ている。
お得なランチタイムしか訪れたことの無いこの店に、
夜来る贅沢はさすがに出来ない。
でも、普段一緒に暮らせていない、月に1・2度顔を合わせる、
そんな週末家族だから、土日は贅沢する。
せめてランチタイムは。

自分では普段作らないものを食べて、寛ぐ。
（作れないもの、かな？）
家族のための、通院の土曜日の昼下がり。

家族は通院日。娘は皮膚科、家人は大学病院へ。
予約していても待たされてしまう通院。
世の中には病気や怪我の人が沢山いる。
でも、普段の生活の中では見えない。
みんな薬を飲み、リハビリし、決められた曜日や約束した日に
突然というわけではなくても通院。
誰も好きで病気や怪我をするわけではないけれど、
病院やクリニックを訪れなくてはいけない日常生活。
そしてそれは往々にして仕事の無い日に集中する。
だから、最近は日曜に開院しているところもちらほら。
そんなところが増えてきているような気もするけれど、
自分たちに関係ある診療科目でなければ何にもならない。

車は便利で自分で運転できれば、何とか辿り着けるものの、
バス路線ではないところ、電車バスを乗り継いでいかなければならないところ、
タクシーを呼ばなくては無理な場合はどうなるのだろう。
定期的に通院する必要のある高齢の年寄りと、
主治医の転勤でこれからの通院先を1年掛けて定める予定の家人、
たまにしか通院しない我が家でもっとも元気な娘、
そして胃腸・肝臓にも歯にも目にも、そして足にもガタが来ている私。
更年期の症状に加えて、通常のガタガタな状態をいなしながら、
毎日が過ぎていく。
小さな不安を溶かして食べるように、毎日の食事と共に。
食べて元気になれるように。